本レンズの詳しいところは公式ページやデジカメWatch(カメラ記者クラブ・アライアンス!=向こうはまったくそう思ってくれていない)とかを読んでいただいて、トヨ魂ではカジュアルに行きます。
フジのボディとのマッチングは…当然“激フィット”しております!
まず、外観。「コレだよコレ」っていう正道であり王道。実に見目麗しく、カメラバッグやストラップなどトータルコーディネートが必要になるかも知れないという、背徳の妄想が捗ってしまいます。残念なことに、触り心地についても申し分ない仕上がり。とは言いながらも、背伸びすれば簡単に手の届くプライス(10万円未満)。コシナってすごい。
絞りリングのコリコリとした精緻なクリック感だけでも、そんじょそこらの中華レンズとは一線を画する高級感があってウットリ。さすがはメイド・イン・長野ですな。ピントリングは、炎天下で使っていると「ちょっと軽いかな?」という気がしなくもないですが、常温であればネットリとしていて良い塩梅。
質感で言えば純正より明らかに上。ま、モーターとかギミックが無いメカニカルなレンズの構造(つまりMFレンズ)なので、コストをメカに集中出来るというアドバンテージが存分に発揮されている結果だと思います。AF入れちゃうとこの値段じゃ達成出来ないクオリティだから。けっして純正じゃ物足りないっていう意味じゃないからね。
今回は通信対応のX-H1と組み合わせました。奇跡が起こるかも? と思ってX-Pro2にも付けてみたけど、カメラ側に絞り値が表示されなませんでした。やっぱEXIFにデータ欲しいよね。Pro2とH1はエンジン同じだけど、なにかが違うんだろうね。
「絞りで遊べる」って大事なことだよねー。
実写(今回はすべてX-H1で撮影しています)で嬉しかったのがピント掴み易さ。例えば絞り開放でもちゃんとLV表示からピントが分かる。なのでMFが楽しいです。
逆に実写で悲しかったのが、夏場は鏡筒が手汗でベタベタになってしまうところ。
肝心の写りは、今レビュー2度目の「コレだよコレ」。絞りで遊べるのはもちろんだけど、ボケ方が自然で柔らかくて「写真!」っていう再現性にウットリよ。全体的には絞り開放からF1.8くらいまでは柔らかい感じで、それより絞ればキリッとシャープ。F4.0辺りがギンギンです。個人的にはF1.8前後で遊んでいるのがいろんな表情が見れて楽しめました。次回は比較編でーす。