主要なギャラリーが休館ではない土曜日は、写真展巡りにはもってこいだ! というわけで新宿はオリンパスプラザ東京で開催されている中条 望氏の写真展にお邪魔しました。
※オリンパスHPより抜粋
「バングラデシュの首都ダッカ モハマドプールに、イスラム教の象徴的な三日月を描いた旗が 靡く、周囲を歩くと僅か数分で済んでしまう小さなエリアが有ります。
ここは1972年から存在するスラム街の様相をした難民キャンプ、名をGENEVA CAMP と言います。
彼らはビハール難民と呼ばれていますが国連難民高等弁務官事務所UNHCRが公的な支援を行っていません。現状、彼らGENEVA CAMP の人々はいうなれば制限された無権利状態の、法的に曖昧な存在であると言えます。
そんな彼らの許に通い続け6年になりますが、いつも私を受け入れてくれる家族と女の子がいます。女の子はサゴッタ 11歳。家族と合計9名でここに暮らしています。いつ訪れても快く迎 えてくれて必ず見送りに来てくれるサゴッタ、振り返り後ろ髪を翻し路地に消えていく様を自 分の妹のように感じていました。今作はそんな彼女とGENEVA CAMP で暮らす人々の生活を 纏めたものです」
▲一人で海外のキャンプ地などを巡る中条氏。「撮影中は基本的に被写体の家族の家に泊めてもらっています。撮影旅行で何かあった時のために空手に励んでいたら、なんか写真よりも空手の方が上達しちゃったかも(笑)」
中条 望
1984年、三重県生まれ。同志社大学卒業。在学中よりアジアを中心とし難民・スラム・内戦・辺境・震災といった状況に生きるマイノリティに寄り添い取材を続けている。