スーパーGT 第3戦、決勝スタート
2年ぶりにスーパーGT選手権が九州へ帰ってきた。昨年は震災により中止となったこのイベント、今年の開催を待ち焦がれていたファンも多いのだ。いよいよ決勝スタート時間が迫ってきた。スタートシーンを撮影するために、混雑するグリッド上からストレートエンドまで移動する。ん?一昨年と勝手が違うぞ!実は2年前の決勝中にブレーキトラブルで突っ込んだマシンがいたため。撮影エリアが後方の土手上に変更されていたのだ。400mmではやや短いので1.2xクロップを設定。
D5であれば1.2xクロップでも14MPと必要十分な解像度。筆者の使用用途なら8MPあれば十分なのでDXクロップでも実用になる。もちろんレンズの解像度がある程度高いことが必要だが、昨日DX機のD500でも素晴らしい描写をみせていたのでシーンによってはDXクロップも積極的に使ってみた。その際、ローパスフィルターがあるD5ではピクチャーコントロールでデフォルトの輪郭強調「3」を「5」に変更しておく。
レクサス同士のバトルシーンを捕捉
今年のスーパーGT500クラスはとにかくレクサスが速い。クラス最多の6台がエントリーし上位にひしめき合うので、自ずとレクサス同士が順位を争うシーンが見られる。
昨日の撮影をふまえてレリーズ押しっぱなしではなく、3-5カットの連写を数回に分けて撮影したのが上の4カット。このシーンでは手持ちの機動力が生き、コーナー進入から立ち上がりまで追いかけることができた。しかしスタートから1時間半が経過、身体が何となく一脚を欲しがっているような気もするのだが…。
レースが終了、表彰式へ
レースはこの後、トップ争いをしていた他の2台のレクサスが接触という波乱もあり、生き残った36号車レクサスが勝利した。中嶋一貴選手とジェームス・ロシター選手が表彰台の真ん中へ。トロフィーを持った2人がピッタリ納まるようフレーミング。腕がチョット疲れてきたのでレンズフード先端を持っているのだが、この状態で直進ズームできるのはありがたい。
モータースポーツの世界へようこそ!
この2日間「試用」するつもりがバッチリ「使用」してしまったシグマの100-400mm、ニコンユーザーであればズバリ「買い」だ。これまで一般の方々にレース撮影のオススメ機材として、D500+純正200-500mmを強く推していたのだが30万円超コース。でもこれからはこのレンズに、ボディを最近グッドプライスになったD7200にすれば合計約16万円、およそ半額でも十分クオリティの高い写真が撮れる可能性がある。あとは…「月カメ」読みながらウデを磨こうではあ~りませんか。
PHOTO&REPORT:井上雅行(JRPA)