新聞記者としての経験を積み、昨年から写真家として活動を始めた藤原昇平さんによる初の写真展「東京オアシス」が10月29日(火)まで銀座ニコンサロンにて開催中です。

シンプルに、まっすぐに伝える

1970年代から80年代にかけて、モダンな鉄筋コンクリート造りの住宅に多くの文化人や子育て世代が暮らし、住民同士の交流にも活気があった戸山ハイツ。
現在は少子高齢化、建物の老朽化、孤独死が起きている現状など、様々な問題が表出しているそうです。それは、今、日本に住む多くの人が、日々のニュースや自分の現状を踏まえ、多かれ少なかれ、将来に対して、不安に思うことと共通しているかもしれません。
でも、藤原さんが撮影した戸山ハイツの住民の方々のポートレートは、とても温かく、生活の匂いや息づかいを感じ、じっと写真を見つめていると、本来の人間としての営みや、生きることの本質とは何かを、ただただ自然に考えるきっかけをもらえるような写真展です。

画像: 写真家、藤原昇平さん。大学卒業後、神戸新聞社に入社し昨年退社。新聞記者だった経験を活かしながら、写真を通して自分の思いや考えを伝えていきたいと写真家を志したそうです。

写真家、藤原昇平さん。大学卒業後、神戸新聞社に入社し昨年退社。新聞記者だった経験を活かしながら、写真を通して自分の思いや考えを伝えていきたいと写真家を志したそうです。

画像: ポートレートから始まりポートレートに終わる本展は19点の作品が展示。 写真にはキャプションなどの情報がなく、シンプルな展示構成だからこそ、藤原さんのカメラに向けられた住民の皆さんの表情や佇まいと真摯に向き合え、鑑賞者である私も同じ場所にいて、そしてとても安心するような印象を受けました。

ポートレートから始まりポートレートに終わる本展は19点の作品が展示。
写真にはキャプションなどの情報がなく、シンプルな展示構成だからこそ、藤原さんのカメラに向けられた住民の皆さんの表情や佇まいと真摯に向き合え、鑑賞者である私も同じ場所にいて、そしてとても安心するような印象を受けました。

画像: 藤原さんの取材ノート。戸山ハイツへの撮影取材は、当初、住民宅のインターホンを1軒1軒押し150軒ほど回ったけれど、断られ続けたそうです。

藤原さんの取材ノート。戸山ハイツへの撮影取材は、当初、住民宅のインターホンを1軒1軒押し150軒ほど回ったけれど、断られ続けたそうです。

画像: 「東京オアシス」の写真、原稿を発表した週刊文春(2019年6月13日号より)。

「東京オアシス」の写真、原稿を発表した週刊文春(2019年6月13日号より)。

展覧会情報

藤原昇平写真展「東京オアシス」

【東京】
会期:2019年10月16日(水)~2019年10月29日(火)まで
会場:銀座ニコンサロン
住所:東京都中央区銀座7-10-1 STRATA GINZA 1階  
電話:03-5537-1469
開館時間:10:30~18:30(最終日15:00まで)
休館日:日曜日

【大阪】
会期:2019年11月7日(木)~2019年11月20日(水)まで
会場:大阪ニコンサロン 
住所:大阪市北区梅田2-2-2 ヒルトンプラザウエスト·オフィスタワー13階
電話:06-6348-9698
開館時間:10:30~18:30(最終日15:00まで)
休館日:日曜日

トークイベント

【東京】
日時:2019年10月19日(土) 17時~18時
会場:銀座ニコンサロン(入場無料·予約不要)
ゲストに岩田一平(元アサヒカメラ編集長)さんをお迎えして、藤原昇平(写真家)さんとのトークイベントが開催されます。

藤原昇平(フジワラ ショウヘイ)さんプロフィール

1987年京都府生まれ。立教大学卒業後、神戸新聞社入社。
2018年に退職し、写真家を志す。現在のテーマは高齢社会。

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