富士フイルムからX-H2Sの兄弟機となるX-H2が出たね。高速フラッグシップを冠するX-H2Sに対して、高画素フラッグシップという位置づけとなる本機。H2Sとの違いは画素数とブラックアウトフリーの超高速連写が主な部分です。ここでは、同時発表となったフジノンの新56mmレンズを交えての紹介をいたしましょう。

40MPのH2か、高速連写のH2Sか…。

画像1: 40MPのH2か、高速連写のH2Sか…。
画像2: 40MPのH2か、高速連写のH2Sか…。

ボディは共通で、バリアングルの背面モニターや高解像なEVF、被写体認識AFやCFexpressとSD UHS-Ⅱのデュアルスロットなど、デバイス性能の大部分は同一。細かいことを言えばセンサーの読み出しが超高速なH2Sに対してAF-C性能で差がついています…。

これはまあ、ソニーのα1とかでも同じなんだけど、センサーの読み出し速度とエンジンの処理能力にモノを言わせてガンガン測距演算を繰り返すと、動体AF性能ってのはある程度上げることができるんです。仮にAFがミスっても、次の瞬間にはミスを検出して修正対応するっていう演算能力に物を言わせる脳筋スタイル。もちろん被写体検出のアルゴリズムってのは大事だけどね。

画像3: 40MPのH2か、高速連写のH2Sか…。

X-H2Sは120fpsでAFをブン回しているので、そりゃAF良いよねって話で、実際トヨタの評価では、X-H2SのAFは抜群に良いと思いました。シーンによって得手不得手はあるけど、ニコン Z 9より賢いって今でも思ってますぜ。で、X-H2はH2Sの約1/5のfpsでAFやっているので、H2Sと比べると差が出る部分が恐らくありまっせってことです。

一方でH2が得意なところはAF-S時の合焦精度とアナウンスされています。画素数が多い=位相差検出画素も多いという図式が成り立ってるから、きっとピントの検出力も上がるんだろうね。

8K動画とリーズナブルなプライスが魅力?

X-H2だけの能力として、8K30pの動画記録とAIによるAWB制御、ピクセルシフトによるハイレゾショット、Xシリーズとしては初となるスムーススキンエフェクトが挙げられます。この中で魅力的な機能としては、8K動画がその筆頭になるんじゃないかな? 8Kをちゃんと撮れる(はず)のにお値段が約26万ってのは超が付くお手頃価格だもんね。

ところで、画素数が少ないのにX-H2Sの方が高いのはナゼ? それはH2Sが「超高速」だからなんです。画素数を増やすより高速にする方がデバイスのコストがかさむんですよ。さらにそのデバイスをどれだけ作るかによっても価格は変動します。
たとえばiPhoneの高精細ディスプレイ。スペックもサイズもカメラの背面モニターよりはるかに上だから、本来はクソ高いデバイスなのです。が、世界相手にトンデモナイ数量を作るので、比較的手頃なお値段というわけ。いわゆる量産効果ね。

画像: 8K動画とリーズナブルなプライスが魅力?

ということで、ザックリと言えば動体撮影や高速連写が必要なシーンに適したX-H2Sに対して、そこまで高速性が必要じゃない人には画素数の暴力と8K動画性能、スペックのワリにはお手頃価格で魅力をアピールしているのがX-H2ってことになります。

結構戦略的なラインナップだと思っていて、他社機ユーザーも注目するだろうし、画素数的にフルサイズじゃなきゃ仕事にならなかった人でも、40MPあればどうにかなるシーンもかなり増えるしね。
で、今回はX-H2と一緒に登場したXF56mmF1.2R WRのレビューもイッキにやっちまいます。ま、発表会でチロッと触った感じは良かったから、買うかどうかの判断もやってやろうって魂胆です。

フジノン XF56mmF1.2R WR

画像: フジノン XF56mmF1.2R WR

このレンズは筆者も持ってたXF56mmF1.2Rの後継モデル。従来レンズの写りは好きだったけれど、いかんせん「寄れねぇ」っていう弱点がありました。実焦点距離が56mmにも関わらず恐怖の最短70cmだからね。撮ってて「え?」ってなるシーンがあまりにも多かったので中間リングも駆使して使ってたけど、中間リング使うと無限遠出ないし着脱の手間という面倒臭さもあって、主に防湿庫のヌシとして君臨していました。

そんな折にシグマから56mmF1.4が登場。Webカメラマンでやったレビューを機に不肖トヨタは買い替えました。で、このニューXF56mmですが、奇しくもシグマと同じ最短50cmなんですよ。
開放F1.2で、絞り開放時の性能をある程度維持したまま最短撮影距離を短くするのは実に難しいことなのですが、果たしてどうなったのでしょうか? 

