28-70mm F2.8 DG DN/35mm F2 DG DN/65mm F2 DG DN/24mm F3.5 DG DN
フォト(一部を除く)&テキスト:豊田慶記
フードのギザギザからしてタダものではない!
さて、このIシリーズって言うんですか?レンズを手にとって2秒くらいで「ばかやろう!!!!」って思いましたね。まず素晴らしくグッドルッキン。その麗しさを裏打ちするかのごとき鏡筒のクオリティの高さ。具体的に言うと…
ピントリングの操作感→抜群!
絞りリングの操作感→サイコー!
AF/MF切り替えスイッチの操作感→あまりに尊くて眩しい…。
この素晴らしさを美しい言葉で表現したいのは山々ですが、ご覧の通り乏しい語彙力を晒すばかり。特に感激したのが絞りリングとAF/MF切り替えスイッチ。前者はクリック音まで拘って作られていることが明らか。後者はこの手のスイッチでは最高の出来映えだと思いました。操作方向が良く鏡筒のR(曲率ね)に沿った動作で自然に操作できるから、無駄にカチカチ操作したくなりました。タムロンも頑張ってるけど、ちょっとレベルが違う感じ。全メーカー含めて最良でしょうね。
話題のマグキャップは…元箱が定位置かなぁ…。
話題のマグネット式キャップは、実際にスナップで持ち出してみた感じは「コレ、格好良いけど普通に使い難いんじゃね?」って思いました。特に冬はダメだね。乾燥肌だとツルッと逝くし、そもそもフードを付けてる段階で、キャップの着脱が厳しい感じです。オジサンの手が乾燥肌でデカイからかなぁ。夏場は汗でベタベタと指紋が気になっちゃうかも。
28-70mmF2.8にも触ってみたところ、結構良い感じ。ってのが、プラ系鏡筒なのに触感・操作感が良い。そして軽くてコンパクト。F4クラスのいわゆる小三元ズームよりひょっとしたら軽いかも?の470g。事実としてニコンのZ24-70mmF4S(約500g)よりも軽いし、もっと言えば我がお仕事レンズ代表であるXF16-55mmF2.8R LM WR(フード別で655g)より全然軽い。こちとらAPS-Cなのにフルサイズ用よりデカくて重いなんて…。その分性能が出ているハズだ!絶対に!!と思わないとやってけないですな。
以下、実写での感想です。
どのレンズも絞り開放時は遠距離カッチリで近距離は少しだけふんわり。特に35mmは公式が「星景に堪える」とかってアピールしてるけど、それも納得の遠距離でのカッチリ感。至近側で少しフワっとするけど1段絞れば基本的にカッチリでございます。特に65mmと35mmは被写体と普通に会話できるくらいの距離では1/3段絞るだけでも描写の味わいに変化あるから面白いね。どちらのレンズもF2.2とF2.5がお気に入りでした。パーマセルで絞りリングを固定してやろうかと思うくらい良かった。
28-70mmに関して重箱の隅をつつく事を言えば、特定の撮影距離では背景のボケが汚く見えるシーンはありましたし、どのレンズも補正ナシだとそれなりに歪曲やらビネットやらはあります。が、どうせ補正するしね。てな感じで観察すれば、そりゃやっぱり妥協はいくつか見えてくるけど、そういうところが気になっちゃう人の為にArtとか単焦点レンズがあると思うんだよね。ともあれ、最近のシグマは絶好調でしたー。