赤城耕一×諏訪光二×豊田慶記×山田久美夫 with 池田昂平(キヤノンマーケティングジャパン)&浦中大樹(キヤノンマーケティングジャパン)
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EOS R100
編集部:(EOS)R100というのもありまして…。去年ホームセンター需要ですかっていったら全部カットされましたー(笑)
山田:正直にいうと、R100でいい人って山のようにいると思うんだよ。
浦中:そうですね。タッチパネルとかそういう利便性じゃなくて本当にカメラとしてというのであれば、EOSの中でもっとも安い選択肢ではあるので。
編集部:中身的にはなんでしたっけ?
池田::性能的にはEOS Kiss M2に近いです。
諏訪:顔プラス追尾優先AFを搭載。
山田:もうそれで十分。まずこれで困らないって。
諏訪:24メガあるしね。
池田:R100のニュースでいうと、昨年、日本の歴史的カメラ4機種の1台に選出いただきました。
編集部:R100が? なんで? どこが歴史的なの? ただ安いだけじゃん。
池田:選考理由として「APS-C撮像素子で普及価格のミラーレスカメラ」っていうのが日本カメラ財団から発表されています。
山田:安くていいじゃん、ってことだね。
赤城:まぁ、そういう考え方もあるかもしれないけど…どうなんだろう。
編集部:ホームセンターの隠れたベストセラー(笑)
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EOS R6 MarkⅡあるいはスピーカーの位置
豊田:R6 MarkⅡで車を撮ってると、自動車認識だとフロントガラスばっかりにAFがいくんです。ほぼ100%っていっていいぐらい。それはいいんですけど、フロントガラスが反射した先の空とかにピントがきちゃう。そこはもうちょっと安定させて欲しいです。他社機だと検出枠が出てもガラスの方に合ってくれるので。
浦中:なるほど。そこは改善すべき点として持ち返らせてもらいます。
豊田:鉄道模型とかを撮ってても窓枠にきますよね。なんか、窓枠を拾いやすいかなって気はしています。
諏訪:ドライバーを拾おうとしてるのかな?
豊田:あと(EOS)R1もR3もそうなんですけど、スピーカーの位置が悪いと思います。握っていると電子音が聞こえないですから。
浦中:前側についてる方がいいと?
豊田:前、あるいはEVFの下とか。R5 MarkⅡは肩にスピーカーがありますが、この位置も縦で構えると微妙ですね。あるいは簡単に音量のコントロールができればいいんですけど。
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EOS R5 MarkⅡ
諏訪:画素数は据え置きでアップスケーリングを採り入れた理由を教えてください。
浦中:DIGICアクセラレーターの搭載により、これまで外部ソフトで行っていたAIを活用したアップスケーリングと高度なノイズリダクションをカメラ内でできることになったことが理由です。4500万画素以上の高画素が必要になればアップスケーリングしてもらおうというコンセプトです。
諏訪:4500万画素でも十分ですけどね。
浦中:そもそもセンサーの画素数を増やすとカメラにかかる負荷も増え、ダイナミックレンジや高感度ノイズ、連写性能を含めた高速処理に影響するので総合的なバランスを考えて画素数を選択しています。もちろん4500万画素とアップスケーリングでも足りない、そんなのは高画素機として認めない、という声が多くなれば我々も考えなくてはなりませんが…。
諏訪:RAWでアップスケーリングできるといいんですけどね。
浦中:そうなんですよね…。
山田:なんでできないの?
浦中:キヤノンの持っているアップスケーリングの技術がJPEG由来というのが大きいかと。もちろん、RAWでもできたらいい、という話もいただいております。技術的にはできなくはないとは思うんですけど…。
諏訪:このクラスでアップスケーリングするような人は絶対にギリギリを求めているので、RAWじゃなきゃダメだと思いますよ。
浦中:貴重なご意見、ありがとうございます。
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