平成の世との別れのとき。
そのさよならの向こう側に、燻るように、しかしギラギラと輝き続ける昭和が、
確かに私たちを照らしているのを感じる。
失われゆく昭和よ、来たるべき次代を照らす文化とならんことを。
音楽、ファッション、映画などのサブカルを中心にヴィンテージまみれの青春を20年以上ひた走る「おじさん女子」2人組L’amritaが、昭和歌謡の世界を、令和を迎えた日本を舞台に繰り広げます。

旨い海の幸で飲みたけりゃ下北沢ならやっぱり「にしんば」

夜も更けてまいりました…そろそろ一杯飲んでもいいころかな?
下北沢で安くてうまい海のもの食べるならやっぱり「にしんば」。入れ替わりの激しい下北沢で40年以上続く老舗です。18時の開店から深夜まで、ほとんどいつも人でいっぱい。

画像1: 旨い海の幸で飲みたけりゃ下北沢ならやっぱり「にしんば」

奥にカウンター、それ以外は長いテーブルに相席スタイルの店内。しっぽり、というより景気よくうまい酒を飲みたいときや、気の置けない仲間とゆっくりするのに最高のお店です。

画像2: 旨い海の幸で飲みたけりゃ下北沢ならやっぱり「にしんば」

魚介が中心だからか、店内の大きな黒板にその日のおすすめがたくさん書いてあります。ベーシックなものから創作系までメニュー豊富で老若男女に人気なのも納得。

特筆すべきは驚くほど豪華なお通し。この日は白魚をのせた冷奴。いつ行っても「え?これお通し?いいの?」って感じなんです。こんな先制パンチ、ノックアウト必至ですよね。

画像3: 旨い海の幸で飲みたけりゃ下北沢ならやっぱり「にしんば」

そんなお通しをいただきながら、メニューを選びます。それぞれみんな一つずつ選んでみたら?という佐野さんの提案で、新城さんが頼んだのが、白ばい貝の塩茹で。
「お好きなんですか?」と聞くと「黒板の最初に書いてあるでしょ?たぶんおすすめだと思うんですよ。」という答え。
おー!なんか…かっこいい!なんだかすごくモテそうです。そして、今度からおすすめメニューの最初に注目だな、と心に刻んだ食いしん坊担当の私でした。

画像4: 旨い海の幸で飲みたけりゃ下北沢ならやっぱり「にしんば」

ここにしんばは、某喜劇系有名劇団が、かつて打ち上げでよく使っていたというお店でもあります。
佐野さんの演出家としての師匠もここで飲まれていたのでしょうか…
気ままなおしゃべりの中にも、10月に迫った東京ミルクホールの本公演についてもあれこれお話が聞けたりと、とってもお得で勉強になるひと時でした。
今回の作品は2006年公演の人気作品の再演とのこと。私はこの作品初見となるのでお話を聞いてますます楽しみになりました。昭和なネーミングにも期待が高まりますネ!

画像5: 旨い海の幸で飲みたけりゃ下北沢ならやっぱり「にしんば」

音楽と古着の街として慣れ親しんできた下北沢。この街で演劇の世界と出会い、お酒も覚えて、たくさんの人にお世話になりました。今では生まれ育った町以上のホームタウンになったような気もします。
そんな下北沢をお散歩した今回をもって、この「昭和という名の残照に」は終わりを迎えることになりました。ご覧いただきありがとうございました。
またどこかでお会いできることを夢見て、昭和歌謡を口ずさみながらお散歩を続けてみます。
今日まで、そして明日から。

モデル協力:東京ミルクホール(劇団)

画像: www.tokyomilkhall.com
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2003年9月旗揚げ。女人禁制の男の園。
≪最高に好感をもって呆れられる舞台≫を構築し、「若手演出家コンクール2004」(日本演出者協会主催)で最優秀賞を受賞。
2014年、第20回本公演をもって解散を宣言するも、イベントなど地下活動を継続中。
劇団事務所には、本公演再開を望むハガキの山がうず高く積まれている。2017年、再始動。

【次回公演】
東京ミルクホール第23回本公演「レッツゴーギャング」
2019年10月9日(水)〜14日(月・祝)
下北沢 小劇場B1

モデル:佐野バビ市(脚本家/舞台演出家/俳優/女装家/劇団主宰)

画像1: twitter.com
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演出家・喰始(WAHAHA本舗)、荻田浩一(宝塚歌劇団)に師事したのち劇団東京ミルクホール旗揚げ。
日本演出者協会・若手演出家コンクール最優秀賞受賞。
役者バンド「こころは三河」でギターと司会を担当。

モデル:新城侑樹(俳優)

画像2: twitter.com
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国立舞鶴工業高専 機械工学科 3年次修了
立教大学文学部史学科 卒
大学在学中は演劇サークルに所属。
社会人生活を経て、2012年5月東京ミルクホール入団。
2012年9月公演『たけしの挑戦状』以降、全ての本公演に出演。
どんな要求にも100%で応えるべく率先して無茶をするメンタリティ、演技力を勢いと運動量でカバーする姿勢には賛否両論あり。
広くて浅いオタク知識を活かしてチャンマツ(同劇団研究生)と始めたポッドキャスト番組『東京ミルク放送局』を2015年3月より毎週配信中。

写真・文:L'amrita(ラ・ミュリタ)

写真家・齋藤真理と文筆家・早川瑞穂からなる創作ユニット。なんでもない毎日を、ちょっとロマンティックに、ノスタルジックに。『すべてのひとがそれぞれの物語の主人公』をテーマに活動する女性ふたりの創作ユニットです。昭和レトロ、ヴィンテージ、60年代~70年代の音楽や映画など、ふたりの趣味を活かした懐かしくて温かみのある雰囲気の作品作りを得意としています。

画像: www.lamrita.tokyo
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