フジXシリーズの最新ミドル機が登場。センターファインダーのフィルムカメラライクなすっきりした見た目で、シリーズの中でも隠れた人気を誇るX-T2桁シリーズの5世代目。約2年半振りのリニューアルだ。
フジフイルム X-T50 主な仕様
●有効画素数:約4020万画素
●常用ISO感度:125~12800(拡張64/51200)
●被写体検出AF:人物、動物、鳥、クルマ、バイク&自転車、飛行機、電車
●連写機能:20コマ/秒(電子)
●EVF:約236万ドット/0.62倍
●大きさ・重さ:約123.8×84×48.8mm・約389g(電池・カード含)
機能・性能ともに大幅に進化したT2桁の新ミドル機
「ミドル機」と書いたが、「T2ケタのシリーズはエントリー機ではなかったの?」と思う方も多いだろう。コレについては、円安の影響も大きく、前作のX-T30Ⅱからほぼ倍の価格となっており、ミドルクラスへの格上げも仕方ナシといったところだ。
センサーはX-Trans CMOS 5 HRセンサー、プロセッサーも X-Processor 5とそれぞれX-H2、X-T5と同じ心臓部となり、スペックもX-T30Ⅱの26メガから40メガにまで進化。さらにT2桁シリーズでは初となるボディ内手ブレ補正も搭載。しかも5軸7.0段という強力なユニットは上位モデルと完全に同レベルだ。
X-T30Ⅱまでのデザインは直線と直角を感じるカッチリ系のイメージだったが、X-T50はボディ上面から見ると両側面が「中にフィルムが巻かれてる?」と思うくらいキレイな半円型になり、正面から見たトップカバー両肩も斜めに変更され、全体的に丸みを帯びた柔らかいデザインとなった。
こうしたフィルムシミュレーションダイヤルの搭載や丸みを帯びたデザインからは、フィルムカメラへのオマージュを強く感じる。