さらにレンズ名称からも分かる通り、防塵・防滴・-10℃の耐低温構造になっていますが、AFモーターに特記すべきところが無いってのは少し気になりました。実際に使ってみてギリギリ遅くはないけど、お世辞でも速いとは言えないからね。

XF56mmF1.2R WR VS シグマ56mmF1.4 DC DN

画像: XF56mmF1.2R WR VS シグマ56mmF1.4 DC DN

まずは体力測定がてら、いつものシーンでシグマの我が新生56mmF1.4様と比較してみました。ボディはX-H2ね。
上述のとおり従来型XF56mmF1.2Rとシグマレンズの比較は過去にWebカメラマンでやっているので、気になる人はそちらをチェックしてみて下さい。

TEST 1 絞りF1.4

画像: 左がフジノンで右がシグマ(以下同)。 テスト然とした撮り方した場合の差は極々僅かで、強いて言えばフジノンの方が色収差が少ないし、ボケはじめている部分が少しクリア。全画面で見比べた場合はフジノンのがスッキリして見えますが、正直誤差レベル。

左がフジノンで右がシグマ(以下同)。
テスト然とした撮り方した場合の差は極々僅かで、強いて言えばフジノンの方が色収差が少ないし、ボケはじめている部分が少しクリア。全画面で見比べた場合はフジノンのがスッキリして見えますが、正直誤差レベル。

撮り比べてみるとシグマの方がちょっとだけ画角が長いね。フジが正しいとするならシグマは57.5mmって感じ。シグマが正しいならフジは55mmってところかな。ま、ほぼ誤差です。

写りは甲乙付け難し。私物レンズの肩を持つってワケじゃなくて、拡大観察しないと分からないくらいに微妙な差しかないから。もちろんね、観察すればフジのがキレイだけれども。フジを95点とするならシグマも90点くらいはある。ポートレート等でガシガシ使う予定があって最高の選択肢じゃなきゃ嫌だって人は迷わずフジが良いとは思いますが、時々楽しむくらいならシグマでも十分以上に高い満足度が得られると思います。

何と言うか、そういうシビアなところにコストをかけた結果がF1.2でも絞り開放からギンギンに性能出てますってところなんだけど、普通の人ならその僅かな差にコストをかけるメリットってのが「精神衛生」に働きかける部分だけっていう感想を、このシーンでは持ちました。
元従来レンズユーザーの意見としては、絞り開放近辺は新型がかなり良くなってるぞ、という感想ではあります。

TEST 2 逆光耐性

画像: 作例のワーストカットはどちらもF11.0で、絞り込みによって影響が目立つという特徴も同じ。結果はほぼ互角でした。一応ブラインドで他の絞り値でもチェックしていますが、個人的にはシグマの方が好きである頻度が高かったです。が、気分次第で評価が変わっちゃう可能性は大だね。その程度の差です。

作例のワーストカットはどちらもF11.0で、絞り込みによって影響が目立つという特徴も同じ。結果はほぼ互角でした。一応ブラインドで他の絞り値でもチェックしていますが、個人的にはシグマの方が好きである頻度が高かったです。が、気分次第で評価が変わっちゃう可能性は大だね。その程度の差です。

逆光もほぼ互角で、厳密に言えばフジの方がクリア。光芒の出方がキレイなのもフジだけど、これは好みが分かれるところだと思います。
直接比較はしてませんが従来型よりは良いと思うね。さすが新型って感じだけど、シグマもお値段の割に頑張り過ぎでは? 

TEST 3 至近端

画像: ボケ感を比べようと思ったのだけれども、ピント面の差しかなくて撃沈。ピント面はフジノンが一枚上手だと思ったけど、公開上の写真サイズだと差なんて分からないと思います。ってことは…シグマ頑張り過ぎだろ!!!

ボケ感を比べようと思ったのだけれども、ピント面の差しかなくて撃沈。ピント面はフジノンが一枚上手だと思ったけど、公開上の写真サイズだと差なんて分からないと思います。ってことは…シグマ頑張り過ぎだろ!!!

最後は至近側でのボケ感。拡大して観察しなければ、ほぼ一緒だね。じっくり見ればフジがクリアでボケの輪郭が強調された感じもなくてナルホド綺麗です。テストの為にF1.4で統一していますが、F1.2でも収差が気になるとかは無かった。高いだけあるって感じ。安心して絞り開放から使えるってのはスゴイよね。この感じはニコンのZ50mmF1.2Sに似てるかも?

