ベクノスは超スリムなペン型全天球カメラ「IQUI」(イクイ)を発表した。発売は10月15日からで価格は2万9800円(税別)。本体色はゴールドのみ。
画像: ▲全長139mm、重さ60g、カメラ部(ボディ上はφ19.7mm)、グリップ部は16mmの超スリムボディ。これが静止画&動画撮影が可能な全天球カメラとは驚きだ。

▲全長139mm、重さ60g、カメラ部(ボディ上はφ19.7mm)、グリップ部は16mmの超スリムボディ。これが静止画&動画撮影が可能な全天球カメラとは驚きだ。

IQUIの公式製品ページは以下参照、

「IQUI」とは?

IQUI(イクイ)はペン型タイプの全天球カメラだが、本体操作は3つのボタン(電源ボタン、シャッターボタン、写真/動画切り替えボタン)のみ。電源ボタンを押せば瞬時に立ち上がり撮影が可能だ。それ以外の操作はスマートフォンから行う。充電は付属のUSBコネクターを「IQUI」本体(下部)に接続して、自分のスマートフォン用ACアダプターとUSB-Cケーブルで行う。

画像: ▲側面にある操作系ボタンは電源、シャッター、写真/動画切り替えの3つしかない。

▲側面にある操作系ボタンは電源、シャッター、写真/動画切り替えの3つしかない。

画像: ▲ペン型ボディの上部側面に3つのレンズ、天面に1つのレンズを配し、全天球画像を捉える。

▲ペン型ボディの上部側面に3つのレンズ、天面に1つのレンズを配し、全天球画像を捉える。

画像: ▲成人男性が持つと小さなマイクか電子タバコのよう。

▲成人男性が持つと小さなマイクか電子タバコのよう。

生方社長によると「世界一美しい、生活に溶けこむフォルムを目指し、ユーザーが使って楽しく使って頂ける製品を目指した。光学系の開発、生産技術の開発もコロナ禍の状況なので『フルリモート』で行った。その場の空間を一瞬にして切り取り、その感動を共感に変えるのがこのIQUIだ」と。

IQUIの基本設計思想は「様々なライフスタイルに溶け込み、普段使いで楽しく全天球画像を楽しんでもらうこと。思いついた時にサッとバッグやポケットから取り出して、特別な瞬間や日常を全天球画像としてキャプチャーすること」だ。

ワールドプレミア会場で撮影された全天球画像は以下の動画を参照!

画像: リコー発のスタートアップ「ベクノス社」の全天球カメラ「IQUI」発表会の動画。 www.youtube.com

リコー発のスタートアップ「ベクノス社」の全天球カメラ「IQUI」発表会の動画。

www.youtube.com

ベクノスってどんな会社?

ベクノスはリコーが2013年に発売した世界初の民生用全天球カメラ「RICOH THETA」の事業立ち上げメンバーが中心となって、昨年発足したリコー発の会社。ベクノスの社長(CEO)はリコー出身で「THRTA」のプロジェクトリーダーを務め、全天球カメラの市場基盤を作り上げた生方秀直氏。

この発表会に同席したリコーの山下良則社長(CEO)は「リコーの新しい事業の立ち上げ方の第1号が、このベクノス社。今後も一国三制度の事業方針で室内光で充電できるシステムや自然由来のプラスチックの開発などに取り組んでいる」とコメント。

画像: ▲IQUIを手にするベクノスCEOの生方秀直氏(左)とリコー社長の山下良則氏。

▲IQUIを手にするベクノスCEOの生方秀直氏(左)とリコー社長の山下良則氏。

アプリは「IQUISPIN」を使用

スマホ用アプリ「IQUISPIN」でIQUIで撮影した写真に動きをつける「モーション」やハートマーク・シャボン玉・花火などの素材を3Dで写真に付加する「エフェクト」、さらに10月1日からは写真の色調を変更する「フィルター」機能も追加になり、楽しいショートムービーを簡単に作成が可能だ。アプリの詳細は以下を参照。

IQUISPINで作成した正方形のmp4ショートビデオは自分のスマートフォンで楽しめるだけでなく、ソーシャルメディアやメール、ショートメッセージサービスなどを通じて手軽に共有することも可能だ。さらにIQUISPINはリコーTHETAなど他のメーカーでカメラで撮影した全天球写真の活用も可能だ。

「IQUI」その第一印象は?

質量は約60gだが、実際に持った感じは頼りないほど軽く、電子タバコと間違えそう。操作ボタンも3つしかないので、非常にシンプル。パテントに関連するという理由でレンズ構成、撮像素子、有効画素数などのスペックは一部公開されていないが、この小さなボディサイズに全天球カメラの機能を詰め込んだ開発陣の苦労がしのばれた。

IQUIの主要諸元(9/16発表時)

●撮影距離:約40cm〜♾(レンズ先端より)
●撮影モード:静止画・動画・オート
●ISO感度(標準出力感度):静止画・動画・オート(ISO100-1600)
●シャッター速度:静止画(オート)1/60000秒〜1/8秒、動画(オート)1/25000秒〜1/30秒
●記録媒体:内蔵メモリー14.4GB
●記録可能枚数:静止画JPEGで約1500枚、動画(1回の記録時間)最大30秒、動画(合計記録時間)約30分(30秒動画約60本)。
●電源:リチウムイオンバッテリー(内蔵、720mAh)
●電池寿命:静止画で約100枚、動画で合計約30分
●外形・寸法:レンズ部φ19.7mm、グリップφ16mm、全長139mm
●質量:約60g
●レンズF値:F2.5
●レンズ構成/撮像素子(サイズ)/有効画素数:非公開
●静止画解像度:5760×2860ピクセル
●動画解像度/フレームレート/ビットレート:3840×1920/30fps/約45Mbps(Stitchin 後)
●マイク:モノラル
●音声/ビットレート:iOSは128kbps、Androidは96kbps
●無線準拠企画:IEEE802.11 b/g/n(2.4GHzのみ)、Bluetooth v4.2
●使用温度範囲:0℃〜40℃
●使用湿度範囲:90%以下
●保存温度範囲:-20℃〜60℃

IQUIのオプション

11月に発売予定のバッテリーチャージャーケース「BCC-1」(税別8800円)を使えば、IQUI
を安全に収納して持ち運びながらの充電が可能となる。「BCC-1」をフル充電しておけばIQUI本体2回分以上の充電が可能。

画像: ▲画像では少しわかりづらいが、生方CEOの背面モニターに映しだされたのがバッテリーチャージャー「BCC-1」だ。発売は2020年11月予定。

▲画像では少しわかりづらいが、生方CEOの背面モニターに映しだされたのがバッテリーチャージャー「BCC-1」だ。発売は2020年11月予定。

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