愛犬と飼い主の顔がいつの間にやら似てくるように、深い愛情とリスペクトのバイブはいつしか被写体との「外的な融合」をもたらす。田中 博氏を拝見すると、そのペキペキな体躯、スムーズな飛翔、いや歩き方、そしてお顔の輪郭がもうトンボそのもの…これはルッキズムの彼岸だ!

仕事は二の次(あくまで想像)、その半生をトンボ撮影に捧げた「トンボ田中」渾身の写真展!!!

以下、本人のコメント。
「東京ではトンボを見なくなりましたね」とよく言われますが、東京都内でもトンボをたくさん見ることができます。日本は約200種類のトンボが生息するトンボ大国。東京都内では、100種類以上のトンボが確認されています。
トンボは前にしか進まず退かないところから、「不転退」の精神を表すものとして、特に武士に喜ばれて「勝ち虫」呼ばれ、戦国時代には兜や鎧などの武具に用いられました。また、「夕焼け小焼けの赤とんぼ…」「とんぼのめがねは水色めがね…」と童謡に唄われるように、我々日本人にとってトンボは身近な昆虫のひとつです。
小学生の頃、私は昆虫少年で、もっとも熱中していたのはトンボ。オニヤンマやギンヤンマは憧れの的で、カブトムシやクワガタよりトンボ、蝶よりトンボでした。理由はわからないのですが、水辺に棲むトンボの羽根の透明感が、子供の目には輝いて映ったのでしょうか。その後、大学生のときにカメラ店のプリントサンプルでカワトンボの美しい写真を見たとき、「少年時代」を思い出したのか、トンボの魅力に取り憑かれてしまいました。
私のトンボ撮影のテーマは「子どもの心」。網をカメラに代えて、昆虫少年の目に映った美しいトンボの姿を写真で表現したいと思っています。
近年は東京に棲むトンボに興味を持って撮影しています。この写真展は、大人の方には子供の頃の気持ちを思い出していただきたいですし、子供たちにも見てもらいたい写真展です。

画像: 仕事は二の次(あくまで想像)、その半生をトンボ撮影に捧げた「トンボ田中」渾身の写真展!!!

■田中 博 プロフィール

1963年兵庫県神戸市生まれ。ライフワークはトンボ撮影。現役会社員で「サンデーカメラマン」としてカメラ雑誌などの執筆もつとめる。2005年にモダン・ランドスケープデザイン展「Groundswell: Constructing the Contemporary Landscape」(ニューヨーク近代美術館 MoMA)に出品。写真展多数開催。
公益社団法人日本写真家協会(JPS)会員、日本トンボ学会会員。

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