本誌の月例フォトコンテストの選者をつとめる、フォトジャーナリスト・長倉洋海さんの写真カレンダー2020年版が完成し、「アフガニスタン山の学校支援の会」から販売中だ。価格は一部1500円(送料込み)。

このカレンダーについて

フォトジャーナリストの長倉洋海さんが世界各地で撮影した、子供たちや風物の写真16点で構成されている。カレンダーのタイトルは「伸びやかに、たおやかに」。人々の屈託のない明るい表情が素敵だ。そして、その人々がいる何気ない生活の場をとらえた景色にも心が和む。

大きさは、B4判より少し大きい28×38.5cm(タテ×ヨコ)。開いて壁にかけるとタテが倍の長さになる。

価格は送料込みで、1部購入の場合1500円。2部以上の場合は1部1350円。このカレンダーの売り上げはすべて「アフガニスタン山の学校支援の会」の活動費に充てられる。

画像: このカレンダーについて

巻末のエッセイから

「風」
アフガニスタンとウズベキスタンを隔てるアムダリア川。
その河畔に立った時、吹き抜ける風を感じた。
それは国境や国家に縛られることのない風、
どこまでも自由に吹いていく風だ。
ブラジル、ペルー、ベネズエラの国境が接するアマゾンでも、
密林を抜け、川面を走る風を感じた。
シベリアのツンドラ地帯、見渡す限りに広がる地平線。
北極海から吹く風はひんやりと心地よかった。
 
風はまだ見ぬ土地の匂い、森や草花のざわめきを運んでくる。
人の気配や街の喧騒を想像させる。
自分を解き放ち、その風を心に取り込むことができた時、
人はもっと伸びやかに、
たおやかに生きられるのではないだろうか。
 
風は世界のどこへでも吹いていく。
風を心いっぱいに吸い込みながら、私はシャッターを切る。

販売と問い合わせ先

販売は「アフガニスタン山の学校支援の会」が行っている。

「アフガニスタン山の学校支援の会」事務局
電話:070-3281-1180
Eメール:info_yamanogakko@yahoo.co.jp

長倉洋海 プロフィール

1952年、北海道釧路市生まれ。
1980年以降、世界の紛争地を精力的に取材。アフガニスタン抵抗運動の指導者マスードやエルサルバドルの難民キャンプの少女へスースを撮影し続ける。
戦争の表層よりも、そこに生きる人間そのものを捉えようとするカメラアイは、写真集「マスード 愛しの大地アフガン」「獅子よ瞑れ」や「サルバドル 救世主の国」「ヘスースとフランシスコ エルサルバドル内戦を生き抜いて」などに結実し、第12回土門拳賞、日本写真協会年度賞、講談社出版文化賞などを受賞。

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