染色ニット背景セット
(ボックスライト2灯ストロボ4灯)
*参考総額23万7900円(税別)
*ストロボセット11万9800円(税別)
光源は動きを止めることに有利なストロボを使用するが、
ポートレートには柔らかい光が必要なので、ソフトボックスでライティングをしたい。今回撮影する部屋でトップライトを使うには天井の高さが足りないので、座ったり横になったりしたポーズをとってもらった。メインライトは90╳90㎝のボックス。60╳60㎝のボックスはライトブーム黒280㎝(60000円)に取り付けトップライトとし、サイドからリフレクターで光を起こして影を和らげた。
ニット製の背景を敷くことでドレープ(自然にできる布のたるみ)をつけたりピンと張ったりして、いろいろな背景の表情を作ることができる。畳めば持ち運びや収納も楽だ。布を掛けるために簡易タイプの背景紙サポートシステム(3万5600円)を利用している。
ボックス一灯でも柔らかな光とリフレクター光の起こしによって人物の魅力を引き出せるが、トップライトを入れることでさらに髪の毛のつやと質感を写すことができ、背景の表情をコントロールすることもできる。
EzyboxⅡ用クリップオンストロボ用ブラケット
▶ソフトボックスにはクリップオンストロボを2灯装着することができるクリップオンストロボブラケットを組んだ。そこにニッシンデジタルのクリップオンストロボDi700A(最大GN54)をワイヤレスで発光できる電波式専用コマンダーAi1を用い、メインライトにはパワーパックをつなげ、充電時間を短くすることでできるだけリズムよく撮影が行えるように準備した。
ラストライト EzyboxⅡ スクエアタイプ
いつもの部屋が人物撮影セットで見違える!
室内で女性ポートレート撮影をするとなれば、ファッションやメイクにマッチした部屋で撮影したいところ。しかし、たとえ無味乾燥な部屋であったとしてもLastliteが用意する豊富なバックグラウンドとライティング用品を利用すれば様々なシーンの部屋空間を演出することができる。
EzyboxⅡソフトボックスを使うことで高価なスタジオ用モノブロックストロボだけではなく、クリップオンストロボも装着することができるので、柔らかくディフューズしたストロボ光も気軽に手に入れることができる。「 え~っこの部屋で?」と彼女が不安に思ったとしても大丈夫。マンフロットの扱うスタジオポートレート用品を組めば、何でもない部屋が本格的なスタジオのように生まれ変わり、彼女の素敵な笑顔も手に入れられること間違いなしだ。
後編では「アーバン背景セット」と「証明写真セット」をご紹介します。
■撮影・解説■ 永元秀和
日大芸術学部写真学科卒業後、モーターマガジン社写真部に所属。JRPA(日本レース写真家協会)会員。写真展に「クルマとどこまでも」(富士フイルムフォトサロン東京)。
●問い合わせ:マンフロット www.manfrotto.jp
*価格はメーカー希望小売り価格です。
*本記事は月刊カメラマン2017年3月号に掲載したときのものです。価格などは変わっている場合があります。