「Stay home」の時は、じっくりと自宅で撮影に専念してみませんか? 各ジャンルのエキスパート写真家が、その撮影ノウハウをアドバイスしてくれました。「テーブルフォト編」は川合麻紀さんです。
次に夜のタイプ。夜に室内で撮影しようと思ったら、人工的な光を使うことになります。一番簡単なのは、天井からの照明です。ただ、照明を動かすことができないので、自分が撮る場所を考えるか、あるいは別の動かせる照明を使う必要があります。
今回は、天井の照明はうっすらつけたまま、LUME CUBEという、とても小さなLED照明を2つと、丸ボケ用に、クリスマスツリーなどに使う電球を使いました。LUME CUBEは、背景に照らしたり、エッフェル塔を照明したりという使い方をしています。写真用のLEDがなければ、ペンライトや懐中電灯などを利用してもいいと思います。
光が強すぎれば距離を離す、あるいは、ティッシュなどでディフューズするなど工夫しましょう。両手が使いたくなるので、カメラは三脚につけて、ライブビュー画面を見ながら物を動かしたり、照明を動かしたりすると簡単です。ちょっとした光の向き、天井の照明をつけるのか消すのかなどでもガラッとイメージが変化しますので、いろいろ試してみてください。
今回、マクロ的な世界にしたのには理由があります。主被写体が小さければ小さいほど、撮影に必要な場所が狭くて済むからです。大体A3くらいの場所のイメージで撮影できていると思います。素敵なインテリアのお部屋なら、そのインテリアを生かすような、主役が大きなテーブルフォトも素敵ですので、部屋に合わせて被写体を決めてみてもいいと思います。