「FUJIFILM Imaging Plaza」のセミナールームで行われた記者発表会には、カメラ誌をはじめとする写真関係のメディア、ジャーナリスト、写真家が多数つめかけた。発表会は、X-Pro3の商品企画責任者によるプレゼンテーションと、実機を触れるタッチ・アンド・トライの二部構成。また、「FUJIFILM Imaging Plaza」にある「ギャラリーX」では、X-Pro3による13名の企画写真展「Pure Photography」が同時に始まった。
発表となった「富士フイルム X-Pro3」の詳細については、下記のリンクを参照されたい。
開発者の思いあふれるプレゼンテーション
発表会のプレゼンテーションを行ったのは、X-Pro3の商品企画責任者の上野隆氏。上野氏によれば、「次々にイノベーションが追加されるスマートフォンに対し、高いお金を支払って買われるカメラが持つべきものは何だ?」と語る。その結果X-Pro3は「無駄なものをそぎ落とした“引き算”の美学」、「万人に受けるカメラではない」ものになったという。
それを示すように、プレゼンテーションの内容は、X-Pro3のこだわりの部分、チタンカバーの採用や加工技術、表面仕上げなど、デジタルカメラとしての機能の説明よりも、モノとしての品位や質感を高める技術の部分がポイントとなっていた。
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トップカバーとベースプレートの素材にチタンを採用し、ヘビーデューティーさを増している。
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従来からのブラックペイント仕上げのほか、表面処理に硬度の高い「Duratect」を採用したモデルを追加。
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歴代X-Proシリーズの、外観や質感、サイズ、防塵防滴など、手触りや使い勝手にかかわる仕様の比較。
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このカメラの基本ポリシーの宣言。無駄なものをそぎ落とした「引き算」によるコンセプト設定を説明。
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「Duratect」仕上げの「DRブラック」モデルを手にする、X-Pro3の商品企画責任者の上野隆氏。
動画 発表会の一部を動画でご覧ください(音声入り)。
富士フイルム X-Pro3 記者発表会(プレゼン音声つき)
youtu.be各部分に、X-Proならではのデザインへのこだわりやギミックが
実際にX-Pro3に触ってみると、かなり思い切ったデザインであることがわかる。その最たるものが「背面液晶の在り方」だ。このカメラの背面液晶の造りは普通ではない。
X-Proシリーズの大きな特徴は、ハイブリッドビューファインダーがあることだ。EVFと光学ビューファインダーを切り替えられることが大きな特徴のハイブリッドビューファインダーは、X-ProをX-Proたらしめるギミックの最たるものだが、X-Pro3の背面液晶の造りは「ビューファインダーで世界を連続的に眺め切り取りながらレリーズしてゆくような撮り方」と「背面液晶でレリーズ結果をいちいち確認しながら撮り進めるデジカメ的なスタイル」とではちょっと違うのでは?というアイディアに基づいてデザインされたのではないかと思われるような、革新的なデザインだ。
まずカメラを設定しようとすると、背面の「格納されたLCD」をいちいち開くことになる。撮影結果を確認しようとすると、おなじくいちいち背面液晶を下に倒して開いて見ることになる。したがって、その撮影スタイルは“背面液晶をいちいち見ない”ことを強いられるような「フィルム的」なものになる。これは、使い手を選ぶ、かなりすごい造りだ。
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フィルム世代には懐かしい存在かも。フィルムシミュレーションやISO感度設定と連動するサブモニター。
また、この「格納されたLCD」に関連した面白いギミックが、カメラのフィルムシミュレーションや感度設定と連動する「サブモニター」だ。フィルム世代にはおなじみだった、フィルムのパッケージのフタを切り取って差し込む、カメラの裏蓋のメモホルダーに似せたギミックが、「メモリー液晶」という新たなデバイスでよみがえった。撮影に必要なミニマルな情報しか表示しない、この小さなサブモニターの存在は、撮影をファインダーや被写体そのものに集中させるための装置として機能するのかもしれない。
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3モデル揃い踏み。「ブラックペイント」と「Duratect」仕上げの「「DRブラック」「DRシルバー」。
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後列は、編集部・金城が愛用する初代モデル「X-Pro1」。大きさ、基本デザインは、8年前の初代モデルからほぼ変わらない。