東京工芸大学の名誉教授、内藤明さんの写真展が、東京・西麻布の「ギャラリー イー・エム西麻布」で開催されている。12月7日(土)まで。入場無料。

この写真展について

内藤 明さんは東京工芸大学に永く勤められ、写真界で活躍する数多くの人材を送り育ててこられた人物。写真家としての業績も高く評価されており、その卓越したモノクロームの作品を前にすると、戦慄を覚えるほどの迫力・存在感に圧倒される。2014年に教授職を退官されてから、今回が5回目の個展となる。モノクロームの神髄を知ることのできる貴重な機会。ぜひ訪れたい。

画像1: www.takeuchi-studio.jp
www.takeuchi-studio.jp
画像2: www.takeuchi-studio.jp
www.takeuchi-studio.jp

写真展案内より

あの時、そこで遭遇した光景によって突然レリーズする衝動が生まれるが、それは衝撃を受けたその情景を記録したいという衝動だ。 私の場合この記録はレンズによる像をハロゲン化銀に捕獲することによって行われるが、それは光化学反応による銀画像の生成であり、そこにあった光そのものが直接銀画像として固定され、このことがたまらなく感傷的だ。
さらに可視化された銀の像は、あの時そこで遭遇した現実の光景の記憶よりも刺激的で美しい。 これはレンズとハロゲン化銀記録材料によってもたらされ像固有の特性であり、そこで遭遇した現実の光景とは全く別のものだ。 それはこの像の独立性・自立性であり、さらにレンズとハロゲン化銀記録材料により美的に拡張されたある種のモニュメントのようにも感じる。

会場および会期

会場:ギャラリー イー・エム 西麻布
   東京都港区西麻布4-17-10

会期:2019年11月19日(火)~12月7日(土)
時間:12:00~18:00(日・月曜日休館)※最終日は16:00終了

プロフィール

東京工芸大学 名誉教授

■略歴
1972年 東京写真大学短期大学部写真技術科卒業
1973年 東京写真大学短期大学部研究生修了
1985年~1994年 東京工芸大学短期大学部(講師)
1994年~2014年 東京工芸大学芸術学部(講師、助教授、教授)
2004年~2012年 日本写真芸術学会副会長
2008年~2014年 東京工芸大学芸術学部長
2013年~2017年 日本写真芸術学会会長
2014年 東京工芸大学退職、東京工芸大学名誉教授

■写真展
1979年7月  写真展「真昼時」 新宿ニコンサロン/東京
2006年4月  写真展「真昼」 アートスペースモーター/東京
2014年10月 写真展「light」 スタイケントウキョウ/東京
2015年10月 写真展「in the wind」 スタイケントウキョウ/東京
2017年3月  写真展「echo」Alt_Medium/東京
2017年11月 グループ写真展「hamadayama tune 2017」Alt_Medium/東京
2018年12月 写真展「once」Alt_Medium/東京

■著書
1984年 「写真大辞典」 共著 講談社
1987年 「アサヒカメラ教室4」 共著 朝日新聞社
1988年 「アサヒカメラ教室5」 共著 朝日新聞社
1991年 「実務者のためのカラー写真」 共著 共立出版社
1996年 「実務者のためのカラー写真第2版」 共著 共立出版社
1997年 「デジタルスチルカメラの開発」 共著・監修 トリケップス
2000年 「ディジタル写真入門」 共著 コロナ社
2001年 「ファインイメージングとディジタル写真」日本写真学会出版委員会編 共著 コロナ社
2006年 「デジタル写真の基礎 」 共著 コロナ社

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