平成の世との別れのとき。
そのさよならの向こう側に、燻るように、しかしギラギラと輝き続ける昭和が、
確かに私たちを照らしているのを感じる。
失われゆく昭和よ、来たるべき次代を照らす文化とならんことを。
音楽、ファッション、映画などのサブカルを中心にヴィンテージまみれの青春を20年以上ひた走る「おじさん女子」2人組L’amritaが、昭和歌謡の世界を、令和を迎えた日本を舞台に繰り広げます。
そのさよならの向こう側に、燻るように、しかしギラギラと輝き続ける昭和が、
確かに私たちを照らしているのを感じる。
失われゆく昭和よ、来たるべき次代を照らす文化とならんことを。
音楽、ファッション、映画などのサブカルを中心にヴィンテージまみれの青春を20年以上ひた走る「おじさん女子」2人組L’amritaが、昭和歌謡の世界を、令和を迎えた日本を舞台に繰り広げます。
ショーケンの後を追うがごとく 「傷だらけの天使」のあのビルへ
小雨のぱらつくなか、訪れたのは代々木駅から徒歩1分、JR山手線沿いにある「代々木会館」。
あの伝説のテレビドラマ「傷だらけの天使」で主人公の住むペントハウスがあったビルです。
1ページ目の白黒写真では、この三角形の階段が面白くて、ジュンコちゃんに修と亨を追いかける女の子になりきって駆け下りてもらいました。
「ちょっとぉ!待ってよ!待ちなさ~い!」ってこれどちらかというと探偵物語っぽいか…
新しく大きなビルが乱立するこの好立地にこの姿のまま建っているなんて、きっとなにか深い事情でもあるのでしょう。
社会の裏と表、その紙一重をよたよたと綱渡りしていた今はもういない二人の若者、取り残された古いビル。
夢と現実、過去と今、大人と子ども、退廃と青春…色々なものが交差する不思議な場所。
改めて見上げる通称「エンジェルビル」はもう見るからにボロボロで、取り壊しは明らかにやむを得ない状態。
私たちが訪れた時には、中国関係の書籍を扱う本屋さんが3階に1軒だけ営業していて、建物横にはもう足場が組まれ始めていました。
最後になんとか撮影できてうれしい反面、こういうビルがなくなっていくのはやはりさびしいですね。
パチンコ、雀荘、飲み屋…私の小さいころ、地元の川崎駅前にもこんな三角形の大きな雑居ビルが建っていたっけ。
たくさんのテナントがにぎやかに営業していたころ、どんな風だったのかな…と写真をながめながら空想が尽きません。
さよなら、いつかの天使たち。