恋人の自死という辛い体験を経て『守られること』を強く意識するようになった写真家・大橋 愛。そして自身が小中高と通った母校が自然の脅威にさらされたことを機に「学校とは、子供達を世間から緩やかに隔離し育てる場=arche(アーシェ:箱舟)である」と捉え、母校「函領白百合学園」を舞台に『守られること』を可視化して切りとった作品の制作にとりかかった。5月18日から目黒のPOETIC SCAPEにて展示する。
画像1: 大橋 愛 展「arche」
●2019年5月18日(土)〜6月29日(土) ●会場:POETIC SCAPE
画像2: 大橋 愛 展「arche」
●2019年5月18日(土)〜6月29日(土) ●会場:POETIC SCAPE

※大橋 愛FBより
「太平洋戦争末期、東京にある白百合学園は戦禍を避けるため疎開を決定します。しかし戦時下でのキリスト教に対する風当たりはきびしく、疎開地探しは難航、ようやくたどり着いた地が、古くは函領(かんれい)と呼ばれた箱根の山の上でした。このカトリック女子校『函領白百合学園』で、大橋 愛は小中高と学びます。
月日は流れ、付き合っていた彼を自死で失った大橋は、次第に『守られること』について考えるようになります。そして2015年、大涌谷の噴火活動が活発化したのを機に、本格的に母校の撮影に取りかかりました。
学校とは、子供達を世間から緩やかに隔離し育てる場です。それはまさに arche(アーシェ:箱舟)のような存在とも言えます。大橋は母校をメインに、生徒、規律、宗教、歴史、風土などにフォーカスし、それらの写真から立ち上がってくる『守られること』を可視化しようと試みています」

関連イベント

クロストーク:大橋 愛×飯沢耕太郎(写真評論家)

2019年6月1日(土)18-19時30分
要予約(定員20名)
参加費:1000円(トーク終了後ミニパーティあり)
※クロストークの申込はメール(front-desk@poetic-scape.com)にて参加者氏名、人数、電話番号を明記。
※メールで申し込み後3日以内に返事がない場合は、電話(03-6479-6927)にて確認のこと。

ナイト・ギャラリー

2019年6月19日(水)13-22時
※ギャラリーの営業時間を22時まで延長します。

クロージング・トークイベント:「写真作品をもっと楽しむ」

特別ゲストを迎え「写真作品をもっと楽しむ」をテーマにトークイベントを開催。
2019年6月29日(土)13‒15時
要予約(定員20名)
※特別ゲストなどの詳細は POETIC SCAPE の SNS などで発表予定

会場:POETIC SCAPE

●東京都目黒区中目黒 4-4-10 1F
●時間:水~土 13~19時/日・月・火 休廊 *イベント開催のため6/1は17時30分クローズ、6/29は15時オープン~

●協力:函嶺白百合学園小学校

大橋 愛

1974 神奈川県生まれ
1995 東京綜合写真専門学校卒業

<個展>
2014 “イヤーンの村” 銀座フォト・プロムナード、東京
2013 “piece” FOIL GALLERY、京都
2008 “UNCHAINED” FOIL GALLERY、東京
2004 “世界の果てにつれてって” art & river bank、東京
2002 “Longe daqui” art & river bank、東京
1998 “新しい写真家登場シリーズ” コニカプラザ、東京

<グループ展>
2011 禅居庵×FOIL 現代美術作家グループ展「明日はわからへん。」
建仁寺塔頭禅居庵、京都
2011 “FOIL” hpgrp gallery New York、アメリカ
2009 “10’s Green” EMON PHOTO GALLERY、東京
2004 “こどもとおとなの美術入門「まる。」” 群馬県立近代美術館

<受賞>
2000 第15回「ひとつぼ展」入選

<出版>
2013 『piece』FOIL刊
2008 『UNCHAINED』FOIL刊
2003 『longe daqui ~遠く離れて』新風舎刊 etc.

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