キヤノンギャラリー大阪では、4月2日(木)から4月8日(水)まで巡回します。
蜜蜂の羽音に耳を澄ませて
蜜蜂は、自然界の変化に影響を受けやすい小さな命だと芥川さんはおっしゃっています。
花のない冬を人間の世話なくして生きることができず、自然界の天敵スズメバチから守るのも養蜂家の皆さん。そして一匹の働き蜂が、一生の間に採ってくる蜂蜜は、驚くことにスプーン一杯分。
芥川さんが養蜂家の仕事や蜜蜂の生態について取材を開始してから5年。耳を澄まし、蜜蜂の羽音を聴くと、蜜蜂たちの機嫌が伝わるようになったそうです。
健気に働く蜜蜂と蜜蜂を守る養蜂家の皆さんが共に生きる姿、その絆の深さ。
そして蜜蜂の小さな命を守ることは、同時に私たち人間の命や生活環境を守ることに確かに繋がっていること。
本展を通し、そのとても大切なことを知り、蜜蜂に守られているのは本当は私たち人間なのかもしれないと思わずにはいられませんでした。
展覧会情報
芥川仁写真展「羽音に聴く 蜜蜂と人間の物語」
【東京】
会場:キヤノンギャラリー銀座
住所:東京都中央区銀座3-9-7 TEL:03-3542-1860
会期:2020年2月20日(木)~ 2月26日(水)
開館時間:10時30分 ~ 18時30分(最終日は15時まで)
休館日:日曜日、祝日
【大阪】
会場:キヤノンギャラリー大阪
住所:大阪市北区中之島3-2-4 中之島フェスティバルタワー・ウエスト1F TEL:06-7739-2125
会期:2020年4月2日(木)~ 4月8日(水)
開館時間:10時00分~ 18時00分(最終日は15時まで)
休館日:日曜日、祝日
Web連載「羽音に聴く 蜜蜂と人間の物語」ご案内
ウェブサイト:リトルヘブン 羽音に聴く
ウェブ版「リトルヘブン」は、株式会社山田養蜂場の支援によって、写真家の芥川仁さんが、全国の里を訪ね、暮らしに寄り添い、身近な自然の豊かさと地域共同体の魅力を発信するインターネット新聞です。今回の写真展は、山田養蜂場の支援によって芥川さんが全国の養蜂家を取材したものから写真展用に再構成を行いました。
芥川 仁さん(アクタガワ ジン)さん プロフィール
写真家、宮崎県在住
1947年 愛媛県今治市生まれ
1970年 法政大学社会学部二部応用経済学科卒業
以降フリーランス写真家として活動
1992年 写真集「輝く闇」で宮日出版文化賞受賞
2012年 株式会社芥川仁設立
(協)日本写真家ユニオン所属
(社)日本写真家協会会員
【出版】
1983年『土呂久・小さき天にいだかれた人々』(茸書房)
1985年『植物の記憶』(自費出版)
1991年『輝く闇』(茸書房)
1992年『水俣海の樹』(藤本寿子氏と共著)(海鳥社ブックス)
1995年『銀鏡の宇宙』(海鳥社)
1995年『夕東風 楠本信子句集』(楠本信子氏との共著/創文社)
1998年『魚湧く海(いおわくうみ)』(水俣病患者連合と共著/茸書房)
2001年『リトルヘブン 鏡野物語』(茸書房)
2002年『津村重光の本—ある団塊世代半世紀の軌跡』(津村重光氏、黒岩比佐子氏と共著/鉱脈社 )
2003年『春になりては… 椎葉物語』(北斗出版)
2004年『呼吸するはらっぱ』(森永都子氏と共著/世織書房)
2004年『柿・ふるさとの心』(イーブックイニシアティブジャパン)
2007年『水俣を見た7人の写真家たち—写真集』
(桑原史成氏、塩田武史氏、宮本成美氏、W.ユージン・スミス氏他との共著/弦書房)
2008年 フォトエッセイ『病院』(鉱脈社)
2010年『生命の惑星 青島』(鉱脈社)
2014年『里の時間』(阿部直美氏との共著/岩波新書)
2020年『羽音に聴く: 蜜蜂と人間の物語』(共和国)
【写真展】
1972年『6・3制 夜間中学の顔』東京
1980年『水俣・厳存する風景』東京
1985年『土呂久鉱毒追想』東京
1987年『植物の記憶』宮崎、東京
1992年『輝く闇』福岡、新潟、宮崎
1995年『銀鏡の宇宙』宮崎、大分
1996年『MINAMATA』パリ
1998年『四十六億年の囁き』宮崎、福岡
1999年『百年海おこし・通浜物語』宮崎
1999年『芥川仁写真展』ニューヨーク
2000年『僕の散歩道』奈良
2000年『四十六億年の囁き』『水俣・厳存する風景』山梨
2001年『山羊の祈り』福岡、宮崎
2002年『UNDER A BREATH』宮崎
2003年『春になりては 椎葉物語』宮崎
2004年『具体な面々』大阪
2005年『UNDER A BREATH』宮崎、福岡
2010年『生命の惑星 青島』宮崎