画期的なイメージセンサーを搭載し、先進的な性能を誇るミラーレス機、ソニーαシリーズ。そのαシリーズの本体ソフトウエアアップデートver.3.01で搭載された「動物対応リアルタイム瞳AF」を動物写真家の野口純一さんが野生動物の撮影現場でテストしてくれた。その実力やいかに? 
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そして事前には難しいと予想していたエゾリスも、思ったより認識できる確率が高かった。不思議だったのがエゾフクロウで、認識できる確率はエゾリスよりもやや下がり、なおかつ可・不可の傾向の違いがわかりづらかった。しかし、しっかりとAFが追随している様子は動画のとおりだ。

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今後さらに多様な種類の動物、特に鳥類でキツネ並みの認識精度が達成されると、野生動物・野鳥撮影の世界が大きく変化していく予感がある。誰もが、難しい技術を要することなく、自分の望む動物写真を撮影できるようになる時代は、もうすぐそこまできているのかもしれない。αには、いち早くそれを実現してくれる期待感がある。

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ソニーαシリーズの「動物瞳検出枠表示」メニュー

2019年5月16日に公開されたαシリーズの本体ソフトウエアアップデートver.3.01。このアップデートで搭載された「リアルタイム瞳AFの動物対応」は、以下のように「MENU」ボタン→「撮影設定1」から以下のようにセットしてください。※メニュー画面はα7R Ⅲのものです。

▼まず「顔/瞳AF設定」をセレクトして、コントロールホイール中央のボタンを押す。

画像1: ソニーαシリーズの「動物瞳検出枠表示」メニュー

▼そして「検出対象」で「動物」を選ぶ。この検出対象は「人物」と「動物」の2種類ある。

画像2: ソニーαシリーズの「動物瞳検出枠表示」メニュー

▼そして動画のように「瞳検出枠表示」をさせたい時には「入」にセットする。

画像3: ソニーαシリーズの「動物瞳検出枠表示」メニュー

今回の撮影機材

ソニーα7Ⅲ
●有効約2420万画素 35mmフルサイズ裏面照射型CMOSセンサー
●AF/AE追随 最高約10コマ/秒高速連写
●693点(位相差AF)/425点(コントラストAF)
●最高5段 光学式5軸手ブレ補正
●常用ISO100-51200、拡張ISO50-204800
●最大177枚の連写持続性能

画像1: 今回の撮影機材

ソニー FE 600mm F4 GM OSS
●「G Master」の超望遠。600mmで3040gと超軽量!
●大口径XAレンズ採用で高解像と美しいボケを両立!
●速い動きの被写体でも高速・高精度AFを実現

画像2: 今回の撮影機材

ソニー FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSS
●高い描写性能と高精度AFを実現した超望遠ズーム
●高性能テレコンバーター(1.4×/2.0×、別売)に対応。最長1200mmでの撮影が可能。
●5枚のEDガラスと非球面レンズを採用し、ズーム全域で高解像を実現。

画像3: 今回の撮影機材

撮影・解説は動物写真家・野口純一さん

1968年、埼玉県生まれ。北海道在住。2輪、4輪のエンジニア時代にバイクツーリングで訪れた北海道に惹かれ、2000年に移住。キタキツネの撮影をきっかけに、2002年より写真家として活動を開始。北海道を中心に国内外の野生動物を撮影し、雑誌やカレンダー等の各種媒体に作品を提供。野生動物に関する深い知識と豊富な経験に基づく的確で粘り強い撮影スタイルから生み出される、力強く美しい作品には定評がある。公益社団法人日本写真家協会(JPS) 会員。

画像: 撮影・解説は動物写真家・野口純一さん

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