この製品について
OM-Dシリーズらしいコンパクトさで機動性に優れた、プロフェッショナルモデルの3代目。2代目からは約3年ぶりのモデルチェンジとなる。フラッグシップ機としての特徴は、昨年発売されたE-M1Xとは「オールラウンドな指向性」という面で異なる。
その手ブレ補正機能は非常に強力になり、「手持ちでシャッタースピード4秒での撮影も可能」とアピールしている。新開発の画像処理エンジン「TruePic IX」(IX=ナイン=9)により、E-M1Xゆずりの機能「5000万画素手持ちハイレゾショット」「ライブND」も搭載。新エンジンの開発により様々な点でE-M1Xと同等の機能、もしくは進化した新しい機能「顔優先/瞳優先AF」や「星空AF」を実現しているが、モータースポーツ、飛行機、鉄道などの動きモノを自動検知する「被写体認識AF」は搭載していない。またE-M1Xとは、ダブルスロットのうちUHS-II対応は1基だけという違いもある(E-M1Xは両スロットともUHS-II対応)。
特徴
◎世界最高7.5段手ブレ補正を実現
ボディ内5軸手ブレ補正とレンズ内手ブレ機構を内蔵するレンズを協調させる「5軸シンクロ手ブレ補正」により、E-M1Xと同等、最高7.5段の手ブレ補正効果を得られる。ボディ内手ブレ補正だけでも全てのレンズで手ブレ補正が働き、最高7段の補正効果が得られる。動画撮影時手ブレ補正の補正強度調整も可能になった。
◎新開発の「星空AF」や進化した「顔優先/瞳優先AF」など、高速・高精度なAFシステム
「星空AF」では、これまでマニュアルフォーカスで撮影していた天体写真も、プロの天体写真家が認める精密なAF(精度優先モード)が可能。「顔優先/瞳優先AF」では小さな顔や瞳での検出精度が向上し、振り向いた直後の横顔なども安定してピントを合わせ続けることが可能。
◎E-M1Xゆずりの「5000万画素手持ちハイレゾショット」と「ライブND」。「三脚ハイレゾショット」も進化
E-M1Xで実現した「5000万画素手持ちハイレゾショット」を搭載。NDフィルター無しでスローシャッター効果が得られる)「ライブND」機能も搭載。「三脚ハイレゾショット」も進化し、JPEG出力8000万画素となり画質が向上。
◎新しい画像処理エンジン「TruePic IX」を搭載
高感度時のノイズ低減や、レンズ収差自動補正などの高度な画像処理を行い、一眼トップクラスの高画質を実現する。E-M1Xが従来エンジン2つで実現している処理を、新エンジンは1つで可能にしており、コンパクトな本機で実現した7.5段手ブレ補正や「5000万画素手持ちハイレゾショット」「ライブND」「星空AF」「顔優先/瞳優先AF」は、この新エンジンの搭載により可能になった。
◎最大100WのPD規格USB給電が可能
移動中のUSB高速給電、モバイルバッテリー等で撮影中の給電も可能。
◎無線接続も進化
Wi-Fiが5GHz、Bluetoothにも対応。
◎「プロキャプチャー」や手持ち4K動画などの多彩な撮影機能
シャッター半押しの状態から記録を続け、全押しの時点から遡って最大35コマを記録する「プロキャプチャー」(RAW記録対応)やLOG対応手持ち4K動画などのクリエイティブな機能も引き続き搭載。音楽CDを超えるハイレゾ録音が可能なリニアPCMレコーダーとの連携による高音質録画も可能。
◎防塵・防滴、耐低温設計
PROレンズとの組み合わせでは、レインカバーなどを必要とせずに過酷な環境下でも安心して使える。防滴性能は保護等級IPX1を保証。
◎センサーダスト対策とシャッター耐久
定評のあるダストリダクションシステムSSWF(スーパーソニックウェーブフィルター)に、E-M1Xで進化した新コーティングを採用し、屋外でも安心してレンズ交換が可能。シャッターはE-M1Xと同等の、プロの過酷な使用に耐える40万回の耐久テストをクリアした高耐久性シャッターユニットを搭載。
各部の写真
オリンパス OM-D E-M1 Mark III
型式 | 形式 | マイクロフォーサーズ規格準拠レンズ交換式カメラ |
記録媒体 | SDメモリーカード(SDHC、SDXC、UHS-I、II対応) | |
