平成の世との別れのとき。
そのさよならの向こう側に、燻るように、しかしギラギラと輝き続ける昭和が、
確かに私たちを照らしているのを感じる。
失われゆく昭和よ、来たるべき次代を照らす文化とならんことを。
音楽、ファッション、映画などのサブカルを中心にヴィンテージまみれの青春を20年以上ひた走る「おじさん女子」2人組L’amritaが、昭和歌謡の世界を今現在の日本を舞台に繰り広げます。

山と呼ぶには丘すぎる!庶民のための憩いの場「飛鳥山公園」

奇しくも今、東京は桜満開、お花見シーズン真っ最中。そんな今日この頃、まずご紹介したいのは江戸時代からの桜の名所「飛鳥山公園」です。
八代将軍・徳川吉宗が整備・造成を行った公園で、吉宗自ら宴席を設け桜の名所としてPRしたそう。
私たちが訪れたのはまだ冬だったので、少しさびしい風景でした。いまごろはどんなに華やかな姿でしょうか…

画像1: 山と呼ぶには丘すぎる!庶民のための憩いの場「飛鳥山公園」

いくら丘のような低い山といっても、子どもやお年寄りに坂の上り下りはつらいもの…しかしご安心召されよ。公園入り口から山頂までの高低差約18m、レール延長48mを2分で結ぶモノレール「アスカルゴ」がついておりますぞ。
小ぶりだけれど新しくて快適、たった2分の旅のお供には王子の町と飛鳥山公園を紹介する車内アナウンス。北区出身の女優、倍賞千恵子さんによるもので、なんだかとても贅沢な気持ちになれます。そしてとにかくその最後の結びが素敵で、ザ・女優。これは必聴です。
アスカルゴからは都電荒川線沿いの王子の町を眺めることができます。

画像2: 山と呼ぶには丘すぎる!庶民のための憩いの場「飛鳥山公園」

この日は公園の真ん中あたり、児童エリアと呼ばれる懐かしい遊具でいっぱいの場所を中心に撮影。
エリアの中心にはお城のような巨大な滑り台。いろいろな動物やのりもののオブジェ(どれも乗ったり入ったりできる)がそこここに溢れ、子どもの頃メルヘン大好きだった私にはたまらない空間でした。あの頃の私なら、きっと日がな一日、空想をめぐらせながら遊んでいたでしょう。

画像3: 山と呼ぶには丘すぎる!庶民のための憩いの場「飛鳥山公園」

特に素敵だったのがこの人魚姫の像。この切ない表情には感激してしまいました。子どもにも、切なさを愛する気持ちはあるよな…なんて思い出していました。

画像4: 山と呼ぶには丘すぎる!庶民のための憩いの場「飛鳥山公園」

今ではあまり見かけなくなった回転ジャングルジム。
あの頃あんなに動き回ってくるくる回して乗りこなしていたのに、いまやってみるとけっこうきついです。体力的に。子どもの元気ってすごいなぁ~

画像5: 山と呼ぶには丘すぎる!庶民のための憩いの場「飛鳥山公園」

昭和40年代頃まで活躍していた、都電の車両や蒸気機関車も展示してあり、内に入ることができます。おもに待ち合わせや、座ってのんびり過ごす場所として使われているようでした。
昭和45年に開業、平成5年に閉鎖・取り壊しとなった今はなき回転展望台、通称「飛鳥山タワー」もここにあったそうです。ぜひ一度行ってみたかった…

画像6: 山と呼ぶには丘すぎる!庶民のための憩いの場「飛鳥山公園」
画像7: 山と呼ぶには丘すぎる!庶民のための憩いの場「飛鳥山公園」

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