ニコンはフルサイズミラーレスカメラ「Z7 Ⅱ」と「Z 6Ⅱ」を正式に発表した。「Z7 Ⅱ」、「Z 6Ⅱ」は2018年に秋に発売されたZ 7、Z 6を購入したユーザーの声(不満な点)を聞き、それに完全に解消する形で進化させたモデルといえる。「Z7 Ⅱ」は2020年12月発売予定。ボディ単体はオープン価格だが市場想定価格は39万8200円、「Z 6Ⅱ」は2020年11月6日(金)発売予定。ボディ単体はオープン価格で市場想定価格は26万8400円。Z 7とZ 6は当面併売する。

バッテリーも変わりました!

バッテリーはZ 7とZ 6ではEN-EL15bだったが、Z 7ⅡとZ 6ⅡはEN-EL15cになった。USB給電が可能になり、給電はEN-EL15b/15a/15使用時にも可能だ。

画像: バッテリーも変わりました!

パワーセーブモードも追加された。記録可能コマ数はZ 7の300枚からZ 7Ⅱは330枚へ。Z 6ⅡはZ 6の310枚から340枚へ増えている。パワーセーブモード時はZ 7Ⅱは360枚、Z 6Ⅱは400枚となっている。なおパワーセーブモードにすると、撮影画面がコマ落ちしような表示になるが心配はいらない。

縦位置バッテリーグリップ「MB-N11」は「イイね!」

Z 7とZ 6では発売されなかった縦位置バッテリーグリップ「MB-N11」が登場した。縦位置シャッターボタンやサブセレクターを備えている。装着してみるとボディとの一体感は素晴らしい。ポートレートなど縦位置での撮影を向上させる。また撮影を中断することなくバッテリー交換が可能なホットスワップに対応している。なお残念だがMB-N11は、Z 7とZ 6には装着できない。希望小売価格は税込で4万8950円。

画像1: 縦位置バッテリーグリップ「MB-N11」は「イイね!」
画像2: 縦位置バッテリーグリップ「MB-N11」は「イイね!」
画像: ▲Zユーザーの強い要望によって今回はバッテリーグリップを開発。しかし、Z 7、Z 6には残念ながら装着できない。

▲Zユーザーの強い要望によって今回はバッテリーグリップを開発。しかし、Z 7、Z 6には残念ながら装着できない。

動画性能はどうですか?

まだ最終の仕様が公表されていないが動画も進化している。センサーの画素数の関係で動画撮影はZ 7ⅡよりもZ 6Ⅱが優位なのはZ 6のときと同様だ。フルフレーム4K/30PはZ 6と同等で変更なしだが、新たにHLG(HDR)動画出力に対応。

さらに2021年2月のファームアップで、4K/60Pの内部記録が出来るようになる。また有料だがブラックマジックのRAW出力にも対応する予定。ただし、こちらは4K/30Pになる。

サードパーティ製の動画周辺アクセサリーも充実。DEITYのマイクロフォン、ATOMOSのモニター、スモールリングのケージ、WEEBILL Sのジンバルなど協業を進めている。ニコンの動画はイマイチといわれた過去がある。着々とニコンの動画も進化している。

ファームアップは?

デジタルカメラになってファームアップは重要な作業になっている。だが、HPページからダウンローロードしたファイルをカードリーダーを使ってメディアに取り込むなどと煩わしさがあった。

そこでver.2.7からSnapBridg経由でファームアップ可能になる。具体的にはスマホに知らせがあったらカメラのメニューからファームアップを実行するだけと手間がない。これは早く試してみたい。

インプレッションの総括「速さと使いやすさの進化!」

外観デザインがそっくりだから、イメージセンサーが同じだからといって「なぁ~んだ。マイナーチェンジか」などどと甘く見てはいけない。7ⅡとZ 6Ⅱは、Z 7とZ 6はまったくの別物だ。Z 7とZ 6が登場してちょうど2年。この間ファームアップで瞳AF、動物瞳AFに対応するなどして一世代分ぐらい進化したように感じる。だが、ハード的な進化はファームアップでは成し得ない。

画像: ▲ニコンのユーザーの要望にしっかり応えたZ 7II。熾烈を極める「フルサイズミラーレス」のマーケットにニコンらしく真摯に進化させた。

▲ニコンのユーザーの要望にしっかり応えたZ 7II。熾烈を極める「フルサイズミラーレス」のマーケットにニコンらしく真摯に進化させた。

ニコンはZ 7とZ 6を購入したユーザーから、また購入したいと思っている将来のユーザーからの感想や意見を徹底的に吟味した。そのすべての回答が7ⅡとZ 6Ⅱには詰め込まれている。2大テーマは、速さと使いやすさ。さらに進化したZを存分に味わってほしい。

