ニコンのフラッグシップ、D6の詳細と発売が発表された。3月発売。オープン価格で、市場想定価格は79万8600円(税込み)。現行のD5登場から4年ぶりのモデルチェンジとなる、まさにオリンピックモデル。高密度全点クロスセンサーの採用とAF専用エンジンの進化により、AF性能が大幅に向上している。
この製品について
スポーツ・報道のプロフェッショナルから信頼の厚いD5をさらに進化させ、特にAF関連の機能・性能に重点を置いて進化・向上させたモデル。D780で取り入れられたライブビュー時の像面位相差AFの採用は見送られているが、一眼レフ機としてのファインダーAFの能力を究極まで突き詰めているといってよい。それは、ファインダーAFで初めて瞳優先AFを可能にしていることからもうかがえる。D5で初めて搭載されたAF専用エンジンをさらにブラッシュアップし、AF追従性や動体補足性能など、あらゆる面でのAF機能・性能を向上させている。
特徴
◎全点クロスセンサー高密度105点AF
◎充実したグループエリアAF。シーンに応じて17パターンから選択可能
◎D5で初めて搭載されたAF専用エンジンをさらにパワーアップ
◎OVFによる瞳優先AFも可能にする、アドバンストシーン認識システム
◎低輝度対応、-4.5EV対応AF
◎AF/AE追従の約14コマ/秒、最大200コマまでの高速連続撮影
◎盗難防止用のケンジントンロックに対応
◎CFexpress対応ダブルスロット
◎新アルゴリズムによるホワイトバランス精度の向上
◎GPS内蔵
◎通信機能を強化。Wi-Fi内蔵。有線LANはD5比で15%高速化
◎フリック操作に対応
ニコンD6
レンズマウント | ニコンFマウント(AFカップリング、AF接点付) |
有効画素数 | 2082万画素 |
撮像素子方式 | 35.9×23.9 mm サイズCMOS センサー |
総画素数 | 2133万画素 |
ダスト低減機能 | イメージセンサークリーニング、イメージダストオフデータ取得(Capture NX-Dが必要) |
記録画素数 (ピクセル) |
• 撮像範囲[FX(36× 24)]の場合:5568×3712(L:20.7M)、4176×2784(M:11.6M)、2784×1856(S:5.2M) • 撮像範囲[1.2×(30×20)]の場合:4640×3088(L:14.3M)、3472×2312(M:8.0M)、2320×1544(S:3.6M) • 撮像範囲[DX(24×16)]の場合:3648×2432(L:8.9M)、2736×1824(M:5.0M)、1824×1216(S:2.2M) • 撮像範囲[5:4(30×24)]の場合:4640×3712(L:17.2M)、3472×2784(M:9.7M)、2320×1856(S:4.3M) • 撮像範囲[1:1(24×24)]の場合:3712×3712(L:13.8M)、2784×2784(M:7.8M)、1856×1856(S:3.4M) • 撮像範囲[16:9(36×20)]の場合:5568×3128(L:17.4M)、4176×2344(M:9.8M)、2784×1560(S:4.3M) |
ファイル形式 (画質モード) |
• NEF(RAW):12ビット/14ビット(ロスレス圧縮、圧縮、非圧縮)、サイズL/M/S選択可能(サイズM/Sは12ビット、ロスレス圧縮に固定) • JPEG:JPEG-Baseline準拠、圧縮率(約):FINE(1/4)、NORMAL(1/8)、BASIC(1/16) サイズ優先または画質優先選択可能 • NEF(RAW)+JPEG:RAWとJPEGの同時記録可能 |
ピクチャーコントロールシステム | オート、スタンダード、ニュートラル、ビビッド、モノクローム、ポートレート、風景、フラット、Creative Picture Control(ドリーム、モーニング、ポップ、サンデー、ソンバー、ドラマ、サイレンス、ブリーチ、メランコリック、ピュア、デニム、トイ、セピア、ブルー、レッド、ピンク、チャコール、グラファイト、バイナリー、カーボン)、いずれも調整可能、カスタムピクチャーコントロール登録可能 |
記録媒体 | CFexpressカード(Type B)、XQDカード |
ダブルスロット | メモリーカードの順次記録、バックアップ記録、RAW+JPEG 分割記録、JPEG+JPEG 分割記録ならびにカード間コピー可能 |
対応規格 | DCF 2.0、Exif 2.31 |
ファインダー | アイレベル式ペンタプリズム使用一眼レフレックス式ファインダー |
視野率 | • FX:上下左右とも約100%(対実画面) • 1.2 ×:上下左右とも約97%(対実画面) • DX:上下左右とも約97%(対実画面) • 5:4:上下約100%、左右約97%(対実画面) • 1:1:上下約100%、左右約95%(対実画面) • 16:9:上下約96%、左右約100%(対実画面) |
