中藤毅彦写真展 「DOWN ON THE STREET TOKYO 1995-2025」開催概要
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開催日程:2025年2月7日(金)~3月24日(月)
開館時間:10 時~17 時 30 分
休刊日:日曜日・祝日
会場:キヤノン S タワー1 階 キヤノンギャラリーS
住所:東京都港区港南2-16-6
アクセス:JR品川駅港南口より徒歩約8分、京浜急行品川駅より徒歩約10分
入場料:無料
※詳細については以下をクリック
中藤さんの本写真展への思い
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今回の展示作品とともに。
東京の路上を撮り続けて、気がつくともう 30年以上になる。
決して短い時間ではないが、あっと言う間にも感じるその期間、東京は際限ない変化を続けていた。
趣のある古い街並は次々と消滅し、大規模な再開発が繰り返されて街の容貌は激変した。
歴史を振り返ってみても、東京は常に破壊と再生を繰り返し、アメーバの様に変容する怪物であった。
関東大震災、東京大空襲、占領、高度経済成長、バブル、コロナ禍…いつの時代においても東京は闇と光が交差し、当所もなく人々が彷徨い歩く多面体のカオスであり続けた。
文京区小石川に生まれ育った自分にとって、東京は故郷と言う想いを持つには余りに巨大な、愛憎相半ばする場所だった。
その全体像は到底一人の人間に掴みきれるものではなく、どれだけ歩いてシャッターを切っても終わりの無い迷宮とすら感じてしまう。
これまでの作家活動の中で、1995年の初個展「Night Crawler」から始まり「White Noise」「DOWN ON THE STREET」等の写真集と写真展を軸に東京の作品を発表してきた。
今回、改めて 30 年間の写真を全て見直し、時間軸を解体して新たに空間として構成し、東京と言う巨大な迷宮をカオスのままギャラリーに再現したいと思う。
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関連イベント(トークイベント)
開催日程:2025年2月22 日(土)14:00~15:30 ※13:30 受付開始・開場
会 場:キヤノンSタワー3階 キヤノンホール S
内容:共に写真作品に携わる編集者であり、また自身も写真作家でもある佐伯剛氏と村上仁一
氏を迎え、「東京を撮る」ことについての鼎談を開催。
ゲスト:佐伯剛氏(かぜたび舎代表、写真家)、村上仁一氏(雑誌「写真」編集長、写真家)
申込:1月20日(月)10:00~ホームページ(canon.jp/gallery)の申込フォームより申し込み。
定員:150 名(先着申込順、参加無料)
※最新の情報は以下のホームページで要確認。
中藤毅彦(なかふじたけひこ)プロフィール
1970年東京生まれ。早稲田大学第一文学部中退。東京ビジュアルアーツ写真学科卒業。
作家活動とともに東京・四谷三丁目にてギャラリー・ニエプスを運営。都市のスナップショットを中心に作品を発表し続けている。国内各地の他、東欧、ロシア、キューバ、中国、香港、パリ、ニューヨークなど世界各地を取材。国内外にて個展、グループ展多数開催。第29回東川賞特別作家賞受賞。第24回林忠彦賞受賞。