画像: ▲Z 6IIも幅広いユーザーに支持を受けるカメラに仕上がっている。

▲Z 6IIも幅広いユーザーに支持を受けるカメラに仕上がっている。

撮影と解説:阿部秀之

東京都出身。1986年よりフリー。ヨーロッパとアジアの風景、ポートレート、コマーシャルなど幅広いジャンルを撮影。フリーになると同時にカメラ専門誌に執筆をはじめる。品川インターシティにあるニコンミュージアムではLens Laboratory(レンズの実験室) の監修を務める。1987年よりカメラグランプリ選考委員。撮影だけでなく、技術的な解説も得意とする。

画像: 撮影と解説:阿部秀之

ニコンZ 7Ⅱ、Z 6Ⅱの主な仕様

■有効画素数 
Z 7Ⅱ:4575 万画素、
Z 6Ⅱ:2450 万画素
撮像素子方式35.9 × 23.9 mm サイズCMOS センサー(ニコンFX フォーマット)
■総画素数 • Z 7Ⅱ:4689 万画素、•Z 6Ⅱ:2528 万画素
■記録媒体:CFexpress カード(Type B)、XQD カード、SD メモリーカード、SDHC メモリー
カード、SDXC メモリーカード(SDHC メモリーカード、SDXC メモリーカード
はUHS-II 規格に対応)
■ダブルスロット:メモリーカードの順次記録、バックアップ記録、RAW + JPEG 分割記録ならびにカード間コピー可能
■ファインダー:電子ビューファインダー、0.5 型 Quad-VGA OLED、約369 万ドット、明るさ調
整可能(オート、マニュアル11 段階)、カラーカスタマイズ可能
■視野率/倍率:上下左右とも約100%(対実画面)、約0.8倍
■アイセンサー:ファインダー表示と画像モニター表示の自動切り換え
■画像モニター:チルト式3.2 型TFT 液晶モニター(タッチパネル)、約210万ドット、視野角170°、視野率約100%、 明るさ調整可能(マニュアル11 段階)、カラーカスタマイズ可能
■シャッター型式:電子制御上下走行式フォーカルプレーンシャッター、電子先幕シャッター、電子
シャッター
■連続撮影速度
Z 7Ⅱ:
• 低速連続撮影:約1 ~ 5 コマ/ 秒
• 高速連続撮影:約5.5 コマ/ 秒(14 ビットRAW 設定時:約5 コマ/ 秒)
• 高速連続撮影(拡張):約10 コマ/ 秒(14 ビットRAW 設定時:約9 コマ/ 秒)
Z 6Ⅱ:
• 低速連続撮影:約1 ~ 5 コマ/ 秒
• 高速連続撮影:約5.5 コマ/ 秒
• 高速連続撮影(拡張):約14 コマ/ 秒(14 ビットRAW 設定時:約10 コマ/ 秒)
※ ニコン試験条件での最大撮影速度
■測光範囲
Z 7Ⅱ:- 3 ~ 17 EV
Z 6Ⅱ:- 4 ~ 17 EV
※ ISO 100、f/2.0 時、常温20℃
■ISO 感度(推奨露光指数)
• Z 7Ⅱ:ISO 64 ~ 25600(ステップ幅:1/3、1/2 ステップに変更可能)、ISO
64 に対し約0.3、0.5、0.7、1 段(ISO 32 相当)の減感、ISO 25600 に対し約0.3、
0.5、 0.7、 1 段、2 段(ISO 102400 相当)の増感、感度自動制御が可能
•Z 6Ⅱ:ISO 100 ~ 51200(ステップ幅:1/3、1/2 ステップに変更可能)、ISO
100 に対し約0.3、0.5、0.7、1 段(ISO 50 相当)の減感、ISO 51200 に対し約0.3、
0.5、0.7、1 段、2 段(ISO 204800 相当)の増感、感度自動制御が可能
■フォーカスポイント
• Z 7Ⅱ:493 点
•Z 6Ⅱ:273 点
※ 静止画モード、撮像範囲FX、シングルポイントAF時
■AF エリアモード:
ピンポイントAF(静止画モードのみ)、シングルポイントAF、ダイナミックAF(静
止画モードのみ)、ワイドエリアAF(S)、ワイドエリアAF(L)、ワイドエリアAF(L-
人物)、ワイドエリアAF(L- 動物)、オートエリアAF、オートエリアAF(人物)、オー
トエリアAF(動物)
■ボディー内手ブレ補正:イメージセンサーシフト方式5 軸補正
■動画記録画素数/フレームレート
