今、自分の作品撮りにはα7R Ⅲと「Gマスター」レンズが欠かせない
私にとって「ボケ」は作品の印象を大きく左右するポイント。だが、花の配置や咲き方、フレーミングなど様々な要因によって、好みのボケがいきなりできあがることは皆無。レンズの焦点距離や、撮影位置、絞りなど複合的に組み合わせながら微調整し、徐々に思い描いたイメージに近づけていく。
特に100mm以上の望遠レンズを使って前ボケを入れるときは細心の注意を払う。前ボケにする被写体がレンズに近すぎると、ボケすぎてしまうからだ。色も薄くなり、余計なものを隠そうと
入れても、それらがうっすらと見えてしまう。
だが、α7R Ⅲの高精細でちらつきのないファインダーは、リアルタイムでボケを確認することができるため、ボケのコントロールが思いのまま行え、イメージ通りにロスなく仕上げることができる。
また、基本的にMFでピント合わせをするのが私の撮影スタイル。最短撮影距離付近では被写界深度が浅く、遠くの被写体を小さくフレーミングするときは、小さすぎて合っているかどうかの判断が曖
昧になりがちだからだ。
α7R Ⅲでは、ピントの合っている部分を色で確認できる「ピーキング機能」によって確実にピントを合わせられ、花びらと花芯のほんの数ミリの差でも合っている部分だけを表示する精度の高さは特
筆すべきもの。作品を作り上げる上で必要不可欠な道具がこのα7R Ⅲなのである。
並木さんの撮影状況
FE 135mm F1.8 GMを使って撮影中の並木さん。「この135mmという焦点距離のG Masterレンズはズームしかなかったから、非常に重宝しています」。
「FE 135mm F1.8 GMは最短撮影距離70cm、開放F値1.8で比較的簡単にボケを作れるので、ビギナーにも使いやすいレンズです。また、太陽を入れてもゴーストが目立たず、逆光にとても強いレンズなので重宝する1本ですね」。(下は上掲の状況で撮影した作品)
ライブビューで撮影中の並木さん。「α7R Ⅲになってバッテリーの保ちが飛躍的に向上し、1日フル撮影して100GB近くなっても、ほぼバッテリーは一つで足りるのは嬉しいですね」。
今回の撮影で使用したのはソニーα7R Ⅲと
「G Maste」レンズFE 135mm F1.8 GM
ソニーα7R Ⅲ
●有効約4240万画素 35mmフルサイズ裏面照射型CMOSセンサー
●AF/AE追随 最高約10コマ/秒高速連写
●399点(位相差AF)/425点(コントラストAF)
●最高5.5段 光学式5軸手ブレ補正
●常用ISO100-32000、拡張ISO最高102400
●最大76枚の連写持続性能
FE 135mm F1.8 GM
● “G Master”大口径望遠単焦点レンズ
●高解像と美しいボケ表現、高性能AFを実現