そのさよならの向こう側に、燻るように、しかしギラギラと輝き続ける昭和が、
確かに私たちを照らしているのを感じる。
失われゆく昭和よ、来たるべき次代を照らす文化とならんことを。
音楽、ファッション、映画などのサブカルを中心にヴィンテージまみれの青春を20年以上ひた走る「おじさん女子」2人組L’amritaが、昭和歌謡の世界を、令和を迎えた日本を舞台に繰り広げます。
思わず寄り道、駅前のビルがなんかいい…
新井薬師前駅南口目の前、大きめな雑居ビルの雰囲気が良くて、ついつい吸い込まれてしまう私たち…
するとそこに只者ではなさそうな古書店が1軒。大正5年創業、文林堂書店と書いてあります。
店主によるまったくポップさのかけらもない手書きポップ(この場合、表現はポップでいいのか…?)がまぶしい、まさに心躍るパラダイス。
さすが昭和に精通した若者であるモデルのさくらこちゃんは、非常に目ざとく雑誌ムー的な本に心奪われておりました!
しかし私はすかさず目がよくなるトレーニングの本を渡して、寄り目を要求。何をやっても美人はいいね…なぜか絵になる…いろいろやらせてみたくなっちゃいますよ…
中に入ったら一日が終わってしまいそうだったので、寄り道はちょっとにして先を急ぎます。プレイバック小学生時代!新井薬師公園であそぼ!
ちいさな子どもとお年寄りの憩う新井薬師公園
まだ学校が終わる時間より少し早いのか、新井薬師梅照院のお隣にある新井薬師公園は、元気に遊ぶ小さな子どもたちと、木陰でおしゃべりするお年寄りが多いようでした。
そのせいかあまり騒がしくなく、落ち着いて過ごせます。
ここは桜の季節、大きな露店が出る割に人手がそう多くないので、おすすめのお花見スポットの一つです。つい書いてしまったけど、本当は内緒ですよ!
最初に訪れた文具屋さんで買ったしゃぼん玉で遊び、富士見野で買ったお団子(私は好物の草餅です)、ぎふ屋で買った駄菓子を食べて、小学校低学年時代を(体力を除き)完全に再現した午後のひとときをのんびりと過ごしました。
新井薬師を中心にお散歩した今回、いかがだったでしょうか?
次回の更新は6月28日(金)です!お楽しみに♪
inspired by
「時には母のない子のように」
昭和44年
作詞 寺山修司
作曲 田中未知
編曲 山屋清
歌 カルメン・マキ
「涙のオルフェ」
昭和43年
作詞 寺山修司
作曲・編曲 鈴木邦彦
歌 フォーリーブス
モデル:山田桜子(女優)
山田桜子
演劇実験室◉万有引力 所属の俳優。
2016年の入団以降すべての公演に出演。
主な出演作に 『説経節の主題による見世物オペラ 身毒丸』『レミング-壁抜け男-』
『幻想市街劇 田園に死す』など。
今後の予定として 7月に武蔵野美術大学にて 寺山修司・天井桟敷の代表作『奴婢訓』を上演。
その後10月にポーランド公演、12月に香港公演を予定している。
詳しい出演情報については以下をクリック。
写真・文:L'amrita(ラ・ミュリタ)
写真家・齋藤真理と文筆家・早川瑞穂からなる創作ユニット。なんでもない毎日を、ちょっとロマンティックに、ノスタルジックに。『すべてのひとがそれぞれの物語の主人公』をテーマに活動する女性ふたりの創作ユニットです。昭和レトロ、ヴィンテージ、60年代~70年代の音楽や映画など、ふたりの趣味を活かした懐かしくて温かみのある雰囲気の作品作りを得意としています。