金子千裕個展「闇がたり」
「睡眠障害」が転じて「夜の風景」を撮る
(以下、プレスリリースより)
金子千裕は主に日暮れから夜明け前の時間帯に都市部を避けて撮影を行っている。
きっかけは彼女が2011年、東日本大震災で故郷が被災したこと、そこに残してきた家族や東京の就労先での人間関係の変化などから睡眠障害を患ったことにある。
彼女は眠れない夜、あてどなく線路沿いや河川敷を歩き写真を撮っていた。
「君の夜の写真は面白い」そう言ってくれたのは、彼女の写真の師である瀬戸正人だった。
金子は瀬戸のワークショップ卒業後、夜の写真を形にしようと試行錯誤を開始した。
そのような中にあった 2021 年、金子は美術家 吉野祥太郎から...