今回は昨今価格が高騰しているカラーリバーサル&カラーネガフィルムを使って撮影してみたお話を。

カラーネガをデジカメで複写

最近のカラーネガフィルム用自動現像機はフィルム現像とプリントのほか画像をスキャンしてデータ化する機能を装備。

これをCDに焼いたりスマホに送れば、手軽にSNSにアップするだけでなく多彩な使い方ができる。そのため現像と同時に注文する人が増えているが記録画素数は600万クラスが主流。

ネガ現像時に自動現像機でデータ化した画像をCDに記録。この画は現像機が搭載する画像処理エンジンによる撮って出し。画素数は約600万だ。

画像: 薄曇りの天候だったので空がグレーになり、手前の芝生もやや黄色っぽくなった。また画面が原板より少しだけ狭くなっている。

薄曇りの天候だったので空がグレーになり、手前の芝生もやや黄色っぽくなった。また画面が原板より少しだけ狭くなっている。

ネットで送る際のデータ量を考慮して画素数はやや低めに抑えられている。さらに画像は自動的に補正されるので、場合によっては撮影者の意図通りに仕上がらないこともある。

そこで現像済のネガをデジカメで複写。フォトショップで加工する方法を試してみた。率直な感想は、同時プリントの機械焼きと手焼きプリントの違いみたいなもの。

カラーネガフィルムを使ってPENTAX 17のポテンシャルをフルに発揮させるなら、ネガのデータ化の方法をはじめレタッチやプリントなど自分なりの方法を見つけると良いだろう。

またデジタルを一切介在させない“100%アナログ”を目指すなら、モノクロフィルムを自分で現像し引伸機を使ってプリントする道も残されている。

画像: リバーサルフィルムの場合と同じ機材を使って複写したネガフィルム。

リバーサルフィルムの場合と同じ機材を使って複写したネガフィルム。

画像: デジカメで複写したデータの明暗を反転、全体に青みを加えて、空を少しだけ青くするとともに芝生の鮮やかさを強調した。また自動現像機による画像は画素数が低いので、屋根瓦の輪郭は不鮮明。これに対し4000画素のペンタックスK1で複写したこの画像は、ネガ上の像が忠実に再現され高い解像度が得られた。

デジカメで複写したデータの明暗を反転、全体に青みを加えて、空を少しだけ青くするとともに芝生の鮮やかさを強調した。また自動現像機による画像は画素数が低いので、屋根瓦の輪郭は不鮮明。これに対し4000画素のペンタックスK1で複写したこの画像は、ネガ上の像が忠実に再現され高い解像度が得られた。

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