4年ぶりのリアル開催となったCP+2023。私たちWebカメラマンチームは、初日の23日(木)の朝から動画による取材、その場で編集、プレスルームが閉まる時間まで即日アップしていくという、なんともハードなレビューを試みました。ここでは、取材で使用した機材について解説していきたいと思います。

カメラ&レンズ=「ニコン Z 30」の機動力を重視

画像: カメラ&レンズ=「ニコン Z 30」の機動力を重視

レビュー動画撮影用のカメラは“ニコン Z 30”、レンズはキットレンズの“NIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VR”をセレクトしました。
第一の理由は軽くて小さいこと。今回の取材では、いわゆる4Kのシネマティックな映像は必要とされていません。さらに、長時間の撮影でもカメラマンの負担にならない軽さ、人が多いところでもすり抜けて移動できるパッケージングを重要視した結果です。

第二の理由は、奇をてらわない素直な画が欲しかったこと。ここでは「ピクチャーコントロール・フラット」を選ぶことで、レビュー動画らしいストレートな画作りを目指しました。Z 30は人物の肌色とカメラやレンズなどの黒色の両方を自然な色味とコントラストで描き出してくれます。これはニコンの画作りの特徴でもあります。

上の画像では「SmallRig3859 ウィンドマフ」を装着していますが、実際の撮影時には別の外付けマイクを装着しています。なぜウィンドマフを付けた製品画像をこちらで紹介したかと言うと…筆者はZ 30使用時はたとえスナップ撮影だけであろうと、このウサギの耳のような可愛らしいウィンドマフが大好きで、付けっ放しにしている、というのが理由です。個人的かつ紛らわしい理由ですいません。

画像: 撮影に際しては、カメラマンの希望により、ビデオ用雲台(これは必須!)を装着した自立タイプの一脚 を使用(画像はリハーサル時のもの)。

撮影に際しては、カメラマンの希望により、ビデオ用雲台(これは必須!)を装着した自立タイプの一脚 を使用(画像はリハーサル時のもの)。

マイクシステム=ハンドマイクとラベリアマイクを併用

画像1: マイクシステム=ハンドマイクとラベリアマイクを併用

筆者の普段の動画撮影やライブ配信では、2.4GHz帯のデジタルワイヤレスマイクを使用しています。しかし今回、いつも機材の相談をしている「株式会社 プロ機材ドットコム」に相談したところ「様々な電波が飛び交うような会場では、混線の可能性が考えられる」とのことで、ソニーの「UHF波B帯域アナログワイヤレス(UWPシリーズ)」を使用しました。

画像2: マイクシステム=ハンドマイクとラベリアマイクを併用
画像3: マイクシステム=ハンドマイクとラベリアマイクを併用

今回は2本のマイクを使用するということで、2波受信(レシーバーを2体内蔵しているので、2体のワイヤレス波を受信可能 )ができる、ポータブルダイバーシティチューナー「URX-P41D」をチョイス。これをZ 30に乗せて、コメンテイターの豊田さんには(機材を触りながらコメントしてもらう必要から)ラベリアマイクとトランスミッター「UTX-B40」を装着。

一方、モデレーターの水咲(筆者)は、ゲスト出演者にもマイクを向けたり渡したりできるように、 トランスミッター内蔵ハンドマイクの「UTX-M40」を持つ形式にしました。音声はZ30にヘッドフォン出力が無いので、音声は「URX-P41D」からモニタリングしています。

照明=人物と製品のバランスを考えると必要です

画像: 照明=人物と製品のバランスを考えると必要です
画像: LYKOS バイカラー色温度可変LEDライト 1500lux

LYKOS バイカラー色温度可変LEDライト 1500lux

照明は、モーターマガジン社にある「LYKOS バイカラー色温度可変LEDライト 1500lux」に、専用のソフトボックスを付けて手持ちで使用しました。このLEDライトは約3000~5600Kの色温度の変更が可能で、光量の調節もしやすく、とても便利でした。会場内はそこそこ明るいのですが、照明なしだと顔が暗くなってしまいそうなので事前に用意しておいたものです。結果的には正解でした。

メディアについては、編集時にスローモーションを使用する可能性を考えて、1920×1080:60pで録画しました。記録メディアはフルHD記録時の書き込み速度を考慮して、ビデオスピードクラス30以上、もしくはスピードクラス10以上のもの。容量はそれほど必要ではないので256GB前後のものを数枚、編集部に用意してもらいました。

まとめ=会場内のWiFi環境がけっこう重要ですね

画像: まとめ=会場内のWiFi環境がけっこう重要ですね

撮影後の編集は、筆者がプレスルームにて行いました。いつも使用しているMacBook Proを持ち込み、ソフトはFinal Cut Proです。動作が遅くならないように、PC内のファイルは外付けSSDに逃がし、かなり容量を空けた状態で挑みました。結果、編集作業で遅延するようなことはなかったのですが、書き出しにかなり時間がかかってしまいました。

また、プレスルームの机に設置された電源タップを使用して、充電しながら作業をしていたのですが、夕方にはバッテリーが3%になって作業継続の危機に。純正のケーブルを使用し、自宅作業と同じように充電&作業していたのですが……おかしいですね? これは謎です。

トータル11社の動画の編集を進めるの同時進行で動画のYouTubeへのアップは編集部にお任せしたのですが、会場内のWiFiの速度にも難があったようです。作業場の状況も事前に情報収集してはいたのですが、思っていたよりも厳しかったというのが感想です。

今回の企画は、「短い動画を気軽に見ていただく」をコンセプトにしています。いわゆるブースのご紹介と言うよりも、豊田さんのレビューを楽しんでもらえる内容になっています。CP+2023は終わってしまいましたが、レビュー動画は今からでもお楽しみいただけます! また、唐突に大物ゲストが登場していたりしますので、ぜひご視聴ください。

CP+2023の全動画は、こちらの再生リストにまとめてあります。

【Special Thanks(50音順)】
ソニーマーケティング株式会社
株式会社ニコンイメージングジャパン
株式会社プロ機材ドットコム

画像: CP+2023の全動画は、こちらの再生リストにまとめてあります。

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