スーパーGT 第3戦、決勝スタート
2年ぶりにスーパーGT選手権が九州へ帰ってきた。昨年は震災により中止となったこのイベント、今年の開催を待ち焦がれていたファンも多いのだ。いよいよ決勝スタート時間が迫ってきた。スタートシーンを撮影するために、混雑するグリッド上からストレートエンドまで移動する。ん?一昨年と勝手が違うぞ!実は2年前の決勝中にブレーキトラブルで突っ込んだマシンがいたため。撮影エリアが後方の土手上に変更されていたのだ。400mmではやや短いので1.2xクロップを設定。
![画像: ワイド端でパレードラップを撮影。100mm(120mm相当)](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783155/rc/2017/06/04/7b76a5ea4bd1c0d37a1f75f363fdbce19506162a_xlarge.jpg)
ワイド端でパレードラップを撮影。100mm(120mm相当)
![画像: スタートシーンはテレ側で。400mm(480mm相当) 共通データ:Nikon D5 f11 1/800秒 ISO160 1.2xクロップ](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783155/rc/2017/06/04/3b3216922c717ea79e7d503ca13bb4ae0bd7ea05_xlarge.jpg)
スタートシーンはテレ側で。400mm(480mm相当)
共通データ:Nikon D5 f11 1/800秒 ISO160 1.2xクロップ
D5であれば1.2xクロップでも14MPと必要十分な解像度。筆者の使用用途なら8MPあれば十分なのでDXクロップでも実用になる。もちろんレンズの解像度がある程度高いことが必要だが、昨日DX機のD500でも素晴らしい描写をみせていたのでシーンによってはDXクロップも積極的に使ってみた。その際、ローパスフィルターがあるD5ではピクチャーコントロールでデフォルトの輪郭強調「3」を「5」に変更しておく。
レクサス同士のバトルシーンを捕捉
今年のスーパーGT500クラスはとにかくレクサスが速い。クラス最多の6台がエントリーし上位にひしめき合うので、自ずとレクサス同士が順位を争うシーンが見られる。
![画像: 2台のレクサスがバックストレートで並んだ](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783155/rc/2017/06/04/a3b392f05fb0b1dc611b67fa4d4a21d2942f4f91_xlarge.jpg)
2台のレクサスがバックストレートで並んだ
![画像: 37号車がブレーキングポイント手前で6号車をけん制](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783155/rc/2017/06/04/ad24b0b0d5e75e90ccecd43c054b25f1431dcc87_xlarge.jpg)
37号車がブレーキングポイント手前で6号車をけん制
![画像: 接触を避け、コースアウトギリギリでブレーキングする6号車](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783155/rc/2017/06/04/f82617154313713ec25ac76d05bf82f2d7e7090c_xlarge.jpg)
接触を避け、コースアウトギリギリでブレーキングする6号車
![画像: 37号車と6号車のバトル真後ろ、虎視眈々の38号車 共通データ:Nikon D5 f11 1/800秒 ISO250 1.5xクロップ(600mm相当)](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783155/rc/2017/06/04/02f3803a65ec791888950298b44084d27db013cf_xlarge.jpg)
37号車と6号車のバトル真後ろ、虎視眈々の38号車
共通データ:Nikon D5 f11 1/800秒 ISO250 1.5xクロップ(600mm相当)
昨日の撮影をふまえてレリーズ押しっぱなしではなく、3-5カットの連写を数回に分けて撮影したのが上の4カット。このシーンでは手持ちの機動力が生き、コーナー進入から立ち上がりまで追いかけることができた。しかしスタートから1時間半が経過、身体が何となく一脚を欲しがっているような気もするのだが…。
レースが終了、表彰式へ
レースはこの後、トップ争いをしていた他の2台のレクサスが接触という波乱もあり、生き残った36号車レクサスが勝利した。中嶋一貴選手とジェームス・ロシター選手が表彰台の真ん中へ。トロフィーを持った2人がピッタリ納まるようフレーミング。腕がチョット疲れてきたのでレンズフード先端を持っているのだが、この状態で直進ズームできるのはありがたい。
![画像: 撮影データ:Nikon D5 f9 1/320秒 ISO200 350mm域](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783155/rc/2017/06/04/960e0c3bfa1d28d66e2c2fca7d5d1c9740664c2d_xlarge.jpg)
撮影データ:Nikon D5 f9 1/320秒 ISO200 350mm域
![画像: トロフィーは温泉自慢の大分ということで、金の風呂桶がモチーフ。椅子じゃなくて良かった…。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783155/rc/2017/06/04/115167a75e5c6a64cb9f76acca66db260b8b78ae_xlarge.jpg)
トロフィーは温泉自慢の大分ということで、金の風呂桶がモチーフ。椅子じゃなくて良かった…。
モータースポーツの世界へようこそ!
この2日間「試用」するつもりがバッチリ「使用」してしまったシグマの100-400mm、ニコンユーザーであればズバリ「買い」だ。これまで一般の方々にレース撮影のオススメ機材として、D500+純正200-500mmを強く推していたのだが30万円超コース。でもこれからはこのレンズに、ボディを最近グッドプライスになったD7200にすれば合計約16万円、およそ半額でも十分クオリティの高い写真が撮れる可能性がある。あとは…「月カメ」読みながらウデを磨こうではあ~りませんか。
PHOTO&REPORT:井上雅行(JRPA)