画像: 山岸 伸・近井沙妃 写真展「馬力」10月6日から10月17日まで。キヤノンギャラリー銀座

馬好きは必見。馬たちの息遣いが聞こえる。

グラビア界の巨匠とその助手が贈る珠玉の『ばんえい競馬』写真展が、本日からキヤノンギャラリー銀座で開催される。

この作品展では、山岸氏が2006年から20年以上、北海道は十勝・帯広のばんえい競馬に通い詰め、助手を務める近井氏と共に数十万カットの中から選んだ珠玉の作品群が展示される。
北の大地で重い鉄ソリを引き、静かに力強く歩む馬たちの姿は人生そのもの。夜明け前から朝霞の中、朝調教で馬場を駆ける馬たちの吐息と「ばんえい競馬」に懸ける調教師たちや関係者の息遣いは、観る者を圧倒する。

キヤノンギャラリー大阪では12月1日から12月12日まで開催

今回でばんえい競馬の撮影は一区切りとなるというが、馬好きならずとも、そのシーンを観ておくことをおすすめする。なお、写真展は12月に大阪のキヤノンギャラリーでも開催。
ギャラリートークは銀座のみだが、今週末の10月10日 土曜日 14時から開催される。

■開催日時
キヤノンギャラリー銀座
https://personal.canon.jp/showroom/gallery/ginza
2026年10月6日(火)~ 10月17日(土)​
10時30分~18時30分(日曜・月曜・祝日休館)

キヤノンギャラリー大阪
https://personal.canon.jp/showroom/gallery/osaka
2026年12月1日(火)~ 12月12日(土)
10時~18時(日曜・月曜・祝日休館)

https://personal.canon.jp/event/photographyexhibition/gallery/yamagishi-chikai-bariki

写真展案内より)
帯広の地に通い始めて、気づけば二十余年が過ぎた。飽きっぽい性格のはずの自分が、これほど長く一つの場所に通い続けるとは思ってもみなかった。最初は旭川をはじめ四箇所を転々としたが、最後に残ったのは帯広だった。廃止論が渦巻く中、奇跡のように残ったこの競馬場に、写真を理解してくれる人がいた。誰もいない場内で、自由にシャッターを切らせてもらえたことが、すべての始まりだった。

ばんえい競馬は、ただの競技ではない。馬たちが重い鉄ソリを引きながら、静かに、力強く、そして誇り高く歩む姿は、まるで人生そのもののようだった。馬に嫌な思いをさせない、驚かせない、敬意を持って向き合う――それが、撮影者としての私の信条となった。デジタルカメラの黎明期から機材の進化とともに挑戦を続けた。朝焼けの中、息づかいを感じながら、馬のフォルムを追いかける。ただ一瞬の美を捉えるために、何度も現場に足を運んだ。
競馬場では、あえて人との距離を保ち、緊張感を持って撮影に臨んできた。二十年通っても、挨拶を交わす人は数えるほどしかいない。それでも、馬との距離感、空気との対話が、写真に深みを与えてくれると信じている。

この写真展は、何十万枚の中から選び抜いた、私の目を通して見たばんえい競馬の記録であり、馬たちへの敬意の証でもある。ただの作品ではない。これは、私が馬と向き合い続けた時間そのものなのだ。
山岸 伸

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