α7R Ⅲからα7R Ⅳへの劇的な進化に驚いた!
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■ソニーα7R Ⅳ FE 70-200mm F2.8 GM OSS 絞りF22 1秒 マイナス1.7露出補正 ISO50
α7R Ⅲからα7R Ⅳへの進化は、過去のモデルチェンジよりも劇的だと感じた。有効約6100万画素になり、解像感が増し、被写体をより緻密に捉えられることは、喜ばしい。そして何よりも「画作り」が格段に良くなったことに驚いた。
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■ソニーα7R Ⅳ FE 70-200mm F2.8 GM OSS 絞りF11 2秒 ISO400
どちらかというと自然風景における色味や画作りは「あっさり」としていたのだが、α7R Ⅳは色のコクがさらに増したようだ。これは解像感が増したにも関わらず、幅のあるダイナミックレンジを実現しているためで、これによりコントラストや階調の表現が一層磨きがかかっている。画像センサー、画像処理エンジンの進化に伴い、こうした画作りの進化を新モデルでは期待していたが想像以上だった。
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■ソニーα7R Ⅳ FE 70-200mm F2.8 GM OSS 絞りF11 1/800秒 マイナス2.3露出補正 ISO400
そして、カメラの各部や細部を見ても改善にぬかりが無い。まず電子ビューファインダーがさらに見やすくなった。従来は照度差がある被写体などでは、グラデーションが少し把握しづらいこともあったが、そのストレスが解消された。
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■ソニーα7R Ⅳ FE 16-35mm F2.8 GM 絞りF22 3.2秒 プラス0.7露出補正 ISO50
また、露出補正ダイヤルにロックボタンが付いたことはありがたい。露出補正のダイヤルがいつの間に動いてしまい、大事なシャッターチャンスに即応したい時に「あれ、いつの間に動いてたのか」という煩わしさもなくなった。グリップの形状もよりホールドしやすくなって、ダイヤルやボタン類の配置も風景撮影をするのに扱いやすい導線になったと思う。
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■ソニーα7R Ⅳ FE 70-200mm F2.8 GM OSS 絞りF16 1/80秒 マイナス1.0露出補正 ISO400
α7R Ⅳが「どのカメラよりも、ファインダー内で確実に被写体の表現したい姿を確認でき、作者の意図を忠実に再現できるカメラ」であることは間違いないと思う。(談)
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■ソニーα7R Ⅳ FE 70-200mm F2.8 GM OSS 絞りF11 1/125秒 マイナス1.0露出補正 ISO400
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■ソニーα7R Ⅳ FE 70-200mm F2.8 GM OSS 絞りF11 1/30秒 マイナス1.7露出補正 ISO400
高橋さんの撮影状況(動画)はこちらから
月刊カメラマン2019年10月号「写真家・高橋真澄がソニーα7R Ⅳで北海道の自然を撮る!」
youtu.be今回使用した機材はα7R Ⅳ+FE 70-200mm F2.8 GM OSS
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α7R Ⅳ
●有効約6100万画素 35mmフルサイズ裏面照射型CMOSセンサー
●高精細な描写力と優れた色再現性を実現。
●567点(位相差AF)/425点(コントラストAF)
●AF/AE追随 最高約10コマ/秒高速連写
●最高5.5段 光学式5軸手ブレ補正
●576万ドットの高解像度電子ビューファインダー
●常用ISO100-32000、拡張ISO最高102400
FE 70-200mm F2.8 GM OSS
●“G Master”望遠ズームレンズ
●ダイレクトドライブSSMと2つのリニア・モーター
で撮影者の意図に即応する高速・高精度AFを実現
さらにソニーのαシリーズの世界を知るなら「α Universe」へ
撮影と解説は写真家・高橋真澄さん
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1959年、北海道生まれ。大学時代より北海道の山を中心に撮影を始める。1996年上富良野町に「NORTH LAND GALLERY」オープン。同時に写真家として独立し現在に至る。丘をはじめとする美瑛・富良野の自然風景を独自の感性で表現し続けている。写真集「風雅」「サンピラー」など著書は70冊以上に及ぶ。