高橋さんが運営される「ノースランドギャラリー」でお話をうかがいました。
風景写真における概念を革新的に変えたα7R Ⅲ
フイルムからデジタルになって撮影の効率が上がり、写真の技術的な向上も見られた。それでも撮影する前に露出と色とピントがわかり、被写界深度までもが常に確認でき、ブレないシャッターが搭載されるのは夢のように思えた。
その画期的なことをα7R Ⅲは達成した。風景写真においてはとてもすごいことで、効率や技術の向上とは違う根本的に次元が変わった。それによって被写体が変化し増え撮影の仕方が変わるということだ。
当然、階調や解像度とした基本性能は素晴らしい上でのことだが、今まで構造的に目を向けられなかった輝度差のある被写体に対して暗くすれば、そのまま見ることができる。これは画期的なことだ。
また、被写界深度も確認できるので絞り羽根の変化による光芒も自由にコントロールできる。これもとてもすごいことで、勘に頼ることなく作品作りにおいては精度を著しく上げてくれる。
今までは自分の経験値で想定しながら撮影していたが、αは撮影するイメージが写す前にわかるので経験値に頼ることなく、どうしたいかを感覚的に素早く対処できる。それはとても楽しいことだ。
自然と向き合う中でカメラが道具に徹してくれる。撮影に余計な邪魔をする要素がまったくないので、景色とより濃密に向き合うことができる。
下の彩氷の写真は角度や向きなどで微妙に虹彩が変化し、ブレやすい難しい被写体だ。さらに薄暗い中、被写界深度も浅いので従来のカメラではとても大変な撮影なのだがαなら撮ることができる。
今回の撮影で使用したのはα7R Ⅲと
「G Master」レンズFE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS
ソニーα7R Ⅲ
●有効約4240万画素 35mmフルサイズ裏面照射型CMOSセンサー
●AF/AE追随 最高約10コマ/秒高速連写
●399点(位相差AF)/425点(コントラストAF)
●最高5.5段 光学式5軸手ブレ補正
●常用ISO100-32000、拡張ISO最高102400
●最大76枚の連写持続性能
FE 100-400mmF4.5-5.6 GM OSS
●“G Master”超望遠ズームレンズ
●ダイレクトドライブSSMと2つのリニア・モーターで
撮影者の意図に即応する高速・高精度AFを実現