2024年2月2日に発売されたソニーEマウント用300mmF2.8レンズはフルサイズ用としては世界最軽量となる1470gという軽さを実現したレンズ。手持ち撮影のハンドリングもよく、Gマスターレンズの高い描写性を持ったこのレンズを早速試してみた。

ソニーFE 300mm F2.8 GM OSS 主な仕様

画像: ソニーFE 300mm F2.8 GM OSS

ソニーFE 300mm F2.8 GM OSS

■レンズマウント:ソニー Eマウント
■対応撮像画面サイズ:35mmフルサイズ
■焦点距離:300mm
■レンズ構成:17群21枚 *フィルター1枚含む
■画角:8°10'
■開放絞り:2.8
■最小絞り:22
■絞り羽根枚数:11枚(円形絞り)
■最短撮影距離:2m
■最大撮影倍率:0.16倍
■フィルター径:40.5mm
■手ブレ補正:レンズ内手ブレ補正方式
■最大径×長さ:φ124mm×265mm
■質量:約1470g (三脚座別)
■価格:オープン(ソニーストア価格93万5000円)

通称「サンニッパ」でお馴染みの……と書き始めてみたものの、もしかしたら通じないかも?と思うほど、主要カメラメーカーのレンズラインナップから姿が消えていた。遡ればフィルム一眼レフカメラの時代より憧れレンズの代表格だった開放値F2.8大口径単焦点望遠レンズ300mm。

シャッター速度を稼げる明るさを強みに、各種スポーツ撮影や大きなボケ味が活きるポートレート分野でも人気を博したレンズだ。

ソニーはα99とほぼ同時にAマウントサンニッパの2世代目300mm F2.8 G SSM IIを発売するも、受注生産へ移行ののち既に生産終了。他の主要メーカーの交換レンズで現行サンニッパが確認できたのはニコン一眼レフ用Fマウントの1本のみ!という絶滅危惧状態。

しかし、そこは早い段階からフルサイズでミラーレスを牽引するソニー。既存のレンズ群も第2世代への交代をすすませつつ、現代のミラーレス機に見合う仕様で他社に先駆けて新生サンニッパFE 300mm F2.8 GM OSSをラインナップに投入とあいなった。

目を引くのがコンパクトな鏡筒サイズ。フード未装着だと70-200㎜F2.8クラスと見間違えそう。スペック上の質量は三脚座別で1470g。実質は1700g程度で過去のサンニッパ(ほぼ3Kg)を知る人には衝撃的な軽さ。

ソニーFE 300mm F2.8 GM OSSのレンズ構成図

画像: レンズ構成はスーパーEDガラス3枚にEDガラス1枚、フィルター1枚含む、17群21枚構成となる。

レンズ構成はスーパーEDガラス3枚にEDガラス1枚、フィルター1枚含む、17群21枚構成となる。

第1レンズと第2レンズの間が大きく空き、鏡筒中心から後部にかけて主要なレンズや高速AF駆動系、手ブレ補正ユニット、絞り機構を集中的に配置。数年前、やはり軽量な鏡筒に驚かされた受注生産のSEL400F28GMやSEL600F40GMの高級バズーカ砲とはスケールやエレメントの硝材や数の違いは当然あるものの配置が似ている。

この設計による重量バランスの良さにも感心させられる。重心がカメラボディ寄りのためトップヘビーにならず、水平方向での保持だけでなく野鳥や航空機など上方向の被写体を追いまわすのにも従来機より格段に腕がラク。この軽快なフィーリングを味わってしまうと従来機に戻るのがツラくなりそうでキケン。

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