「撮って出しJPEG」こそ最高画質!?

山田:実はインクジェットプリンターを使いこなせてない人がほとんどだと思う。ドライバーの設定とか。俺も偉そうなことは言えないけど、プロファイルとかには目を向けず、買ったままでいいと思ってる人が多い。
曽根原:そうなんですよ。プリンター側のソフトでその都度その都度調整するから、最終的に同じものができない。
岡嶋:なんかみんな、いじるのが好きなんですよね。
赤城:そこにあると、どうしても調整したくなるんだろうな。
岡嶋:良いモノを作りたいという気持ちは分かるけど、手順やルールを飛ばしちゃうのは本末転倒。
阿部:アマチュアの人って、僕らの作ったプリントは、とにかくいじってるって決めてかかってるよね。CP+会場でも「どうせ加工しているから見ても参考にならない」みたいな(笑)。でも、新製品の実力を見てもらうのに、ガチガチにいじったプリントなんか出さないから(笑)。基本はJPEG撮って出しなんですよ。さすがにRAWとの同時記録ですけどね。今のカメラで、ちゃんとしたプリント環境があればJPEG撮って出しでも十分だと僕は思っているから。
岡嶋:みんな撮って出しをバカにしてますからね。撮って出しは良くないって思ってる。いじらなきゃダメ、みたいな(笑)
阿部:自分の写真展や作品作りは別にして、新製品の機能や能力を紹介するためのプリントは、もっと素直に見てほしい(笑)
曽根原:単純に画質でいえばカメラ内でRAW現像したJPEGが一番いいはずですよね。
阿部:画質に関して言えばそうなるだろうね。
岡嶋:でも、メーカーによってJPEG画像の作り方って違うから。基本はRAWからの撮って出しJPEGが一番でも、そこはひとくくりにできないメーカーもあるかと。
阿部:まぁ、酷いところもあるかもしれないね。
編集部:面白くなってきましたー(笑)
岡嶋:じゃぁ、その撮って出しがダメなメーカーはRAW現像すればいいのかというと…そこのメーカーの純正RAW現像ソフトでやっても画質が悪かったりする。
阿部:同じなんだよ(笑)
編集部:フムフム。そんなダメダメなメーカーがあるっていうことですね。
岡嶋:あります。
編集部:どこです?
岡嶋:いや、いいです。
編集部:そこは、話を盛り上げるために。さあ!
岡嶋:いやいや(笑)
編集部:●●●??
岡嶋:いやいや。はは。
曽根原:誘導は良くないですよ。
岡嶋:最近はカメラの撮って出しJPEGと純正のソフトで出したJPEGっていうのはそんなに画質が変わらないんですけど。昔は純正のRAW現像ソフトで現像したほうが何もしないものだから、そっちの方が画質が悪かったことって普通にありましたね。
曽根原:今はすごく良くなっているのにね。それにしても、撮って出しが悪いと決めちゃってる人が大勢いるのは問題ですね。
岡嶋:RAWでしか撮らない、という人は多いです。
曽根原:極端だなぁ。
岡嶋:RAWだけで撮って、しかもそれをライトルームとかSILKYPIXとか純正ではないソフトで現像している。こうなると、それでボディの画作りとか語っていいのか、ということになる。もしかしたら、そのカメラの一番いい状態を知らないで使っているかも知れないし。
赤城:そういう人もいるよね。でもライカとか、オートホワイトバランスなんか使いものにならないから理にかなっている(笑)
岡嶋:それらを総称して「味」なんですね(笑)
坂本:ライカはすべて「味」で許される。
山田:でも、それがいいっていう人がいるんだから。しかもたくさん。
赤城:そうです。間違ってもそこで「デタラメじゃん」とか言ってはいけない(笑)
山田:それこそがライカなんですよ。あ、いい意味だから。
編集部:国産カメラと違っていればそれでいい、って感じなんですね? 
赤城:どうなんですかね。
阿部:まあライカユーザーは上品ですから。

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