すっかり桜も咲き始めて、世は春。CP+2026も終わって早1カ月が経とうとしておりますが、みなさん、如何お過ごしでしょうか? 私、編集部・モリタはこの時期になると、遡ること約45年ほど前(中2!)、丸栄デパート(名古屋)の催事場で、中高年のオヤジに塗れて「日本カメラショー」と「写真用品ショー」に毎年はせ参じたことを懐かしく思い出します・・・(遠い目)。
そして時は経ち令和8回目のCP+、各メーカーはこれを契機にカメラグランプリに向けて鎬(しのぎ)を削る・・・な〜んてことは、ギョ〜カイの関係者を除いて実はあんまり無かったりすると思うのですが、ここはひとつ落ち着いた眼差しで各メーカーのハレの場を、『トヨ魂 番外編』として豊田慶記氏とともに振り返ってみたいと思います(編集部・モリタ)。

イイ意味で全体に ”お祭りイベント” になったと感じた今年のCP+

2月26日(木)から3月1日(日)まで4日間の日程で、パシフィコ横浜にて開催されていたCP+2026が閉幕しました。事務局発表によると会期中の来場者数は58,294人。昨年は55,791人でしたので、カメラ人気の高まりを感じます。

全体としては、従来の ”撮影機材とそれに付随する技術見本市” 色が濃い催しから、良い意味で ”お祭りイベント” になったと感じました。技術見本市の重要性は理解しつつも、やはり「写真ファンの母数を増やすために、写真業界関係者は何をすれば良いのか?」という部分を重視し、写真やそれにまつわる技術が、日常をどれだけ豊かにしてくれるのか?ということについて語ることは意味のあることだと思います。

つまるところ、「写真の楽しさ」に触れられるお祭りを開催することで写真の魅力をアピールすることが重要です。技術力の訴求だけでなく、「興味を持ってもらう」ことなしには写真業界の成長はありません。

画像: 人気ぬいぐるみ作家・せこなお氏監修による4匹の『猫は液体ぬいぐるみ』と遊んだり撮影するという、奇抜な発想で注目を集めたCP+初出展の「バンダイナムコヌイ」。エンタメ・コンテンツ関連のバンダイナムコグループの専門企業で、ぬいぐるみ・布製雑貨の企画、製造、販売を行う。猫の日である2月22日の新発売に併せたプロモも兼ねた参加型ブースでした。https://bandainamco-nui.co.jp/cpplus2026/

人気ぬいぐるみ作家・せこなお氏監修による4匹の『猫は液体ぬいぐるみ』と遊んだり撮影するという、奇抜な発想で注目を集めたCP+初出展の「バンダイナムコヌイ」。エンタメ・コンテンツ関連のバンダイナムコグループの専門企業で、ぬいぐるみ・布製雑貨の企画、製造、販売を行う。猫の日である2月22日の新発売に併せたプロモも兼ねた参加型ブースでした。https://bandainamco-nui.co.jp/cpplus2026/

知ってもらうことの重要性について、例えばソニーはどんなメーカーか、朧気なイメージを持っている人は世界中に数多くいますが、ニコンやキヤノンはどうでしょうか? 写真に興味がある人にとっては知っていて当然かもしれないけれど、そうじゃない人にとっては違います。

「知らない」とは、何かをはじめようとした時に、検討のスタートラインにすら立っていないことでもあります。それくらいに、「知ってもらうこと」と「イメージ」は大事です。

それではメインブースを中心に、気になったところの振り返りを幾つか。

まさに横綱相撲!の様相を呈したキヤノン

ソニーと並んで最大規模のブース面積を誇るキヤノンブースでは、ゾーニングをしてビギナーからエキスパートまで、誰でも楽しめるブース設計が見事でした。機材のタッチ&トライはもちろん、3DVRやプリンターまで網羅した横綱相撲を展開していたことには唸らされました。往年の写真ファンにとっては蛍石(フローライト)の展示も痺れますね。ナノUSMの技術展示も個人的に高得点でした。

そしてプリント事業まで持っている強さは格別。撮影する楽しさもあるけれど、写真をプリントする楽しさもまた醍醐味だからです。

例えば往年のライバルであるニコンがいくら写真展示していても、結局、ニコンブランドだけでは完結できないし、展示したプリントを何処が責任を持って制作したのか?という明確なアナウンスも、見て回った限りは見付けられませんでした。こういったことがあると、やはり写真プリント事業を持つキヤノンとフジには安心感や信頼感を覚えます。ソニーはディスプレイ事業を持っていたからセーフ・・・と言いたいけれど、テレビ事業を分離しちゃいましたね。

そんなことを感じながらブースを散策していると、アナログコンセプトカメラの参考展示。

画像: まさに横綱相撲!の様相を呈したキヤノン

★詳しい紹介はこちらまで♪

撮影という行為が体験とコミュニケーションの中心に据え、カメラじゃなければ出来ないことを必死に模索しているようで、しかもユーザーと一緒に作り上げようという情熱を感じました。ひょっとすると、キヤノンはどのメーカーよりも写真業界の行く末に危機感を持っているのかもしれませんね。こういったハイエンド・最先端ではない提案への価値が評価される土壌があるというのは、傍から見ていて期待感があります。

「ビジネスベースでカタチになるのはもちろん重要だが、こうした開発の現場からボトムアップで上がってきた提案でお客様のニーズを図ることは重要」と語るキヤノンのイメージンググループ管掌担当の戸倉剛副社長執行役員。EOS Rシステムをはじめ、EOS R1開発を主導した。

これまで、月カメの座談会などで「キヤノンユーザーは多いけれど、キヤノンファンは少ない」などと揶揄されてきましたが、過去の話になりそうです。

あとワタシが直接話を聞いたスタッフさんだけかもしれませんが、皆さんのお客さんへの対応練度が相変わらず高かったです。それと皆さん話が上手。そういうところも、キヤノンって感じがしました。・・・ということで、全方位に隙のない構成で他社を圧倒していたと思います。

画像: 「みんあの歴代推しコンデジ〜あなたの「好き」はどれ?」と題されて、社内および写真家へのアンケートを元に設けられた展示。・・・と、しっかりキヤノンのコンデジブランドPowerShot 30周年を記念して、この3月3日に予約開始になるG7 X Mark IIIの専用ロゴ入り&グラファイトカラーモデルのプロモも抜かりない。

「みんあの歴代推しコンデジ〜あなたの「好き」はどれ?」と題されて、社内および写真家へのアンケートを元に設けられた展示。・・・と、しっかりキヤノンのコンデジブランドPowerShot 30周年を記念して、この3月3日に予約開始になるG7 X Mark IIIの専用ロゴ入り&グラファイトカラーモデルのプロモも抜かりない。

トヨ魂 B面 番外編〜CP+ 2026 振り返り その2へ続く

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