「ナビやばいよ、厚木に向かってるぅ」
小旅行。船橋から向かったのでエラそうなコトは言えないが、「川崎市」がこんなに遠いなんて…。そう、シグマの新社屋はヒョロッと縦長の川崎市でも、すんごい上というか北側なんである(実は旧社屋もほぼ同じような場所だが、それはそれ)。
一般に知られる川崎のイメージは=競馬場、蒲田の対岸、ネモやん、SP忠男ベンツといった“ゴッサムシティ感”でしょう。が、こちら麻生区はそれとは真逆。ウエスタンリバー鉄道に乗り「プチ集落」や「珍獣と少女」を越えた先に「川崎マイコンシティ」なる工業団地に到着しました。
出版健保の保養所かと思いましたー。
エントラントは、オフィスというより「出版健保の保養所」みたいな佇まいですね。「食堂に酒類の持ち込みはOKですか?」とかフロントに聞きたくなるような。ちなみに「建物の外観は白ないしはグレーで統一」というのが「川崎マイコンシティ」の取り決めだそうです。でもこれって、最近のシグマにはバッチリの条件では?
広くガラス面を採り入れた建物は、大きくは「オフィス棟」と「カフェテリア棟」に分けられています。そして周囲はもちろん、建物(屋上庭園)にも樹木等グリーンを配したのは「研究に没頭して時間を忘れがちな開発者への配慮」とのこと。
また、全体的には、いわゆるデーンとした「柱」がなく(デーンと柱がある、の筆頭は中山競馬場)、フロア全体が巨大なワンルームっぽくなっています。風来のシレンにおける「モンスター集会所」みたいなカンジ。1Fはエントランス、イベントスペース、会議室(大小あれこれ)と食堂です。
デスクの数だけ「キムワイプ」がある、はず!
「オフィス棟」の2Fはレンズ設計部門。まだ移動していない(GW後に続々、みたいな)ので何とも言えませんが、このデスク一つ一つに「キムワイプ」が置かれている様を想像すると…。いかにも「理系のヒトたち」って感じですね。あくまで想像です。
3Fはカメラ部門。2Fと同じですね。実は、あの畳家さんもこの3Fに引っ越すとのことで「2Fに比べるとヒマなんでしょ?」と振ってみたところ「そんなことはありません。製品化へのスパンが違うんですよ。これだから文系の人はプンスカプン」とのことでした。
各フロア間での見通しもかなり開放的でした。通路にあたる中間部分に「休憩スペース」や「写真集ライブラリー」を配置。「週末の競馬展望」や「株式市況」の雑談はもちろん、名作写真集で目を養うこともできるのです。おっと、ダイアン・アーバスさんもいらっしゃいました。
迷ったらここに来る? 瞑想空間。
「オフィス棟」と「カフェテリア棟」2つの通路によって繋がれています。ひとつは配膳室(食事)とカフェテリアを結ぶもの。まあ、駅前にはファミリーマートが1件あるだけでしたからね。食堂は嬉しいですよねー。
で、あとの一本が「レンズセラー」です。要はワインではなくレンズが整然かつカッコよく並べられているのですが…シネマレンズとか塗装工程前のアルミむき出しバージョンとかあって面白かったです。残念ながら一般公開はされないみたいですが。
カフェテリア上の屋上庭園。自然環境との共存を熱く語っていただいたので、「いっそワインを醸造して、シグマブランドのグラッパが飲みたいなぁ」とは言えませんでした。けっこう樹木が迫ってきています。
当日はカフェテリアにて山木社長はじめ建築担当、造園担当の方々が最後にスピーチ。もちろんノンアルコール。赤と白のミニボトルがあったので「ウフフ」だったのですが、JAVA Teaでした。