撮像画面サイズ | 17.4mm×13.0mm | |
レンズマウント | マイクロフォーサーズマウント | |
撮像センサー | 形式 | 4/3型Live MOSセンサー |
画素数/アスペクト比 | 有効画素数 約2037万画素/4:3 | |
防塵対応 | スーパーソニックウェーブフィルター(SSWF:超音波防塵フィルター) | |
静止画記録 | 記録画像サイズ | [RAW] 5184×3888 [JPEG] 5184×3888~1024×768 |
手ぶれ補正 | 形式 | ボディー内手ぶれ補正(撮像センサーシフト式5軸手ぶれ補正)角度ぶれ補正(Yaw/Pitch)、シフトぶれ補正(上下、左右)、回転ぶれ補正(ロール) |
5軸シンクロ手ぶれ補正 | 可。手ぶれ補正内蔵M.ZUIKO DIGITALレンズ使用時 | |
ファインダー | 形式 | アイレベル式液晶ビューファインダー、約236万ドット |
視野率/倍率 | 約100%/約1.30倍~約1.48倍(50mmレンズ・∞-1m-1) | |
モニター | モニター形式 | 3.0型2軸可動式液晶。約104万ドット(3:2)、静電容量方式タッチパネル |
フォーカス | AF方式 | ハイスピードイメージャAF(イメージャ位相差AF/イメージャコントラストAF併用)。フォーサーズレンズ(別売マウントアダプターが必要)は位相差AF |
測距点 /測距点モード |
121点(クロスタイプ位相差AF)、121点(コントラストAF) /オールターゲット、シングルターゲット(標準、小サイズ)、グループターゲット(5、9、25点)、カスタムターゲット(点数、移動ステップ数設定) |
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露出制御 | 測光方式(TTL撮像センサー測光) | 324分割デジタルESP測光、中央部重点平均測光、スポット測光、スポット測光ハイライト/シャドウ。AFターゲット連動スポット測光可 |
シャッター | 形式 /シャッター速度 |
電子制御フォーカルプレーンシャッター /1/8000~60秒、バルブ、タイム、コンポジット |
ドライブ | 連続撮影速度 | [連写H] 約15コマ/秒(10~15コマ/秒に設定可) [連写L] 約10コマ/秒(1~10コマ/秒に設定可) [静音連写H] 約60コマ/秒(15、20、30、60コマ/秒に設定可) [静音連写L] 約18コマ/秒(1~10、15、18コマ/秒に設定可)他 |
アートフィルター | フィルター種類 | 16種類 |
ハイレゾショット | 三脚ハイレゾショット | JPEG(80M、50M、25M)RAW(80M) |
5000万画素手持ちハイレゾショット | JPEG(50M、25M)RAW(50M) | |
動画 | 録画記録方式 | MOV(MPEG-4AVC/H.264) |
記録画素数/フレームレート/圧縮方式 | 4096×2160(C4K)/24p/IPB(約237Mbps) 3840×2160(4K)/30p、25p、24p/IPB(約102Mbps) |
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入出力 | 入出力端子 | USB、リモコン、HDMI、外部マイク入力、ヘッドホン |
無線接続 | 無線LAN、Bluetooth | |
電源 | 使用電池 | リチウムイオン充電池BLH-1 |
撮影可能コマ数 | 約420枚(BLH-1、東芝SDUX-D032G、IS ON、フラッシュ非装着、CIPA試験基準) | |
大きさ/重量 | 大きさ | 約134.1mm(幅)×90.9mm(高さ)×68.9mm(奥行き)(CIPA準拠 突起部含まず) |
重量 | 約580g(CIPA準拠、付属充電池、メモリーカード含む。アイカップなし)、504g(本体のみ) |
価格:オープン価格
市場予想価格:20万円(税別) 12-40mm PROレンズキット予想価格:26万円前後(税別)
発売予定:2020年2月28日(金)