富士フイルムは「GFXシリーズ」の3モデルであるGFX 50S、GFX 50、GFX100の最新ファームウエアを2020年6月30日に公開。「GFXシリーズ」史上、最大級のファームアップデートとなった。その改善点、進化度、実用性をポートレート撮影を得意とする写真家・高桑正義が実写で速攻レポート!
GFXシリーズ、最新ファームウエアアップデート(GFX100)の詳細はこちら!
最新のフィルムシミュレーション、GFX100ではどうか?
待望のGFX100の最新ファームアップを早速試してみた。今回のファームアップでは、最新機種のX-T4に搭載されている「クラシックネガ」「ETERNA プリーチバイパス」のフィルムシミュレーションが2種類追加された。さらにブルー系の被写体に対して、深みのある青の階調再現が可能な「カラークロームブルー」も搭載された。フラッグシップであるGFX100にすべての最新機能が追加されたのはやはり安心感がある。
今回の撮影では「クラシックネガ」「ETERNA ブリーチバイパス」「カラークロームブルー」をふんだんに使い、ホワイトバランス、ハイライト、シャドウ、シャープなど様々な設定を撮影時に調整し、「JPEG撮って出し」で撮影している。
梅雨時期ということもあり、雨のち曇りの日に撮影だった。だが、新しく搭載された二つのフィルムシミュレーションを使用することにより、どこか懐かしく、撮り上がりで雰囲気のいい、梅雨のポートレートとしては湿度のあるすごくいい雰囲気の作品になった。