そのさよならの向こう側に、燻るように、しかしギラギラと輝き続ける昭和が、
確かに私たちを照らしているのを感じる。
失われゆく昭和よ、来たるべき次代を照らす文化とならんことを。
音楽、ファッション、映画などのサブカルを中心にヴィンテージまみれの青春を20年以上ひた走る「おじさん女子」2人組L’amritaが、昭和歌謡の世界を今現在の日本を舞台に繰り広げます。
偶然の出会いから生まれた一葉の写真と一篇の詩
冒頭の写真は、みかさに向かおうと王子から東十条へ向かって歩いていたところ、突如あらわれた古めかしいコインランドリー。
洗濯機&乾燥機はもちろん新しいものだけれど、灰皿に残された山盛りの吸い殻、煙草の匂いのしみついたソファ…最近ではまったくと言っていいほど見ることのない光景に、まるで昭和にタイムスリップしたかのような錯覚を呼び起こされてしまいました。匂いの記憶ってやっぱりとても強烈なんですね…!
この原稿を準備しているさなか、今回お邪魔させて頂いた「喫茶みかさ」さんが3月末で閉店されるというニュースが。さみしいけれど、間に合ってよかった…その温かい存在をこうして残すことができたことをなにより幸せに思います。
そんなみかささんでこの日、いつも元気な3人組が、なぜかアンニュイなコーヒータイムを過ごすことになった、そのわけとは?
その謎は次週…次回更新は3月29日(金)です。お楽しみに♪
モデル:野佐怜奈(歌手)
【野佐怜奈 出演情報】
2019年3月21日(木祝) 下北沢MOSAICにて『花ポ3周年』
2019年4月17日(水) GRAPES KITASANDOにて
『GRAPES KITASANDO presents -歌謡!水曜!シャンソン!』
詳細は→https://www.nosareina.com/
写真・文:L'amrita(ラ・ミュリタ)
写真家・齋藤真理と文筆家・早川瑞穂からなる創作ユニット。なんでもない毎日を、ちょっとロマンティックに、ノスタルジックに。『すべてのひとがそれぞれの物語の主人公』をテーマに活動する女性ふたりの創作ユニットです。昭和レトロ、ヴィンテージ、60年代~70年代の音楽や映画など、ふたりの趣味を活かした懐かしくて温かみのある雰囲気の作品作りを得意としています。