倍率 | 約0.72 倍(50mm f/1.4レンズ使用、∞、-1.0m -1のとき) |
アイポイント | 接眼レンズ面中央から17 mm(-1.0m -1のとき) |
視度調節範囲 | -3~+1m-1 |
ファインダースクリーン | B型クリアマットスクリーンX(AF エリアフレーム付、構図用格子線表示可能) |
ミラー | クイックリターン式 |
被写界深度プレビュー | Pvボタンによる絞り込み可能、露出モードA、Mでは設定絞り値まで絞り込み可能、P、Sでは制御絞り値まで絞り込み可能 |
レンズ絞り | 瞬間復元式、電子制御式 |
交換レンズ | • G、EまたはDタイプレンズ(PCレンズ一部制限あり) • G、EまたはDタイプ以外のAFレンズ(IX用レンズ、F3AF用レンズ使用不可) • Pタイプレンズ • DXレンズ(撮像範囲は[DX(24×16)]) • 非CPUレンズ(ただし、非AIレンズは使用不可):露出モードA、Mで使用可能 • ファインダー撮影時は、開放F 値がF5.6以上明るいレンズでフォーカスエイド可能。フォーカスポイント15点は、F8以上明るいレンズでフォーカスエイド可能。 |
シャッター型式 | 電子制御上下走行式フォーカルプレーンシャッター、電子先幕シャッター、電子シャッター |
シャッタースピード | 1/8000 ~ 30 秒(ステップ幅:1/3、1/2、1ステップに変更可能、露出モードM では900秒まで延長可能)、Bulb、Time、X250 |
フラッシュ同調 シャッタースピード |
X=1/250秒、1/250秒以下の低速シャッタースピードで同調 • オートFP ハイスピードシンクロ可能 |
レリーズモード | S(1コマ撮影)、CL(低速連続撮影)、CH(高速連続撮影)、Q(静音撮影)、E(セルフタイマー撮影)、MUP(ミラーアップ撮影) |
連続撮影速度 | • CL:約1~10コマ/ 秒 • CH:約10~14コマ/ 秒 • Q:約1~ 5コマ/ 秒 |
セルフタイマー | 作動時間:2、5、10、20 秒、撮影コマ数:1~9コマ、連続撮影間隔:0.5、1、2、3秒 |
測光方式 | • ファインダー撮影時:180Kピクセル(約180,000 ピクセル)RGBセンサーによるTTL開放測光方式 • ライブビュー撮影時:撮像素子によるTTL測光方式 |
測光モード | • マルチパターン測光:3D-RGB マルチパターン測光III(G、E またはD タイプレンズ使用時)、RGB マルチパターン測光III(その他のCPUレンズ使用時)、RGB マルチパターン測光(非CPU レンズのレンズ情報手動設定時) • 中央部重点測光:φ12mm 相当を測光(中央部重点度約75%)、φ8mm、φ15mm、φ20mm、画面全体の平均のいずれかに変更可能(非CPUレンズおよびAF-S Fisheye NIKKOR 8–15mm f/3.5–4.5E ED 使用時はφ12mm) • スポット測光:約φ4mm 相当(全画面の約1.5%)を測光、フォーカスポイントに連動して測光位置可動(非CPUレンズおよびAF-S Fisheye NIKKOR 8–15mm f/3.5–4.5E ED 使用時は中央に固定) • ハイライト重点測光:G、EまたはDタイプレンズ使用時のみ |
測光範囲 | • マルチパターン測光、中央部重点測光:-3~20EV • スポット測光:2~20EV • ハイライト重点測光:0~20EV ※ ISO100、f/1.4レンズ使用時、常温20℃ |
露出計連動 | CPU連動方式、AI方式併用 |
露出モード | P:プログラムオート(プログラムシフト可能)、S:シャッター優先オート、A:絞り優先オート、M:マニュアル |
露出補正 | 範囲:± 5段(動画撮影時は± 3 段)、補正ステップ:1/3、1/2、1 ステップに変更可能 |
AEロック | 輝度値ロック方式 |
ISO 感度 (推奨露光指数) |
ISO100~102400(ステップ幅:1/3、1/2、1 ステップに変更可能)、ISO100に対し約0.3、0.5、0.7、1段(ISO50相当)の減感、ISO102400に対し約0.3、0.5、0.7、1段、2段、3段、4段、5段(ISO3280000 相当)の増感、感度自動制御が可能 |
アクティブ D-ライティング |
オート、より強め2、より強め1、強め、標準、弱め、しない |
