この企画は月刊カメラマン誌で連載していたジャンル別フォト講座「スナップ」の続編です。講師は写真家・大門美奈さんです。
「個人的な背景」をプラスする
今の時期、撮りためた写真を改めてセレクトしてみたり再現像をする人も多いと思うが、そこにちょこっと「個人的な背景」をプラスしてみてはどうだろうか。何らかの理由でブレてしまった、一見失敗写真に見えるものも、前後の写真の組み立て方によっては臨場感のある写真と捉えることも可能だし、色温度や色相を細かく調整したり、あえてノイズを加えたりすることによって、あなたがその場で感じた「印象」をその一枚により強く込めることだってできる。
今は終わりのない長い坂道を上っているようなときかもしれないが、少しだけ立ち止まって振り返ってみよう。あなたの目でこの世界を見つめ、それをカメラに収めたときの気分の高揚を、たった一枚の写真が思い出させてくれるはずだから。
キメッポイント!
1. 自分だけの視点を探してみよう
2. セレクトするときは前後に撮影した写真を効果的に使おう
3. 現像で撮影時に感じた印象をより強く
撮影・解説:大門美奈
神奈川県出身。2011年より写真家として活動をはじめる。作家活動のほか、カメラメーカーをはじめ生活雑貨メーカーやアパレルブランドとのタイアップ企画などに参加。個展・グループ展多数開催。写真集に「浜」(赤々舎)などがある。International Photography Awards 2017および2019にて入選。
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