みなさん、こんにちは。月刊「カメラマン」本誌で長期連載「どっちのレンズショー」を担当している写真家の諏訪光二です。今回からこちらのWebカメラマンにて新たに不定期連載「コレ、使ってます!」をスタートすることとなりました。筆者が実際に使っている写真用品をメインに新製品に限らずレポートする企画です。

マウントコンバーター内部にはUSB端子が備えられており、ファームウェアのアップデートはパソコンから行える。これはシリーズ共通。

画像2: 最新の対応レンズリストはFringerのサイトに掲載されています。

FR-FX2ではまず新型の高性能プロセッサーを搭載しています。電子マウントコンバーターの接点は、単にレンズとボディを電気的に繋ぐだけでなくて色々なコントロールが入っているので、プロセッサーが高性能化すれば当然動作速度などに影響し高速な動作が期待できます。

この辺はAF動作の遅いレンズでは筆者はほとんどメリットを体感できませんでしたが、新しめのAFの高速なレンズではすぐに違いを体感できました。このあたりはレンズ本体のAF挙動で変わってくる部分でしょう。

もう一つ大きな進化は内蔵メモリーを大容量化したこと。このメモリーはレンズのファームウェアの保存などに使われるもの。対応するレンズが増えればその情報量がどんどん増えていくため、ファームウェアのデータ容量は大容量化していきます。

そのため今後発売されるレンズに対応させて、またこれまでサポートしてきたレンズもこれまで通り使えるようにするにはメモリーの大容量化は必須。逆に言えば既存モデルはそのうち新しいレンズへの対応が難しくなってくるということ。

レンズの選択をユーザーが行えれば別ですが、そのような機能はないため、今後のことを考えるなら購入はFR-FX2一択と言ってもいいでしょう。そのほか、コンバーター内面は黒の起毛シートが貼られ内面反射を低減している。

写真(下)からも、コンバーター内部には起毛シートが貼られ内部での光の反射を抑えるようになっている。

画像3: 最新の対応レンズリストはFringerのサイトに掲載されています。

もう一つFR-FX2が面白いのは2つのファームウェアが用意されること。絞りリングがあることがFR-FX2特徴ともいえますが、ユーザーによっては完全にカメラ側電子ダイヤルで調整することを望む人もいるでしょう。特に大きなレンズでは絞りリングで調節するよりもボディ側で調節した方が操作しやすいかもしれません。

FR-FX2にはプロ版、スタンダード版の2つのファームウェアが用意され、プロ版はコンバーター側絞りリングを使用、スタンダード版はカメラボディ側電子ダイヤルを使用とそれぞれ切り替えることができるようになっています。パソコンがないと切り替えられないのはちょっと残念ですが、そうそう切り替えるものではないでファームウェアで出来るだけありがたい。ちなみに出荷時はプロ版のファームウェアとなっています。

現行機種や一部旧機種でもファームウェアが最新の場合、プロ版のファームウェアのまま純正レンズ使用時と同様にボディ側でダイヤル操作で絞り変更が可能です。ボディ側に切り替えるにはメニューにて絞りリングの設定を[コマンド]に変更します。この場合純正レンズと使用法は全く同じですので以下のサイトから設定方法を確認できます。

既存モデルも価格的には魅力だが、これから買うならオススメは断然FR-FX2。メモリーのことだけをみてもFR-FX2にしておくべきでしょう。特にEFマウントレンズをいくつも持っているXユーザーであれば。

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