オートフォーカス方式 | • ファインダー撮影時:TTL位相差検出方式、フォーカスポイント105点(全点クロスタイプセンサー、15点はF8対応)、マルチCAM37Kオートフォーカスセンサーモジュールで検出、AF微調節可能 • ライブビュー撮影時:コントラストAF方式、全画面の任意の位置でAF可能(顔認識AFまたはターゲット追尾AF のときは、カメラが決めた位置でAF可能) |
検出範囲 | –4.5~+20EV(ISO100、常温20℃) |
レンズサーボ | • オートフォーカス(AF):シングルAF サーボ(AF-S)、コンティニュアスAF サーボ(AF-C、ファインダー撮影時のみ、被写体条件により自動的に予測駆動フォーカスに移行)、常時AFサーボ(AF-F、ライブビュー撮影時または動画撮影時のみ) • マニュアルフォーカス(M):フォーカスエイド可能 |
フォーカスポイント | 105点(ファインダー撮影時、選択可能なフォーカスポイントを105点、27点、15点に変更可能) |
AFエリアモード | • ファインダー撮影時:シングルポイントAFモード、ダイナミックAFモード(9点、25点、49点、105点)、3D-トラッキング、グループエリアAFモード、グループエリアAFモード(C1)、グループエリアAFモード(C2)、オートエリアAFモード • ライブビュー撮影時:顔認識AF、ワイドエリアAF、ノーマルエリアAF、ターゲット追尾AF |
フォーカスロック | サブセレクターの中央押しまたはシングルAFサーボ(AF-S)時にシャッターボタン半押し |
調光方式 | 180K ピクセル(約180,000ピクセル)RGBセンサーによるTTL 調光制御:i-TTL-BL 調光(マルチパターン測光、中央部重点測光またはハイライト重点測光)、スタンダードi-TT 調光(スポット測光)可能 |
フラッシュモード | 先幕シンクロ、赤目軽減、スローシンクロ、赤目軽減スローシンクロ、後幕シンクロ、発光禁止 |
調光補正 | 範囲:-3~+1段、補正ステップ:1/3、1/2、1 ステップに変更可能 |
アクセサリーシュー | ホットシュー(ISO518)装備:シンクロ接点、通信接点、セーフティーロック機構(ロック穴)付 |
ニコンクリエイティブライティングシステム | i-TTL調光、電波制御アドバンストワイヤレスライティング、光制御アドバンストワイヤレスライティング、モデリング発光、FV ロック、発光色温度情報伝達、オートFPハイスピードシンクロ、マルチポイントAF補助光(ファインダー撮影時)、ユニファイドフラッシュコントロール |
シンクロターミナル | シンクロターミナル装備(外れ防止ネジ付) |
ホワイトバランス | オート(3種)、自然光オート、晴天、曇天、晴天日陰、電球、蛍光灯(7種)、フラッシュ、色温度設定(2500K~10000K)、プリセットマニュアル(6件登録可、ライブビュー時にスポットホワイトバランス取得可能)、すべて微調整可能 |
ブラケティング | AE・フラッシュブラケティング、AEブラケティング、フラッシュブラケティング、ホワイトバランスブラケティング、アクティブD-ライティングブラケティング |
ライブビュー撮影モード | C(静止画ライブビュー)モード、1(動画ライブビュー)モード |
動画測光方式 | 撮像素子によるTTL測光方式 |
動画測光モード | マルチパターン測光、中央部重点測光、ハイライト重点測光 |
動画記録画素数 /フレームレート |
• 3840×2160(4K UHD):30p/25p/24p • 1920×1080:60p/50p/30p/25p/24p • 1280×720:60p/50p • 1920×1080 クロップ:60p/50p/30p/25p/24p ※ 60p:59.94fps、50p:50fps、30p:29.97fps、25p:25fps、24p:23.976fps ※ 標準/ ★高画質選択可能(3840×2160は★高画質のみ) |
最長記録時間 | 29分59秒 |
動画ファイル形式 | MOV、MP4 |
映像圧縮方式 | H.264/MPEG-4 AVC |
音声記録方式 | リニアPCM(動画記録ファイル形式がMOVの場合)、AAC(動画記録ファイル形式がMP4の場合) |
録音装置 | 内蔵ステレオマイク、外部マイク使用可能、マイク感度設定可能、アッテネーター機能 |
動画ISO感度 (推奨露光指数) |
• 露出モードM:ISO100~102400(ステップ幅:1/3、1/2、1ステップに変更可能)、ISO102400に対し約0.3、0.5、0.7、1段、2段、3段、4段、5段(ISO3280000相当)の増感、感度自動制御(ISO100~Hi5)が可能、制御上限感度が設定可能 • 露出モードP、S、A:感度自動制御(ISO100~Hi5)、制御上限感度が設定可能 |
動画アクティブ D-ライティング |
