「RF70-200mm F4L IS USM」の特長
70-200mmは、風景、スポート、ポートレートなど幅広いジャンルで使える、人気の望遠ズーム。今回はRFシリーズで、手頃な価格ながら小型・軽量化、そして「Lレンズにふさわしい」高画質を両立させた1本といえる。
■世界最短・最軽量の実現による機動性の向上
同社ミラーレスカメラシステムであるEOS Rシリーズに採用の「RF マウント」ならではの大口径・ショートバックフォーカスを生かし、カメラ側の撮像面近くに大口径レンズを配置して光学系を小型化している。
また本レンズは全長が変わるズームタイプの採用とメカ部材やレンズの効果的な配置等により、一眼レフ用の「EF70-200mm F4L IS Ⅱ USM」(以下参照)と比較してもわかるように、高画質を維持しながら大幅な小型・軽量化を実現。
■ 小型化と同時に全ズーム領域での高画質を実現
「UD レンズ」4 枚を含む11群16枚の光学設計により、色にじみの原因となる色収差などを画面中心部から周辺部まで低減し、焦点距離70mmから200mmのズーム全域で高画質を実現。
さらに、フォーカスレンズとフローティングレンズの 2つのレンズ群を、2つの超音波モーター「ナノ USM」で個別に駆動して制御する、電子式フローティングフォーカス制御の採用している。これにより近距離撮影時の画質を向上させ、ズーム全域で最短撮影距離0.6mを実現。望遠ズームだが寄れる使い勝手の良さも魅力だ。
■ シャッタースピード換算で7.5 段の手ブレ補正
本レンズはボディ内手ブレ補正機構を搭載している機種との組み合わせで、カメラとレンズによる協調制御を実現。現行の上位機種「EOS R5」装着時では、7.5 段の手ブレ補正が可能。動画撮影時も有効となる。また、ボディ内手ブレ補正機構を搭載していない「EOS R」の装着時も5.0 段の手ブレ補正が可能とのことだ。