3つのテストをやってみて、画像だけ見ちゃうと「シグマ恐るべし」になるんだけど、純正レンズのメリットとしてAF精度が高いという利点がありました。テストという性質上、繰り返しAFさせますが、純正は毎回同じ位置にしっかりとピントが来ていて安心感が非常に高いです。

あとAF駆動時の体感は静粛なシグマの方が速いけど、実際にはほぼ互角です。AF-C時はフジの方が「ヨイショ」っていう感じのジーコジーコと動作するのが伝わってきて「令和にコレかい?これ本当にピント追従が間に合うのかな」と不安になりますが、実際には問題無いことがほとんどでした。てっきりXF90mmF2のようにリニアモーターとかで解決してくると思っていたのでAFモーターについては正直意外。

シグマはギリギリの精度って意味では少しバラツキがありました。レンズの距離計の精密さとモーターの止め精度が違うってのもありそうだね。

◎高ISO画質比較 X-H2 vs X-H1 ISO3200

画像: H2は高感度画質が想像よりもずっと良くて驚きました。H1の方がノイズは少ないよう見えるけど、どちらもISO6400以上は正直使う気にならないから実質互角と言って良いんじゃないかな

H2は高感度画質が想像よりもずっと良くて驚きました。H1の方がノイズは少ないよう見えるけど、どちらもISO6400以上は正直使う気にならないから実質互角と言って良いんじゃないかな

同一日、同一時間帯ですが若干明度が異なっています。撮影時間の都合もあって再撮は出来ませんでしたので色は無視してください。比較対象はもちろん私物のX-H1。
ISO3200まではほぼ互角。本当に40MPでここまでの高感度画質があるのか…とH2には驚かされましたよ。EOS R7の32MPよりも高感度画質は良い気がします。が、それ以上のISO感度は豊田的には緊急用って感じかな。私の眼にはX-H1の方がノイズは少なく見えました。

同じサイズに出力する場合で言えば、ほぼ互角かなぁ。ま、どちらもISO6400以上は積極的には使わないISO感度設定だと思うから。フツーはね。もちろん低感度ではX-H2の40MPが効いてて、よく解像出来ています。
ただ、こうしたテストめいた撮り方するより、普通に撮って遊ぶだけでもX-H2の方が「なんか綺麗…」って思うシーンが多かったです。

◎X-H2 & XF56mmF1.2R WRインプレッション  スナップ撮影の印象

開放からシッカリした描写性能があってかなりスゴイ系の写りというか、最新の高性能大口径レンズって感じの写りだね。絞りはピント深度のコントロール用です。いわゆる「絞りが効く」レンズではないし、遠景以外では結像性能は非常に高品位。遠景だと少しにじむ場合がありました。

ま、このレンズで絞り開放で遠景ばっかり撮る人はほぼほぼいらっしゃらないと思うので事実上の問題ナシです。X-H2の撮影感触はH2Sとよく似ていて、とにかくAFが快適。フジのカメラじゃないみたいに楽ちんなので感激。ただテスト機は発売前のファームだったので、バグとかポンコツな挙動が出ました(9月22日時点)。が、最新ファームではほぼ解決していましたね(10月27日時点)。

画像: フリンジを出してやろうとイジワルした結果は惨敗。性能高過ぎなんじゃね? ちょっとビックリしましたよ。小技として、雨天や曇天はベルビア使うと色乗りが良いのでとても心地良いです。 ■XF56mmF1.2 R WR F1.2 1/250秒 プラス2.3露出補正 ISO400 フイルムシミュレーション:Velvia

フリンジを出してやろうとイジワルした結果は惨敗。性能高過ぎなんじゃね? ちょっとビックリしましたよ。小技として、雨天や曇天はベルビア使うと色乗りが良いのでとても心地良いです。
■XF56mmF1.2 R WR F1.2 1/250秒 プラス2.3露出補正 ISO400 フイルムシミュレーション:Velvia

EVFの覗き心地も抜群だけど、EVFと背面モニターの再現は少し乖離してるから、そこはもっと頑張って欲しかったところ。一応ね、従来機よりは改善してると思います。でもフラッグシップだからねぇ? ついでに言えば他社のフラッグシップ機と比べて曇りやすいのは気になりました。そういうとこやで!

