2020年末、オリンパスは映像事業部門の事業譲渡を完了。そして、新たに発足、事業を開始したのが「OMデジタルソリューションズ」だ。代表取締役には杉本繁実氏が就任した。事業内容はミラーレス一眼を中心としたデジタルカメラや交換レンズ、ICレコーダーなどのオーディオ製品等の製造及び販売等だ。

新たな経営体制のもと、経営・研究開発・製造・販売統括部門が一体となり、今後もオリンパス時代の「OM-D」、「PEN」、「ZUIKO」をはじめとする各ブランドの製品へのサポートサービスを継続しながら、新製品の開発、製品ラインナップの強化に努めていく方針だ。

杉本繁実代表取締役社長のメッセージ

2021年1月1日、私たちはOMデジタルソリューションズ株式会社として新しいスタートを切りました。昨今、社会情勢の変化に応じてデジタル化の勢いは加速し、さまざまな領域で新しい技術開発が進められています。それと同時に価値観の見直しが始まっていますが、いま本当に求められているのは心豊かな生活の実現であると私たちは考えています。

私たちの前身は、オリンパス株式会社の映像事業部門です。カメラ、レコーダー、双眼鏡などの製品を通して、社会に貢献してきました。とりわけカメラ事業は、従来にない発想で開発に取り組み、新たな価値を創出してきました。フィルム時代には、35mm一眼レフのOMシリーズで画期的な小型軽量化を成し遂げました。

その情熱と開発フィロソフィーはデジタル時代に受け継がれ、ミラーレスのOM-Dシリーズでは小型軽量化に適したマイクロフォーサーズ規格を先導しました。そして、高い光学性能を持つレンズ群、世界最高レベルの手ぶれ補正や高解像度のハイレゾショットなど数々の先進技術を開発してきました。

その事業を支えてきたのは、モノづくりの力です。それは先を見通す洞察力、挑戦する精神、そして生産現場との緊密なつながりがあって初めて成り立ちます。受け継がれてきたモノづくりの力と先進のデジタル技術を掛け合わせて、これからもカメラ、レコーダー、双眼鏡といった既存の事業分野で画期的な製品を世に送り出し続けるとともに、既存製品の枠を超えて、新たなソリューションを提供していきます。
新会社の発足によって、私たちは大きな船から飛び出し、小回りが利く体制となりました。これから私たちは、ますますフレキシブルに、これまで以上に熱い心を持って、社会に貢献する事業を創出していきます。

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