2024年2月2日に発売されたソニーEマウント用300mmF2.8レンズはフルサイズ用としては世界最軽量となる1470gという軽さを実現したレンズ。手持ち撮影のハンドリングもよく、Gマスターレンズの高い描写性を持ったこのレンズを早速試してみた。
画像: 2倍テレコンSEL20TCとフード、α9IIIには縦位置グリップを装着したフル装備状態。フードの迫力がボリューム感を増す。

2倍テレコンSEL20TCとフード、α9IIIには縦位置グリップを装着したフル装備状態。フードの迫力がボリューム感を増す。

近年、被写体として人気の高い自衛隊基地の航空祭では、基地内に持ち込めるレンズの全長に制限が設けられる傾向がある。長玉遣いのファンには少々理不尽ともいえる寸法制限だったりするので、このサンニッパ×テレコンの組み合わせは末永くセーフであると願いたい。

画像: レンズ後部には40.5mm径のNDフィルターや専用の差し込み式円偏光フィルタをドロップインが可能。購入時にセットされているノーマルフィルターも光学系の1枚を担っているのでこれを外した状態での撮影は不可。

レンズ後部には40.5mm径のNDフィルターや専用の差し込み式円偏光フィルタをドロップインが可能。購入時にセットされているノーマルフィルターも光学系の1枚を担っているのでこれを外した状態での撮影は不可。

画像: レンズ鏡筒側面のスイッチパネル。

レンズ鏡筒側面のスイッチパネル。

AF-C選択時でもフォーカスリング回転で即座にピント調整を可能にするフルタイムDMFのON/OFF、3種類のモードが選択可能な手ブレ補正機構OSSなどの切り替えスイッチの搭載は第2世代70〜200ミリのSEL70200GM/SEL70200G2や受注生産の上位超望遠レンズSEL400F28GMやSEL600F40GMと同様。

しかしフォーカスリミッターはFULL/無限遠ー6mの2ポジションのみ。

FULL選択時の最短撮影距離は2m、最大撮影倍率は1.6倍。もしも月カメリターンズMOOK(B5判)の表紙を複写したならば画面からはみ出すほどに寄れてしまう。

画像: レンズ前からフォーカスホールドボタン、ファンクションリング、フォーカスリングとなる。

レンズ前からフォーカスホールドボタン、ファンクションリング、フォーカスリングとなる。

側面のスイッチパネルにはSEL400F28GMやSEL600F40GMのようなファンクションリングの機能切り替えとフォーカスプリセット関連のスイッチがない。この設定はカメラのセットアップメニューから行えるが、選択可能な機能はカメラ機種により異なる。

α9IIIではパワーフォーカス、APS-C/フルサイズ、プリセットフォーカスの3項目選択可能。しかしα1やα7R Vなどでは現状プリセットフォーカス機能が省略された2項目となる。

このままでは残念ポイントの筆頭なのでボディのファームウェアアップデートで対応できないだろうか?

画像: α9IIIのファンクションリング設定メニュー。

α9IIIのファンクションリング設定メニュー。

画像: α9IIIでサンニッパのファンクションリングに割り当て可能な機能はパワーフォーカス操作、APS-C/フルサイズの切り替え、プリセットフォーカス位置の登録・呼び出しの3種類。

α9IIIでサンニッパのファンクションリングに割り当て可能な機能はパワーフォーカス操作、APS-C/フルサイズの切り替え、プリセットフォーカス位置の登録・呼び出しの3種類。

プリセットフォーカスはレンズに任意の撮影距離を登録していつでも呼び出せる機能。

ファンクションリング単独操作だけでピント位置を登録できる方式なので、SEL400F28GMやSEL600F40GMのようにスイッチパネル操作どころかレンズを持ち直す動作そのものが不要。実際に現場で使うと簡潔ですこぶる具合が良かった。

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