パナソニック GH7 主な仕様
●4/3型 裏面照射型
●2520万画素
●ISO100~25600(※拡張ISO50相当)
●約14コマ/秒(AF-S&MF時)・約9-10コマ/秒(AF-C時) ※メカ/電子先幕時
●0.5型 EVF 約368万ドット
●3.0型 約184万ドット
●バリアングル タッチパネル
●CFexpress(Type B)/SDXC(UHS-II対応) デュアル
動画も静止画もこなすM.4/3最強のハイブリッド・ミラーレス
外観デザインは前モデルのGH6とほぼ同じ。前述の通りG9 PROⅡで培われた静止画撮影機能はちゃんと継承されており、新開発の撮像センサーと新世代画像処理エンジンの採用によって、AF追従の約60コマ/秒あるいはAF固定の約75コマ/秒といった高速連写性能や、「プリ連写機能」の搭載などは全く同等となっている。
以前からパナソニックが提唱する「生命力・生命美」の絵作り思想や、筆者も個人的に気に入っている「LEICAモノクローム」をはじめとした「フォトスタイル」の充実も、静止画を撮るうえで本機を選ぶ理由のひとつだ。
ちなみに動画撮影機能でいうと、強力な内蔵ファンの搭載や、バリアングル構造とチルト構造を組み合わせた「チルトフリーアングル構造」のモニターの搭載など、外観からも分かる機構はそのままだが、内部的には大きな機能進化がある。
例えば、別売の「DMW-XLR2」マイクアダプターを装着し、それを経由することで最大4チャンネルの32bit float音声収録が可能となり、また、Apple ProRes RAW内部記録に対応したことも併せて、非常に煩雑だったケーブルによる外部機器との接続から大きく解放される。7.5段分のボディ内手ブレ補正とレンズ側の手ブレ補正を組み合わせた「Dual IS 2」も強力で、静止画/動画どちらにおいても心強く効果を発揮してくれる。
また、GH6にはなかった機能である「リアルタイムLUT(ルックアップテーブル)」の搭載も特長のひとつ。LUTとは簡単に言えば、「映像にあてるカラープリセット」のようなものだが、自作やダウンロードしてカメラにインストールしたLUTを、撮影前に選択してリアルタイムで適用できるのだ。
また、スマホアプリの「LUMIX Lab」を使えば、LUTのダウンロードやカメラへのインストールもPC不要で簡単だ。静止画方面からはLUTと言われても馴染みが薄いかもしれないが、本機に搭載された「リアルタイムLUT」は動画のためだけの機能ではないので、静止画撮影でもぜひ活用してみたい。