カメラグランプリ2020は2019年4月1日から2020年3月31日までに発売された製品が対象で、「大賞」は期間内に新発売されたスチルカメラの中からもっとも優れたカメラ1機種を選び表彰する。また同じく新発売された交換レンズの中から最も優れた1本を選ぶ「レンズ賞」、一般ユーザーがweb上の専用サイトから投票する「あなたが選ぶベストカメラ賞」、カメラ記者クラブ会員が「大賞」「レンズ賞」を受賞したカメラを除くすべてのカメラと写真製品・機材を対象に、大衆性、話題性、先進性に特に優れた製品を選ぶ「カメラ記者クラブ賞」の4つの賞を設けている。
カメラグランプリ2020 大賞には「ソニー α7R IV」が、同レンズ賞には「ソニー FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSS」、あなたが選ぶベストカメラ賞に「ソニー α7R IV」が選ばれた。またカメラ記者クラブ賞には「キヤノン EOS-1D X Mark III」、「ニコン NIKKOR Z 58mm f/0.95 S Noct」、「富士フイルム GFX100」の3製品が選ばれた。
毎年、6月1日にカメラグランプリの表彰式が行われているが、今年は新型コロナウイルス感染防止のため表彰式は中止となった。
カメラグランプリ2020 大賞
カメラグランプリ2020 あなたが選ぶベストカメラ賞
ソニー「α7R IV」
フルサイズミラーレス機のα7シリーズの中でも高画素機Rの4代目のモデルで、有効約6100万画素、AF/AE追従でメカシャッター時約10コマ/秒の高速連写と高画素と動体撮影を高い次元で両立させている点や、さらにグリップやボタン類の操作性、バッテリーの大型化など使い勝手も大きく改善された点などが評価された。
カメラグランプリ2020 レンズ賞
ソニー 「FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSS」
600mmまでの超望遠ズームレンズで、高速かつ静かでレスポンスのよいAFを実現している。また光学式手ブレ補正を搭載に加え、小型・軽量で取り回しのいいレンズに仕上がっている。使い勝手の良さに加え、光学性能も高く、その性能やスペックに対して安価であることにも評価された。
カメラグランプリ2020 カメラ記者クラブ賞
キヤノン「EOS-1D X Mark III」
これまでの一眼レフ機のアドバンテージ部分を順当に進化させ、AEセンサーを使った被写体認識やAF/AE連動で約16コマ/秒の高速連写、ライブビュー撮影でも高速かつ、AF追従で約20コマ/秒を実現。一眼レフとしての高い性能と、ミラーレス機に繋がるライブビュー性能のよさも実感できる究極のフラッグシップ一眼レフとして評価された。
カメラグランプリ2020 カメラ記者クラブ賞
ニコン「NIKKOR Z 58mm f/0.95 S Noct」
ニコンZマウントシステムを象徴するレンズといえ、大きなマウントおよび開放F値0.95により、望遠レンズ並みの大きなボケを実現。また大口径でありながら、周辺まで優れた画質を誇る。MFレンズであり高価ではあるものの、それに足るあこがれが持てるレンズとして評価された。
カメラグランプリ2020 カメラ記者クラブ賞
富士フイルム「GFX100」
大型センサーを採用するGFXシステムの中でも、1億200万画素という超高画素だけではなく、顔や瞳認識をはじめとする高速なAFシステム、5軸5段のボディー内手ブレ補正機構を搭載。35mm判のプロ機と変わらないサイズや操作感を実現し、1億200万という高画素を、身近な存在にしたカメラである点が評価された。