今回発表されたX-Pro3は2012年に登場したハイブリッドビューファインダー搭載X-Proシリーズの3代目となるモデルで､持つ喜び､操る楽しみ､写真を撮るためのコンパクトなボディのコンセプトをより深めるべく深化させたモデル｡トップカバー､ベースプレートには軽量かつ高剛性だが加工が難しいチタン素材を採用｡機械形成の後に人間の手作業による形成を施している｡カラーはブラックペイントと新たにDRブラック､DRシルバーを用意｡このDRは「デュラテクト」加工を施したもので､擦り傷への高い耐性と高品位な外観をもつという｡DRブラックはチタン材の上に被膜を作る蒸着処理に対し､DRシルバーは素材自体を変化させ硬化層を形成する処理が施されている｡
X-Proシリーズの特長のアドバンスドハイブリッドビューファインダーは新規光学設計が採用され､光学ファインダーは0.66倍の単倍で（Pro2は0.36倍/約0.60倍）､EVFでは新たに369万ドット有機ELパネルを採用している｡アイポイントは17mmで見かけ視界は27°｡またEVFでは残像感低減モードを搭載し､残像感を抑えたEVFの視界を実現している｡背面にはチルト式隠しモニターを採用し､通常では1.28インチのサブモニターにより撮影情報またはフィルムシミュレーションの設定を確認できる｡このサブモニターのクラシックモード表示はフィルムカメラのメモフォルダーを彷彿とさせる表示｡このモニター部を180度回転させることによりメインモニターが現れ､ハイアングル､ローアングルでの撮影も可能になる｡
撮像素子には2610万画素のX-Trans CMOS 4センサーで､高速画像処理エンジンにはX-Processor 4を搭載している｡新フィルムシミュレーションに「クラシックネガ」を新たに搭載､カラーネガフィルムのフジカラースペリア100的な階調硬めで彩度は抑えられた表現が可能｡新グレインエフェクトも進化し､粒度､サイズ設定によりグレインの濃さ・粗さを調整できるようになった｡
X-Pro3 DRブラック
X-Pro3 DRシルバー
富士フイルム X-Pro3
●レンズマウント：FUJIFILM X マウント
●撮像素子：裏面照射型CMOSセンサー
●センサーサイズ：23.5×15.6mm（APS-C）
●有効画素数：2610万画素
●連続撮影速度：約11コマ/秒
●記録媒体：SD（SDHC/SDXC）メモリーカード
●ISO感度：ISO160-12800
●液晶モニター：3.0型 TFT（162万ドット）タッチパネル式 180°チルト可能
●サブモニター：1.28型
●大きさ：140.5×82.8×46.1㎜
●重さ：497g（バッテリーとメモリカードを含む）