AE/AWBは安定していて賢いです。暖色系のLED光源下で効果を発揮するという話のAIによるAWBについては、試してみた限りではX-H1とそれほど違いを感じませんでした。ただ、それ以外のシーンはX-H1よりX-H2のAWBの方が明らかに賢いし安定してました。

AEは背景が黒で被写体が明るい状況ではやたらオーバーにしたがる傾向が出て「ん?」って感じ。挙動的にバグのような気がしているので製品版を待ちたいところ。(9月22日時点)

その後、製品でチェックした限りだと程度は良くなっていましたが、それでもまだオーバーにしたがる傾向はあると思います。こういう時に従来機だと操作性的に撮影時の対応が簡単なのだけど、H2はちょっとやり難いように感じます。ま、他社同等といえばその通りかもね。

画像: 少しだけ深度を稼ぎたかったので気持ち絞りました。それにしても質感描写が良いね。これは40MPの威力と、フジの絵作りの上手さの合わせ技なのだろうけれど、大変にキモチイイですな。 ■XF56mmF1.2 R WR F1.6 1/1250秒 マイナス0.3露出補正 ISO250 フイルムシミュレーション:ETERNAブリーチ

少しだけ深度を稼ぎたかったので気持ち絞りました。それにしても質感描写が良いね。これは40MPの威力と、フジの絵作りの上手さの合わせ技なのだろうけれど、大変にキモチイイですな。
■XF56mmF1.2 R WR F1.6 1/1250秒 マイナス0.3露出補正 ISO250 フイルムシミュレーション:ETERNAブリーチ

それ以外の使用感はX-H2Sと同じで、軽いけれどしっかりとした撮影感のあるレリーズは良い感じ。個人的にはX-H1のフェザータッチシャッターの方が好みかな。ま、感じ方はそれぞれあると思います。ただ、被写体側の意見としてはレリーズした時の音が聞こえ易いH2系の方が撮ってることが分かりやすいで、被写体としてはありがたいと思います。X-H1で取材撮影すると「ホントに撮ってますか??」みたいに確認されること多いです。取材チームからは「静かでいい」って言われるんだけどね。

興味深かったのが、記憶の中のX-H2SよりもX-H2の方が手ブレ補正が強力に感じたこと。こちらの制御の方が豊田のブレのパターンに合ってるのかな? どういう因果関係でそう感じたのかは分からないけれど、X-H2の方がちょっとだけ安定感が高い気がしました。ちなみにX-H1と比べると体感で2段弱違うね。ちょっとため息がでます。

XF16-55mmF2.8R LM WRで撮影してみた感じでは、焦点距離問わず特に1/8秒以下のシャッター速度で有意差があった。他社機との体感差で言えば、ニコンのZやパナソニックS5より上で、OM-1やEOS R5/6のちょっと下って感じ。R7とH2ではH2のが強力だと思います。

画像: 至近端近辺で絞り開放っていう条件でも甘さは一切ナシ。レンズが良いってこともありますが、APS-Cで撮ったっていう感じに見えないのよね。 ■XF56mmF1.2 R WR F1.2 1/900秒 マイナス0.7露出補正 ISO250 フイルムシミュレーション:PROVIA

至近端近辺で絞り開放っていう条件でも甘さは一切ナシ。レンズが良いってこともありますが、APS-Cで撮ったっていう感じに見えないのよね。
■XF56mmF1.2 R WR F1.2 1/900秒 マイナス0.7露出補正 ISO250 フイルムシミュレーション:PROVIA

個人的に重要視している、手に馴染むかどうか、についてはH2S同様に豊田の手には合いませんでした。手のサイズの問題だと思うのだけど、大型のレンズ付けてるとやはり合わない。短時間なら「お、良いじゃねぇか」と思ったのだけど、10分以上持ってると親指の付け根辺りや手のひらが疲れる感覚が出てきます。XF16-55mmだと気になるけどXF10-24mmだと気にならないって言えばいいかな。こればかりは個人差が大きいので各自お店で実機触れてみて下さい。

バリアングルは、私には合いませんでした。アングル変化させたい時にバリアングルは操作量が多いし構図を決めるのが難しいんだよね。特に縦位置は従来の3軸チルトが楽です。物撮りで横からLCD覗きたい、みたいなシーンはバリアングルが良いけれどね。

最後に写りについて。

画像: このレンズとの組み合わせは豊田的スイートスポットから少し外れちゃう感あり。X-H2S(26MP機という意味)だともう少しキリッと写ったのよね。とか思いながら使ってたら「これはこれでアリかな」と感情の整理が出来たので、写りなどどうでも良いのかも知れません。 ■XF35mmF1.4 R  F2.0 1/1500秒 マイナス0.7露出補正 ISO250 フイルムシミュレーション:ACROS