• 3840 × 2160(4K UHD):60p(Z 7Ⅱのみ)/50p(Z 7Ⅱのみ)
/30p/25p/24p
• 1920 × 1080:120p/100p/60p/50p/30p/25p/24p
• 1920 × 1080 スロー:30p(4 倍)/25p(4 倍)/24p(5 倍)
※ 120p:119.88fps、100p:100fps、60p:59.94fps、50p:50fps、30p:
29.97fps、25p:25fps、24p:23.976fps
■動画ファイル形式:MOV、MP4
■映像圧縮方式:H.264/MPEG-4 AVC
■動画ISO 感度(推奨露光指数)
Z 7Ⅱ:
• M:ISO 64 ~ 25600(ステップ幅:1/3、1/2 ステップに変更可能)、ISO
25600 に対し約0.3、 0.5、 0.7、 1 段、2 段(ISO 102400 相当)の増感、感度
自動制御(ISO 64 ~ Hi 2.0)が可能、制御上限感度が設定可能
• P、S、A:感度自動制御(ISO 64 ~ Hi 2.0)、制御上限感度が設定可能
• b:感度自動制御(ISO 64 ~ 25600)
Z 6II:
• M:ISO 100 ~ 51200(ステップ幅:1/3、1/2 ステップに変更可能)、ISO
51200 に対し約0.3、0.5、0.7、1 段、2 段(ISO 204800 相当)の増感、感度
自動制御(ISO 100 ~ Hi 2.0)が可能、制御上限感度が設定可能
• P、S、A:感度自動制御(ISO 100 ~ Hi 2.0)、制御上限感度が設定可能
• b:感度自動制御(ISO 100 ~ 51200)
■USB Type-C 端子(SuperSpeed USB)(標準装備されたUSB ポートへの接続を推奨)
■Wi-Fi(無線LAN)
• 準拠規格:IEEE802.11b/g/n/a/ac
• 周波数範囲(中心周波数):2412 ~ 2472 MHz(13ch)、5180 ~ 5700 MHz
• 出力(EIRP):2.4 GHz:5.2 dBm、5 GHz:8.3 dBm
• 認証方式:オープンシステム、WPA2-PSK
■Bluetooth
• 通信方式:Bluetooth 標準規格 Ver.4.2
• 周波数範囲(中心周波数):Bluetooth:2402 ~ 2480 MHz、Bluetooth Low
Energy:2402 ~ 2480 MHz
• 出力(EIRP):Bluetooth:- 0.3 dBm、Bluetooth Low Energy:- 1.8 dBm
■画像編集:RAW 現像、トリミング、リサイズ、D- ライティング、赤目補正、傾き補正、ゆが
み補正、アオリ効果、モノトーン、画像合成、動画編集(始点/ 終点設定)
■使用電池:Li-ion リチャージャブルバッテリー EN-EL15c ※ 1 個使用
※ EN-EL15c の代わりにEN-EL15b/EN-EL15a/EN-EL15 も使用可能。ただし、EN-EL15c を使用したときよりも撮影可能コマ数(電池寿命)が減少する。本体充電AC アダプターEH-7P を使用した充電はEN-EL15c/EN-EL15b 使用時のみ可能。
■バッテリーパック
パワーバッテリーパック MB-N11/ バッテリーパック MB-N10(別売):Li-ion リチャージャブルバッテリー EN-EL15c ※ 2 個使用
※ EN-EL15c の代わりにEN-EL15b/EN-EL15a/EN-EL15 も使用可能。ただし、EN-EL15c を使用したときよりも撮影可能コマ数(電池寿命)が減少する。
■本体充電AC アダプター:本体充電AC アダプターEH-7P(Z 7Ⅱのみ付属)
■寸法(W × H × D) :約134 × 100.5 × 69.5 mm
■質量:約705 g(バッテリーおよびメモリーカードを含む、ボディーキャップを除く)、
約615 g(本体のみ)
■動作環境温度:0℃~ 40℃、湿度:85%以下(結露しないこと)

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