失われゆく「宇宙と大地の調和」の記録

1日のほぼ半分が夜の世界。私の住む北の大地北海道は、原始の佇まいを色濃く残す風景が点在する。太陽が西の空に沈み、徐々に辺りが暗くなり星々が瞬き始める。静寂に満ちた世界に天空と地上が繋がり、遥か昔、私たちの祖先が見上げた宇宙が眼前に広がる。

画像: 利尻富士と天の川(礼文島姫沼6月)

利尻富士と天の川(礼文島姫沼6月)

岩礁が煌々と月に照らされて、波が不思議な紋様を造る。漆黒の夜空に白い帯状の壮大な天の川が横たわり、音も無く火の玉のような流れ星が天馬のように駆け抜ける。全てが凍り付く厳寒の大地と宇宙の共演は、言葉に出来ないほど荘厳で美しい。

文明社会に生きる私達が日頃観ることが少なくなった星々の世界を、デジタルカメラの高感度特性の良さを最大限に活用して、約15年の歳月を費やして北海道内を取材した。

画像: 低緯度オーロラとペルセウス座流星(紋別市郊外8月)

低緯度オーロラとペルセウス座流星(紋別市郊外8月)

近年の急速なRED化により日本中の光害が更に進んでいる。また世界中でデジタル通信普及のために人工衛星が各国で毎年凄い数が打ち上げられて、美しい夜空の撮影が年々難しくなってきている。

ひとりでも多くの方々に、かけがえの無い宇宙と大地の調和した世界の美しさと尊さを写真を通して体感して欲しいと願っている。

●日程:4/18(金)~4/23(水)
●時間:10時~18時 ※会期中無休
●場所:富士フイルムフォトサロン 札幌
〒060-0042 札幌市中央区大通西6-1 富士フイルム札幌ビル1F
011-241-7170
○ギャラリートーク:4/19・20日 13:30~(予約不要)

※次回開催
●日程:5/22(金)~6/4(木)
●時間:10時~18時 
●場所:アイデムギャラリーシリウス 
〒160-0022 東京都新宿区新宿1-4-10

山本純一プロフィール

画像: 山本純一プロフィール

1960年帯広市生まれ、札幌市在住。
23年間の会社員生活を経て、2007年「Pure Peak Photo」を設立しフリーランスの写真家として活動。現在北海道の自然風景と動物をテーマに撮影を続けている。
公益社団法人 日本写真家協会(JPS)会員/日本自然科学写真協会(SSP)会員/全日本写真連盟関東本部委員/「楽しい写真教室」主宰/道新文化センター講師

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