このレンズとの組み合わせは豊田的スイートスポットから少し外れちゃう感あり。X-H2S(26MP機という意味)だともう少しキリッと写ったのよね。とか思いながら使ってたら「これはこれでアリかな」と感情の整理が出来たので、写りなどどうでも良いのかも知れません。
■XF35mmF1.4 R  F2.0 1/1500秒 マイナス0.7露出補正 ISO250 フイルムシミュレーション:ACROS

これはもう抜群。X-H1と比べて立体的に写るし白の表現がちょっとキレイなんだよね。画素数が増えて階調再現がよくなったから? と思ってるんだけど、新エンジンの効果もあると思うから、いろいろ小さいことの積み重ねでそう感じたのだと推測しています。ってことで、撮った写真をみていて「わぁ」と感激する頻度は多かったです。

回折についてはF8.0でシッカリ回折アリ? よって「40MPだぞ、高精細だぞ」みたいな撮り方したい人は、F5.6まででとどめておきましょう。
そう言えば規則性のある物体がボケた時のニョロニョロ再現は自然になりました。これは画素の恩恵かな?

画像: レンズの切れ味が分かるくらいにスッパリ切れてるよね。メチャクチャキモチイイ描写。それでいて硬くないのよね。旧XF56mmはちょっとだけ硬かったから「やっぱり進化してるのね」と思った次第。あと従来機と比べて濃いグレーの再現がちょっと伸びてる気はします。 ■XF56mmF1.2 R WR F1.8 1/7500秒 マイナス1.0露出補正 ISO250 フイルムシミュレーション:ACROS

レンズの切れ味が分かるくらいにスッパリ切れてるよね。メチャクチャキモチイイ描写。それでいて硬くないのよね。旧XF56mmはちょっとだけ硬かったから「やっぱり進化してるのね」と思った次第。あと従来機と比べて濃いグレーの再現がちょっと伸びてる気はします。
■XF56mmF1.2 R WR F1.8 1/7500秒 マイナス1.0露出補正 ISO250 フイルムシミュレーション:ACROS

使ってみて感じたのは40Mを高精細じゃなくて階調性に振っているような気がしたこと。APS-Cより少し大きなフォーマットで撮ったような感じに写るのが心地良かった。でも比べないと分からないことでもあります。

全体としてはスキのないカメラ作りで、他社からの乗り換え先としても注目を集めそうなカメラだけど、従来機のようなアナログな使い方をしたい人にはX-H2系は少し面白くないという感想です。

操作性は良くも悪くも普通。アナログ操作とデジタルの丁度良いところがあるX-H1やX-Tシリーズみたいな使い方をしようとすると、シックリ来ない。あとね、実際使っていて非常に感心はするんだけど、これが面白いか? って言われるとちょっと怪しい感じがします。仕事の相棒としてはスコブル良さそうだけどね。

画像: このレンズ推奨レンズリストには載ってないから「ナンボのもんじゃい!?」と撮ってみたけど全く問題無いね。問題あるレンズもあるとは思うけど、ほとんどのレンズは問題ない気はしています。 ■XF10-24mmF4 R OIS F5.6 1/70秒 マイナス0.3露出補正 ISO250 フイルムシミュレーション:ETERNAブリーチ

このレンズ推奨レンズリストには載ってないから「ナンボのもんじゃい!?」と撮ってみたけど全く問題無いね。問題あるレンズもあるとは思うけど、ほとんどのレンズは問題ない気はしています。
■XF10-24mmF4 R OIS 
F5.6 1/70秒 マイナス0.3露出補正 ISO250 フイルムシミュレーション:ETERNAブリーチ 

画像: 最後に写りについて。

フジのカメラが面白くないってのは豊田的には面白くないワケで。念の為X-H1の方が慣れてるからそのように考えちゃうのかも? と推論立てて、X-Pro2を引っ提げて使い比べしてみたりしましたが、楽しいのは断然Pro2なわけですよ。

それでもね撮影中は「こりゃ買うしか無いか…」と思ったし、撮った写真見ても「やはり買うしか…」って気持ちになってます。が、やはり個人的なポリシーとして仕方なく買うのは好きじゃない。仕事的にも急ぎで必要としているワケじゃないし、だったらまだ見ぬX-T5(仮)を見てからでも、その結論を急ぐ必要は無いのでは?と。
仮にH2がバリアングルじゃなくて3軸チルトだったなら、「優等生過ぎてつまんねーぞ」って文句言いながら予約して発売日に買ったね。ってことで。

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