より強め、強め、標準、弱め、しない |
その他の動画機能 | タイムラプス動画、電子手ブレ補正、タイムコード |
画像モニター | 3.2型TFT 液晶モニター(タッチパネル)、約236万ドット(XGA)、視野角170°、視野率約100%、明るさ調整可能(マニュアル11段階)、カラーカスタマイズ可能 |
再生機能 | 1コマ再生、サムネイル(4、9、72分割)、拡大再生、拡大再生中のトリミング、動画再生、スライドショー(静止画/ 動画選択再生可能)、ヒストグラム表示、ハイライト表示、撮影情報表示、位置情報表示、レーティング、撮影画像の縦位置自動回転、インデックスマーク、音声メモ入力/再生可能、IPTCプリセット添付/ 表示可能 |
USB | Type-C端子(SuperSpeed USB)(標準装備されたUSBポートへの接続を推奨) |
HDMI | 出力HDMI 端子(Type C)装備 |
外部マイク入力 | ステレオミニジャック(φ3.5 mm)、プラグインパワーマイク対応 |
ヘッドホン出力 | ステレオミニジャック(φ3.5 mm) |
10ピンターミナル | あり(別売リモートコードMC-30A/MC-36Aなど使用可能) |
有線LAN | RJ-45コネクター • 準拠規格:IEEE802.3ab(1000BASE-T)/IEEE802.3u(100BASE-TX)/IEEE802.3(10BASE-T) • データ転送速度(規格値):10/100/1000Mbps(自動認識) • ポート:1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T 兼用ポート(AUTO-MDIX) |
Wi-Fi (無線LAN) |
• 準拠規格:IEEE802.11b/g/n/a/ac • 周波数範囲(中心周波数):2412~2472 MHz(13ch)、5180~5700MHz • 出力(EIRP):6.8 dBm(2.4 GHz)、9.3 dBm(5 GHz) • 認証方式:オープンシステム、WPA2-PSK |
Bluetooth | • 通信方式:Bluetooth 標準規格 Ver.4.2 • 周波数範囲(中心周波数):Bluetooth:2402~2480MHz、Bluetooth Low Energy:240~2480MHz • 出力(EIRP):Bluetooth:1.3dBm、Bluetooth Low Energy:−0.2dBm |
通信距離 (見通し) |
約10m ※ 電波干渉がない場合 |
位置情報機能 | • 対応衛星:GPS衛星(アメリカ)、GLONASS衛星(ロシア)、準天頂衛星みちびき(日本) • 取得情報:緯度、経度、標高、UTC(協定世界時) • 時刻合わせ:位置情報機能で取得した日時情報でカメラの日時合わせ可能 • ログ:NMEA フォーマット準拠 • ログ取得間隔:15、30秒、1、2、5分 • ログ取得時間:6、12、24時間 • ログの消去:可能 |
画像編集 | RAW 現像、トリミング、リサイズ、D-ライティング、赤目補正、傾き補正、ゆがみ補正、アオリ効果、モノトーン、画像合成、動画編集(始点/ 終点設定) |
表示言語 | 日本語、英語 |
使用電池 | Li-ion リチャージャブルバッテリーEN-EL18c ※1個使用 ※EN-EL18cの代わりにEN-EL18b/EN-EL18a/EN-EL18も使用可能 |
AC アダプター | AC アダプターEH-6c(パワーコネクターEP-6 と組み合わせて使用)(別売) |
電池寿命 | • 撮影可能コマ数(1 コマ撮影モード):約3580コマ(CIPA規格準拠) • 撮影可能コマ数(連続撮影モード):約8670コマ(当社試験条件) • 動画撮影可能時間:約105 分(CIPA規格による実撮影電池寿命) |
寸法 (幅×高さ×奥行き) |
約160×163×92mm |
重さ | 約1450g(バッテリーおよびCFexpressカード2 枚を含む、ボディーキャップ、アクセサリーシューカバーを除く)、約1270g(本体のみ) |
動作環境 | 温度:0℃~ 40℃、湿度:85%以下(結露しないこと) |
付属品 | Li-ionリチャージャブルバッテリー EN-EL18c、バッテリーチャージャー MH-26a、HDMI/USBケーブルクリップ、USBケーブル UCE24、ストラップ AN-DC22、アイピースアダプター DK-27、フッ素コート付きファインダーアイピース DK-17F、ボディーキャップ BF-1B、アクセサリーシューカバー BS-3、バッテリー室カバー BL-6 |
価格:オープン 市場想定価格79万8600円(税込み)
発売予定:2020年3月