タイトルバック:いまや我が家の生態系ならぬ食卓系では欠かせぬ「オトモ」となっている「けずりかまぼこ」。白いご飯にパパッとふりかけて醤油をたらせば、すべてオーライ!ま、問題があるとすれば両方とも糖質というわけで…。
いーかい。カメラ誌ってのはなぁ。
アリの巣を「面」ととらえ、被写界深度を稼いで真上から…。ま、アリの種類を特定するだけならそれでいいのだろう。実にカンタンなお仕事だ。が、カメラ誌としてそれは「負け」に等しい。なぜなら、そんな写真はちいとも美しくないからだ。ド順光かつ砂とか土が背景ではアリの体色とカブリまくりだし、そもそもヌケがない。ここは青空やカラフルな色味を背景に持ってくるためにも「アリレベル」にカメラを配す必要があるだろう。
アリホライズンにマクロ撮影の彼岸を見た。
というワケで、地べたにカメラを置き、ペンタ部を指でクイッと押してレンズを向ける。ああ、チルト式の液晶は便利だすな。これが「手持ち」かどうかは微妙だが、暑いんですからはやく終わらせましょうや、とアリを待ち受ける。…アリ、スゴい速度で画面内を横切って行きます&AF追いつきません&シャッタータイムラグを痛感&被写界深度、激浅&不審者と通報されるかもです。吉住志穂先生(氏の現在のステイタスを斟酌。普段は志穂ちゃん、あるいは呼び捨て)の偉大さを痛感しました。もはやヒアリがどーとか完全に忘却。
知識総動員も焼け石に水。
まずはISOオートの上限を1600→6400に。さらになるべく自分の影で暗くならないようにポジションを考え、MFで置きピン・シャッター半押し、F16・1/3200秒で待ち構える…も、被写界深度なんて毛ほどしか変わらず、アリ、ブレます。めっさムリ、撮れません。よく写真の持ち込み等で若い衆に「キミの写真、な~んか、こう、ガツーンとくるものがないんだよね。その何かを探したまえ。おっと、僕の口からは言わないよ。それを言ったらキミの写真じゃなくなるからね」とか偉そうにするんよ。でも「じゃあ、お前は撮れるのか?」ってことだよね。ごめんなさい、撮れません。
今後の課題。
とまあ、プロカメラマンの同行取材とかしていると、自分も同じ写真が撮れるような錯覚というか、あたかも撮ったような気分になっていたんですね。それが第一の反省点。で、いきなりアリの巣の前にカメラをドカンと置いてアリの動揺を誘い、その動きをさらに加速させた、というのが第二の反省点。背の高い植物等をゆっくり移動するアリを狙うべきでした。で、まとめです。たとえアリが上手に撮れなくても日常生活に支障をきたすこともなければ、誰の迷惑にもならないし、歴史が変わることもない、ということです。